【世宗聯合ニュース】韓国政府が国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事の続投を支持する姿勢を正式に表明したことが22日、分かった。
韓国企画財政部によると、柳一鎬(ユ・イルホ)同部長官(経済副首相を兼務)が21日、ラガルド氏に書簡で続投支持を伝えたという。
2011年に選出されたラガルド氏は、今年7月に任期が満了する。IMFは次期専務理事の選定作業を開始した。
韓国政府は、ラガルド氏がIMF改革を実現に導いたことを評価している。
IMFは資本金を現在の約2倍に増やし、出資比率の6%以上を先進国から新興国に移す改革案を推進してきた。新興国の発言権拡大を狙ったこの改革案は、米議会の反対で5年にわたり棚ざらしにされていたが、昨年12月にようやく同議会の承認を取り付けた。
このほか、2008年のリーマン・ショック以降、世界経済の回復が鈍い中でIMFをうまく率いてきたこと、ラガルド氏がフランス財務相だったころから韓国と友好的な関係を保ってきたことなども続投支持の背景に挙げられる。
ラガルド氏をめぐっては英国、ドイツ、フランスの政府も支持を表明しており、続投が有力視されている。一方で、IMF専務理事は欧州出身者、世界銀行総裁は米国出身者が選ばれるという慣例には新興国からの反発もあり、ラガルド氏の再選を阻む動きが出る可能性もある。