iOS Certificate Expire対応/更新方法
iOS Certificate Expire対応/更新方法
iPhoneやiPadなどAppleのiOS向けのアプリを提供する場合、iOS Developer Programに登録し、開発する為の状況を登録する必要があります。
その中で、必ず1年に1度作業しないといけないのが、iOS Developer Center内で作業できるCertificateプログラムのExpire対応/更新です。
iOS Certificatesとは
iOSのCertificatesは、開発するために必要となる証明書で、作成から1年で期限が切れるようになっています。
期限が切れたままの状態では、AppStoreへのアプリ登録が行えないため、必ずExpireしたら新しい証明書に更新する必要があります。
iOS Certificate Expireの更新手順
「Your iOS Distribution Certificate will expire in 30 days.」メールの受信
iOS Developer Programのログイン用IDにしているメールアドレス宛に、「Your iOS Distribution Certificate will expire in 30 days.」というタイトルのメールが届きます。
こちらは、iOS Disitribution Certificate(本番証明書)が後30日で切れるよというお知らせです。
こちらのメールを受け取ったら、Member Centerのページを開きましょう。
Certificates項目の選択
Member Centerにログインしたら、「Certificates」項目を選択すると、以下のような画面が表示されると思いますので、右上の「+」ボタンを選択します。
DevelopmentとProductionのCertificates作成
以下のような画面が表示されます。
開発用(Development)と本番用(Production)を作成します。手順はどちらも同じなので、1つ終わったらもう1つを同じ手順で作成します。
開発用は「Development」の「iOS App Development」、本番用は「Production」の「App Store and Ad Hoc」を選択して進みます。
Certificate Signing Request(CSR)の作成
開発用、または本番用を選んで進むと、CSRの作成確認が出るので、問題なければ「Continue」を選んで進みます。
進んでいくと、「Generate your certificate.」という画面が表示されます。
CSR用のファイルがあれば、「Choose File…」でCSR用ファイルを登録します。
もしCSRファイルがない場合、Macのキーチェーンで作成します。
CSRファイルをキーチェーンで作成
Macでキーチェーンを立ち上げたら、メニューの「キーチェーンアクセス」->「証明書アシスタント」->「認証曲に証明書を要求」を選択します。
選択すると、証明書情報というポップアップが起動します。
起動したポップアップの入力項目には、ユーザのメールアドレス(おそらく、Apple IDのメールアドレスが入っているはずです)、通称、CAのメールアドレス、要求の処理という項目が表示されます。
ユーザのメールアドレスはログインに利用しているメールアドレス、要求の処理はディスクに保存を選択し、続けるを選択します。
証明書に必要なファイルが完成し、保存先を指定されるので、ディスクトップなどに保存しましょう。
ファイル名はデフォルトだと「CertificateSigningRequest.certSigningRequest」という形式になっているので、気にせずこのままファイル化し、先ほどのChoose Fileを選択して、作成した証明書を選択します。
Certificateファイルのダウンロード
問題なければ、「Your Certificate is ready.」という画面が表示されます。
ここでは、Name、Type、Expireの情報が表示され、その下に「Download」のボタンがあるはずですので、ファイルをローカルにダウンロードします。
開発用、または本番用のダウンロードが完了したら、同じ要領でもう1つの証明書も作成してダウンロードします。
Certificateファイルの登録
Certificateファイルの登録は簡単です。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすれば、キーチェーンに新しい証明書が登録されます。
キーチェーンには、開発用と本番用で以下のような形式で登録されます。
- iPhone Distribution:○○○○(○○○)
- iPhone Developer:○○○○(○○○)
もし、同じファイル名で赤くなっている証明書があれば、それは期限切れですので、削除しておきましょう。
これでCertificateファイルの期限切れ対応は完了です。
iOS Provisioning Profileの更新
実は、Certificateファイルの更新をしたら、もう1つ行うべき作業があります。
それがiOS Provisioning Profileの更新作業です。こちらのファイルはCertificateファイルと連動しているため、期限が切れたものを更新したタイミングで、紐付けしなおす必要があります。
Provisioning Profilesの選択
iOS Developer ProgramのProvisioning Profiles項目のAllを選びます。(DevelopmentやDistributionでもOK)
すでに登録しているProvisioning ProfileのStatusがExpiredになっていると思うので、1つずつ選択します。
選択すると、Provisioning Profileの詳細情報と「Delete」「Edit」ボタンが表示されるので、Editを選択します。
Provisioning Profilesの更新
選択すると、Provisioning Profileの詳細更新画面が表示されるので、一番下にある「Certificates」という項目を確認します。
問題なくCertificateファイルの期限切れ更新が完了していれば、新しい期限切れ日時が設定されたCertificateファイルが選べるようになっているので、ラジオボタンにチェックをいれて、「Generate」を選択すると、更新が完了します。
Provisioning Profilesのダウンロードと登録
新しい証明書と紐付けされたProvisioning Profileが完成すると、Downloadボタンが表示されるので、ローカルにダウンロードします。
自分がもつアプリ分、この作業を完了させましょう。
Provisioning Profileがダウンロードできたら、ダブルクリックをすれば登録完了し、新しい証明書でXCodeの作業を行えます。
もし、新しい証明書が表示されない場合は、XCodeのメニューにある「Preferences」->「 Account」->「View Details」で状況を確認し、同期しましょう。
簡単ではありますが、ちょうどExpireの対応する機会があったので、ブログに記載しながらまとめてみました。