豆天狗がこだわる仕込み
現大将が15年前に独学で打つようになった。 |
3種の小麦粉をブレンドし、オリジナルの粉を作る。 |
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気温、湿度、季節に応じて、加水量・かくはん時間を変え、豆天狗オリジナル麺の素を作る。(写真②) |
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かくはんして出来たものをゆっくりローラーで回して 、何度も圧を変えながら伸ばしていく・・・(写真③) この作業が麺の肌のつるつる感、コシを出していく。 |
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ここまでの工程を経て細いちぢれ麺に仕上げていく。(写真④)人工的な色素は入れていないため、小麦粉本来の白っぽい麺が出来上がる。 |
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写真⑤は手作業で打ち粉をしている様子。 |
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茹で上げる時間は1分以内。先代の母は、「1分以上茹でる麺は、高山の中華そばではない。」とよく言っていた。その言葉を額に入れて現大将が15年前に独学で麺を打つようになった。「30~40秒でサッと茹で上げる。そんな麺が先代からの教えである。 |
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取っただしに、代々受け継いだ秘伝のたれで、その場で全部味付けをしてしまう。うなぎのたれのように、新しいスープを付け足し付け足し使っていく。 |
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現在のいわゆるラーメン店は、どんぶりでタレとだしを合わせ、スープを作るやり方がほとんど。最初から全部味付けをしてしまうスープ。これが、高山中華そばの特徴であり、一番難しいところでもある。 2代目の大将が、先代の父母から受け継いだスープ。レシピが作りにくく、カンに頼るところが多いため、人には任せられない。そのため、今まで、弟子は取らないし、取れない、家族でこの味を受け継いでいる。 あっさりとしているのに、コクがある。最後まで飲み干せるスープが出来上がる。(写真⑦) |