デルがAtom x-Z8500を搭載した搭載Win 10タブレットPC、Venue Proシリーズの2モデルを発表しました。8インチ液晶版の『Venue 8 Pro 5000』シリーズ(上写真)は4万1980円(税別・配送料込み)から、10.1インチ液晶版の『Venue 10 Pro 5000』シリーズ(下写真)は5万5980円(同)から。



心臓部となるCPU(SoC)には最新世代となるCherry Trail(チェリートレイル:開発コード名)のZ8500(4コア、標準クロック1.44GHz、バースト時最高2.24GHz)を搭載。DockPort対応でDisplayPortも兼ねるUSBタイプC端子(詳しくは続きで紹介します)などの最新装備も備えつつ、デルらしい手頃な価格なのが特徴。
また802.11ac Wi-Fiや1920×1200解像度(8 Proはオプション、10 Proは標準)メインメモリ4GB(同)、ストレージ128GB(10 Proのみオプション)といった基本性能の大幅な底上げもなされています。

デル Atom x搭載Winタブ 新Venue Pro シリーズ

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Venue 8 Pro 5000シリーズは、8インチ液晶を搭載したモデル。4万1980円の基本構成では液晶の解像度が1280×800ドット、メインメモリ2GB、ストレージ32GBという構成。
1920×1200解像度液晶パネル+メインメモリ4GB+ストレージ64GBという構成の直販価格は4万6980円。つまり基本構成から5000円だけアップとお買い得感が高いため、こちらの人気が出そうです。



本体サイズは縦長状態で130×216×9.45mm(幅×高さ×厚さ)、最軽量構成での重量は377.1g。実際に持ったサイズと重量感的は、8インチ版Windowsタブレットの標準的な仕様といったところ。Windowsボタンは側面に搭載されるタイプです。







特徴となるUSBタイプCコネクタは充電兼用タイプ。速度は5Gbpsと3.0仕様ですが、端子の横に『DockPort-Enabled DisplayPort』のロゴがあるのがポイント(発表会の展示機にて確認)。これは(対応接続ケーブルさえ入手できればですが)DisplayPort端子としても使え、さらにUSBとDisplayPortの併用も可能という仕様の端子です。







これを活かすための純正オプション『Dell USB Type-Cアダプター』も1万907円(税別)で用意。本機のUSBタイプC端子に接続することで、有線LAN端子とUSB 3.0×1基、HDMIとVGA(D-Sub 15ピン)を端子を拡張できます。

さらに発売日は未定ですが、デスクトップ向けと謳うドッキングステーション『Dell Dock』も用意します(ただしこちらは発売日未定)。




また、別売りのアクティブスタイラスペン(6740円)を用いることで、ワコム技術をベースとした(説明会で明言されました)感圧レベル2048段階のペン入力も使えます。なお、ペン側には電池とBluetooth接続が必要なことから、ワコムでもアクティブES方式の模様。



発表会では10 Proと合わせてごく短期間使用できましたが、ワコムベースらしく画面から3mm程度ペン先を浮かせてもカーソルが追随することが確認できました。



その他の端子はヘッドセットとマイク兼用のオーディオ入出力(3.5mmミニジャック)とマイクロSDカードスロット(公式で128GBまで対応)とシンプルです。Bluetoothの対応バージョンは4.1、内蔵カメラはメイン(背面)側が500万画素で、フロント(正面)側が200万画素と、Win 10タブレットでは標準的な仕様。

OSは標準でWindows 10 64ビット版ですが、Pro版やWindows 8.1/Proの選択も可能です。またビジネス向けも意識した仕様であることから、セキュリティを高めるTPMチップも搭載します。



Venue 10 Pro 5000シリーズは、10.1インチ1920×1200ドット液晶搭載モデル。基本性能は8 Proよりも高く、メインメモリは4GB、ストレージは基本構成が64GB、最大128GB(差額は9000円)となります。



本体サイズは横長状態で262.6×175.8×9.85mm(幅×高さ×厚さ)、重量は最軽量構成で662.1g。Surface 3のWi-Fiモデルが622gのため、10インチ級のAtomタブとしては若干重めな感じです。



ただしその反面、拡張端子は充実。8 Proでも搭載されたUSB 3.0タイプC(こちらもDockPort-Enabled DisplayPort仕様、充電端子兼用です)に加え、フルサイズのUSB 3.0タイプA端子を1基搭載。



さらにディスプレイ出力としてマイクロHDMI端子も搭載するため、使い勝手の点では8 Proに比べてもかなり柔軟な仕様です。



また内蔵カメラも、フロント(正面)側は200万画素と8 Proと同じですが、メイン(背面)側が800万画素と高画素化されています。



その他の拡張端子は、マイクロSDカードスロット(128GBまでの公式対応)とヘッドセットとマイク兼用オーディオ入出力(3.5mmミニジャック)です。Bluetoothの対応バージョンは4.1。



このように、新Venue 8/10 Proは、以前流出した情報(下記記事を参照)の通り、Atom版Winタブとして手頃な価格を保ちつつも、4GBメモリやUSBタイプC端子といった最新仕様を取り入れたモデルに仕上がっています。

デルが8型と10型のAtom x版Winタブを11月発表か、4GB RAMとワコム製ペン搭載、上位機はフルHD超液晶に3Dカメラも

デル、299ドルからのワコムペン対応Win 10タブ Venue Pro 5000を予告。Atom x搭載の8インチ / 10インチ

あると嬉しい端子が手軽に拡張できるUSB Type-Cアダプターの用意や、ワコムベースのペン入力といった魅力的なポイントにも注目できるでしょう。とくに8 Proはお買い得度の高さから、定番的なモデルともなりそうな製品です。
DockPort対応USB-Cで拡張らくらく、ワコムペン対応。デルがAtom x版Win 10タブの8型と10型モデルを発売

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