【ニューヨーク=共同】カナダ中部サスカチワン州ラロッシュの公立学校と付近で22日、銃乱射事件があり、地元警察は4人が死亡、多数が負傷したと発表した。うち2人は重体という。地元当局が容疑者の男1人を拘束した。ロイター通信が報じた。
カナダは米国よりも銃規制が厳しく、銃乱射は比較的珍しい。スイス・ダボスで開催の世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に出席したトルドー首相は急きょ記者会見し「全ての親にとってひどい悪夢だ」と述べた。
地元メディアなどによると、容疑者は自宅で発砲した後、学校に向かい乱射事件を起こしたとみられている。現場から逃げ出した生徒は「銃声がして、あちこちで叫び声が聞こえた」と証言した。同校では2014年に、女性教員が教室で生徒から背中を刺されそうになった事案があったという。
ラロッシュは人口約3千人の村で多くが先住民。同校のホームページなどによると、日本では中学生や高校生の学年に当たる生徒ら計約900人が通っている。
カルガリーの日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。
トルドー、カナダ、ラロッシュ