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女性アイドルの個人ページ不正閲覧か 県職員逮捕
1月22日 20時32分

女性アイドルの個人ページ不正閲覧か 県職員逮捕
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メールやネットショッピングを行うアイドルの女性や職場の同僚の女性などのインターネットの個人ページを不正に閲覧していた疑いが強まったとして神奈川県警察本部は岐阜県の職員の男を逮捕しました。
逮捕されたのは岐阜県の職員で主査の、河野明仁容疑者(46)です。警察によりますと河野容疑者はおととし9月から去年6月にかけて、アイドルの女性や職場の同僚の女性などのIDとパスワードを使ってインターネットの個人ページなどを不正に閲覧していた不正アクセス禁止法違反などの疑いが持たれています。
このうちアイドルの女性のIDやパスワードは、ブログなどで公表している誕生日や名前などを組み合わせたもので、警察は、河野容疑者がこうした情報をもとに推測してパスワードなどを解明し、不正にアクセスしたとみています。警察の調べに対し容疑を認めているということです。
これまでの調べで、河野容疑者のパソコンにはアイドルの女性の写真や私的なネット通販の購入履歴などが保存されていたほか、岐阜県の女性職員などの1万人余りの個人情報が保管されていたということです。警察はこうした情報をもとに不正にアクセスを繰り返していたとみて調べています。

被害者「パスワードに名前や誕生日はだめ」

福田朱子さんはAKB48グループの1つだったSDN48に所属し、アイドルとして活動していました。グループが解散した今も芸能活動を続けています。福田さんは、逮捕された男に「ヤフー」の個人ページをのぞかれていました。警察によりますと今回、逮捕された男のパソコンには、福田さんのメールや添付されているプライベートで撮影した顔写真が保存されていたということです。福田さんは「私に関わった人の連絡先とかアドレスとか、プライベートの友達との写真とかが勝手にどこかに出ていて本当に困ります」と話しています。
個人ページにアクセスするためにはIDとパスワードが必要ですが、IDは「akane」と名前をローマ字に、パスワードは「akane1116」と名前に生年月日を組み合わせていました。福田さんは忘れてしまうことを心配し、IDやパスワードを名前や生年月日にしていてそのほかのツイッターやブログへのアクセスについても同じIDなどを使っていました。福田さんは「忘れちゃうと困るんで、名前と生年月日とか簡単なのにしていました。まさかばれるとは思っていないので新しいアカウント作るときも、やっぱり、大体、同じパスワードとかにしてました」と話しています。
同じパスワードを使用していたフェイスブックではふだん使用していない端末からアクセスした場合、画面には「ふだんアクセスしない端末からアクセスがありました」という表示が出されますが、福田さんもこの表示が出てもあまり気にしなかったといいます。福田さんは「何回か、通知が来てたんですよ。『あれ?』と思いつつも放置してしまった。まさか不正アクセスされると思わなかった」と話しています。

パスワードは大文字と小文字に数字で複雑に

インターネットの個人的なページを閲覧するための安全対策として、インターネット関連の企業の中には、誤ったパスワードなどを数回入力すると、あらかじめ決めた質問の答えを書き込まない限り、ログイン画面に戻って入力できなくしているサイトもあります。ただ、別のパソコンを使うと改めてパスワードなどを入力することができ、本人以外の第三者が推測したパスワードなどを何度でも試すことができるのです。
今回の事件についてインターネットのトラブルの相談にあたっている「全国webカウンセリング協議会」の安川雅史理事長は、「芸能人なので、芸名や本名、生年月日やニックネーム、それに出身地などが公表されておりフォローしてる人の数も一般の人より断然多く狙われやすい。このため、名前や生年月日を組み合わせるなどの簡単なパスワードなどであればすぐに見破られてしまう」と指摘しています。
また、こうした見破られやすいパスワードにしている人は一般の人たちの中にも多く、被害の相談が相次いで寄せられているということで「誰がみても推測できないものにしなければパスワードの意味はありません。例えば、アルファベットの大文字と小文字、数字を組み合わせて、複雑にして、定期的に変えることが大切だ」と話しています。

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