復興けん引の役目終える コンベヤー撤去進む
東日本大震災で被災した陸前高田市の市街地かさ上げ土砂を搬出したベルトコンベヤーで、道路をまたぐ部分の解体作業が進む。道路上のコンベヤーは5カ所あり、2月上旬までに全て撤去される。
国道340号上の撤去作業は22日未明、道路を封鎖して行われた。ライトに照らされ暗闇に浮かび上がったコンベヤーは長さ38メートル、幅5メートル、重さ62トン。国内最大級の油圧クレーンで慎重に地上へ下ろされた。
つり下ろし作業は約5分で終了。見守った作業員は「役割を終えたとはいえ、なくなると寂しい」と感慨深げに話した。
全長約3キロのコンベヤーは、東京ドーム約4杯分の504万立方メートルの土砂を運んだ。空中回廊のように縦横に走る姿は「奇跡の一本松」と並ぶ復興のシンボルとなった。つり橋「希望のかけ橋」も4月に解体が始まる。
2016年01月23日土曜日