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哀れ、無残…「最後の0系」新幹線、無償譲渡も7年間放置 無計画で持て余し、歴史的資料をないがしろ?
関東地方の自治体は0系を地域住民の集う施設として展示開放しているが、連日のように鉄道ファンが訪れ、一部が座席を損傷させるなどの行為もあったという。
担当者は「お願いだから静かな余生を送らせてほしい」と悲鳴を上げている。
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【用語解説】0系新幹線
東京五輪開会式を9日後に控えた昭和39(1964)年10月1日の東海道新幹線開業とともに運行された初の新幹線車両。最高時速200キロ超の「ひかり」は当時夢の超特急といわれた。定期運転は平成20(2008)年に終了。東海道・山陽新幹線で44年間にわたり活躍し、丸みを帯びた流線形のデザインで「団子鼻」の愛称で親しまれた。19年には日本機械学会が認定する「機械遺産」に選ばれた。