蹴球探訪
手倉森監督 リオへの道はベンゲル流
来年1月五輪アジア最終予選
(10月7日)
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【サッカー】豊川だ!中島2発!リオに王手 延長で3発イランに劇的勝利2016年1月23日 紙面から ◇サッカー五輪アジア最終予選<準々決勝> 日本3−0イラン
【ドーハ(カタール)占部哲也】日本、リオ五輪までM1!! サッカー男子のリオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたU−23(23歳以下)アジア選手権の日本代表は22日、当地での準々決勝でイラン代表に3−0で勝ち、準決勝進出を決めた。0−0で迎えた延長前半5分、途中出場のMF豊川雄太(21)=岡山=が先制。同後半3、5分とMF中島翔哉(21)=FC東京=がミドルシュートを2発決めた。日本は26日の準決勝でUAE−イラクの勝者と対戦し、決勝に進出すれば6大会連続の五輪出場が決まる。 負ければ終わりの背水の陣で、日本がついに強固なイランゴールをこじ開けた。後半終了間際に出場した豊川だ。0−0で迎えた延長前半5分、右サイドの室屋からのクロスをゴール前に走り込み、頭で押し込んだ。 年も押し迫った昨年12月30日、23人中最後の2人のうちの1人として選ばれた「ラストピース」。イラン戦前日、「(予選メンバーから)落ちた人の分まで背負って戦います」と意気込んだ、その思いをヘディングシュートに乗せた。 さらに同後半3、5分と、背番号「10」を背負う中島が目の覚めるようなミドルシュートを連続でたたき込み、イランの息の根を止めた。 勝たない限り、リオへの道はない大一番。試合開始前、ホイッスルが鳴る直前、手倉森監督が叫んだ。「行け!!」。2014年のU−22アジア選手権、仁川アジア大会で阻まれたベスト8の壁。3度目の正直だった。 19日のサウジアラビア戦から先発を8人入れ替えた手倉森ジャパンは公式戦24試合で3敗。先制された試合は1分け3敗と反発力に欠ける。試合前日、指揮官はこう話していた。「まずは先に取らせない。その一点に集中する」。左サイドバック(SB)にはセットプレーのキッカーを務める山中ではなく、守備力の高い亀川を起用。今大会、波に乗れていない亀川だったが、守備を優先させた。 一方のイランは欧州組を呼べない中、エースのトラビを本来の左MFではなく右MFでスタートさせ奇襲をかけてきた。日本にとっては前後半の90分はピンチもあり、チャンスも少ない厳しい戦いだった。 「スピード、持久力というのは日本にものすごく蓄えられていると感じますから、勝負は後半にもつれればもつれるほど、ウチは強みを発揮できる」(手倉森監督) 監督の言葉通り最後までタフに戦い、その采配もズバリと当たった。「勝てない世代」と言われた若武者たちが、五輪へあと1勝と迫った。 PR情報
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