伊沢健司
2016年1月23日03時00分
県教育委員会は22日、2016年度の県立高校1期選抜と連携型選抜の志願状況を発表した。ふたば未来学園の志願者は139人で定員を21人下回った。前年度は定員を32人増やし、152人全員を受け入れる異例の対応をした。16年度は定員をさらに8人増やしたが、双葉郡からの志願者が減り定員割れとなった。
県教委によると志願者が減ったのは地元の中学生を受け入れる連携型選抜。双葉郡の11中学校や、震災時に郡内の小学校に在籍していた生徒らの志願者は前年度より41人減り81人にとどまった。連携型の定員は112人で倍率は0・72倍。
それ以外の地域から受け入れる1期選抜は前年度より28人増え58人。定員48人で倍率は1・21倍だった。
連携型と1期選抜を合わせても定員160人に満たないため、学力選抜による2期選抜が実施される。
県教委の担当者は「双葉郡からの志願者が減った理由の評価は難しい。それ以外の地域からの志願者が増えたのは、教育内容が評価されたからではないか」と話している。
■全日制倍率1・51倍
県全体の1期選抜の志願者数は全日制が7127人で1・51倍(前年度1・55倍)だった。志願倍率が最も高かったのは、郡山北工業(建築)の2・67倍。普通科は安積2・59倍、農業科は磐城農業(園芸)2・11倍、商業科は平商業(流通ビジネス)2・47倍が、それぞれ最も高かった。
1期選抜は2月2、3日に面接や実技、小論文などの試験があり、5日に合格の内定が通知される。(伊沢健司)
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