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【私の失敗(5)】長嶋一茂、「ゼロから」自ら売り込み芸能界へ…魔娑斗にKOされたことも

【私の失敗(5)】

長嶋一茂、「ゼロから」自ら売り込み芸能界へ…魔娑斗にKOされたことも

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私の失敗
今月26日の50歳の誕生日を前に一茂は半生を振り返った 

今月26日の50歳の誕生日を前に一茂は半生を振り返った 【拡大】

 長嶋茂雄の息子というだけで仕事をしても、すぐにあきられてしまうのは目に見えている。「野球界にしがみつくより、ゼロから人生を始めよう」-。そう決意して、最初はフジテレビに「K-1」のリポーターとして売り込んだ。

 格闘技は野球の次に魅力を感じるスポーツだった。『パニック障害』で野球がプレーできなくなり、その情熱を極真空手に傾けていたから体力には自信があった。(K-1の元王者)魔裟斗とのスパーリングという体当たりの企画でKOされたこともあった。

 芸能界での師匠は明石家さんまさん。引退直後の俺を、当時7、8本あったレギュラー番組全部に出演させてくれた恩人でもある。番組収録中に居眠りをして怒られたこともあったけど、今の自分の礎になっている。

 たとえば昔のテレビで「セックス」なんて言えなかったけど、それをさんまさんは「エッチ」と言い換えた。そういう表現の工夫がスゴい。とてもまねはできないけど、勉強になりますよ。

 仕事は基本的に何でもトライさせていただいている。今月26日で50歳。何歳になっても、初めての体験は良い刺激になるからね。やりたくないことにも、あえてチャレンジしていきたい。(おわり)

(紙面から)

  • 2008年公開の映画『ポストマン』で製作総指揮に初挑戦した一茂は主演も務めた