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バス事故 エンジン回転数分析 ギヤ操作など調べ
1月23日 18時41分

バス事故 エンジン回転数分析 ギヤ操作など調べ
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乗客乗員15人が死亡した長野県軽井沢町のスキーツアーバスの事故で、警察は、現場手前の直線で時速100キロ前後で走行していたとみられるバスがなぜ速度を十分落とさないままカーブに入ったのか、当時のエンジンの回転数のデータを分析し、運転手がギヤチェンジの操作などを誤っていなかったか、事故原因を詳しく調べています。
この事故で、警察が速度などを自動的に記録する運行記録計などをバスから取り外して調べたところ、現場の900メートル手前から始まる下り坂の直線では時速100キロ前後で走行していたとみられることが分かっています。
一方、事故現場の直前のカーブでバスは時速80キロ前後で走っていたと見られ、警察では、運転手がブレーキを使ったものの減速しきれず、カーブを曲がりきれずに転落したとみています。
警察では、運転手がギヤを低速にするなどの操作を誤った疑いがあることから、記録に残っているエンジンの回転数と速度の関係を分析し、エンジンブレーキなどによるバスを止める力がどの程度かかっていたのか、事故直前のギヤチェンジの状況を詳しく調べています。

きょうも犠牲者悼む人たちが事故現場に

15人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故から1週間が過ぎました。23日も朝早くから事故現場には犠牲者を悼む人たちが次々と訪れました。
軽井沢町でスキーのインストラクターを務め、事故の翌日に現場を通った男性は、「亡くなった方々が若い人ばかりで、なぜ事故が起きたのだろうかとここを通るたびに思います」と話していました。
10代の子どもがいるという軽井沢町の40代の女性は、「地元で大きな事故が起きてしまって、やりきれなくなって手を合わせに来ました。いつもいた子どもたちが突然いなくなってしまって、ご遺族の方々は受け止められないのではないかと思います。本当にことばになりません」と話していました。
また、事故で亡くなった大学生の同級生13人も正午前に現場を訪れました。友人たちは花を手向けたあと黙とうをささげ、仲間の死を悼んでいました。

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