僕は、原作が大好きなので、アニメ化を心待ちにしていました。でも、結構改変されているのに気づきビックリしています。話の整合性や矛盾の有無が、評価に大きな影響を与える作品なので、そこがちょっと心配かな。
アニメ化でカットされたマンガの内容は、マンガを読んで知りたいという人もいるでしょう。ですから、カットされた内容自体については書きません。ただ、原作には無い、原作ではまだ明かされていない、原作とは違う、という一文は書いていきますね。ご了承下さい。
原作を読んでいるのに、それが分からないのはおかしい。こう言いたくなる文章も出てくると思いますが、「原作とは違う可能性がある」という意味で、疑問形を使ったり想像して書いたものです。
今回も、内容が濃かったです。詰め込み過ぎという印象もなく、綺麗に纏まっていました。
雪国の授業では、アイススケートをする事があるんですね。小学生相手に全力を出していいものかと、手加減をして負ける悟。その後、前にも同じ失敗をしていた事に気づき、雛月にも手加減がバレて嫌われました。
八代先生とケンヤも、手加減に気づいています。
雛月が殺されるXデーは、3月1日までにある事が判明。
八代先生が悟の肩に手を置いた時、背筋がゾクッとした。あのシーンには、緊張感が出ていました。
明らかに胡散臭い彼の他にも、犯人候補が何人かいます。未成年女子に興味があるユウキさんや、虐待を繰り返す雛月母とその内縁の夫、子供とは思えない精神年齢のケンヤあたりです。
この作品は、特定のキャラを疑ってかかると、何でも伏線に見えてきちゃうw
「エロべっぴん29」「女子高生制服図鑑」「苺 美少女な写真集」「丸見え日和①」「快楽日和」
↑これがユウキさんの趣味です!!
事件直後はこんな風にして、世間に性癖を晒されたんだろうな…。
ユウキさんの心象を聞き出そうとする警察の事情聴取は、誘導しているようで不気味でした。如何にもな感じだったから、彼に警察の目が向いたんでしょう。
死刑囚となった写真は、やつれていて痛々しい。彼は、初公判以来一貫して無罪を主張しています。
雛月への暴力は、かなり酷いものでした。殺されてもおかしくないレベルの虐待を受けています。
また、彼女の母親が恐ろしい。地を這うような低い声とは、ああいう声の事を言うんでしょうね。
雛月本人は、「痣は転んで出来た」と発言。これは、母親が虐待の事を言わせない様にしているのか、それとも雛月自身が周りに言いたくないのか。あるいは、その両方なのか。
八代は、虐待に気づいていて、児童相談所に掛け合っていました。でも、なかなか動いてくれない。虐待を止めようとしているから、いい先生にも見えます。
この人は、あまりにも犯人っぽいから、むしろ違う人間が犯人なんじゃと思えてくる。
「ハイ! 無くしたんじゃなくて、盗まれたんだと思います」
いたわぁ、こんな女子。帰りの会なんかで、吊し上げをしようとする子。
給食費の紛失とか懐かしさを感じる。ドラクエ云々の台詞とか、シャーペンを自慢とか、実際に子供がしていそうな表現がうまいですね。そういう表現の積み重ねの結果、没入感が出てくるんでしょう。
「雛月が助かるなら、僕は構わない」と言い切るところとか、給食費が盗まれた時に庇うところとか、悟はイケメンでした。雛月が3話の最後で、少し心を開いた事に説得力が出てくる。
悟は、「自慢のために見せられたツリーでも綺麗だった」という発言をちゃんと拾って、雪山に連れていきます。そういう事が出来るから、モテるんだろうな。
キツネが二人の周りを駆け回るシーンは、NHKの番組でも見てるみたいでした。
星空をイルミネーション替わりにしたツリーの光景は、中盤の陰惨な虐待描写とは対照的です。視聴者に与える快・不快のバランスがいいですね。最後の雛月の笑顔は、本当によかった。
しかし29歳主人公が、小学生と結構ガチで恋愛してる様にも見えます。大変な状況ですが、たまに楽しんでるとしか思えない時があるw
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