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小笠原諸島 西之島の噴火活動このまま終息か1月22日 20時54分
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小笠原諸島の西之島について、海上保安庁は今月19日に上空から観測した結果、先月に引き続いて、噴火や溶岩の流出は確認されなかったことを明らかにしました。海上保安庁は、噴火活動がこのまま終息する可能性もあるとして、観測を続けることにしています。
小笠原諸島・父島の西およそ130キロにある西之島では、3年前の11月に島の南東側の海底で噴火が確認され、その後、およそ2年にわたって活発な噴火や溶岩の流出が続き島が拡大していましたが、去年12月の前回の調査では、およそ1時間の観測の間、噴火は確認されず、溶岩の流出も観測後初めて止まっていることが確認されました。
これについて、今月19日に海上保安庁が航空機で上空から観測した結果、今回も1時間余りの調査の間、島の中央部の火口から噴火は確認されず、新たな溶岩の流出も認められませんでした。また、今回の観測では、3年前の11月以降、初めて噴気も確認できなかったほか、火口の底の温度も20度前後と、前回の調査時と変わらず低い状態が継続していました。
一方、島の大きさは、東西と南北にそれぞれ1900メートルと前回の調査から変化はなく、島の周辺の海域では、岸から200メートルから400メートルにわたって海水が褐色に変わり、海底では、熱水の活動が続いている様子が確認されました。
調査に同行した東京工業大学の野上健治教授は、「表面上、火山活動は落ち着いてきていてマグマの上昇は現時点では停滞していると考えられるが、海水が変色する範囲が前回よりやや拡大するなど、必ずしも静穏になっているとはいえない」と指摘しています。
海上保安庁では、このまま噴火活動が停止する可能性もあるとして観測を続けるとともに、引き続き、近くを通る船舶に注意を呼びかけています。
これについて、今月19日に海上保安庁が航空機で上空から観測した結果、今回も1時間余りの調査の間、島の中央部の火口から噴火は確認されず、新たな溶岩の流出も認められませんでした。また、今回の観測では、3年前の11月以降、初めて噴気も確認できなかったほか、火口の底の温度も20度前後と、前回の調査時と変わらず低い状態が継続していました。
一方、島の大きさは、東西と南北にそれぞれ1900メートルと前回の調査から変化はなく、島の周辺の海域では、岸から200メートルから400メートルにわたって海水が褐色に変わり、海底では、熱水の活動が続いている様子が確認されました。
調査に同行した東京工業大学の野上健治教授は、「表面上、火山活動は落ち着いてきていてマグマの上昇は現時点では停滞していると考えられるが、海水が変色する範囲が前回よりやや拡大するなど、必ずしも静穏になっているとはいえない」と指摘しています。
海上保安庁では、このまま噴火活動が停止する可能性もあるとして観測を続けるとともに、引き続き、近くを通る船舶に注意を呼びかけています。