こんばんは。
先日、一人で夜に東京の自宅から横須賀市の久里浜にある、ペリー公園に行ってきました。
私はかつて、この公園のすぐそばにある自衛隊の駐屯地で勤務していました。
平成7年の1月、退職して、そこの門を最後に出てから、今年でちょうど20年経ちました。
その頃はちょうど、雲仙普賢岳の噴火で、みんな出動していたんですが、
私は退職休暇を頂いていた為に出動とはなりませんでした。
でも、みんなが出動しているときに一人だけ退職とはいえ休んでいるという事が耐えられず、
どこにも外出せず駐屯地内で休暇を過ごし、毎日戦闘服上下に着替えて、
いつでも指示があれば行動に移れるようにして、
微力でも何かしらのお手伝いができたらと備えていました。
そんな思い出のある久里浜。
そして、毎日の体力錬成で走ったコース上にあったペリー公園。
年に数回、中隊全員で清掃に行ったペリー公園。
そこへ、先日行ってきました。
この公園の前には、砂浜があります。
夜だったので、昼間の景色は見ていませんが、20年前と、何も変わっていないなと思いました。
ペリー公園の上陸記念碑の文字は、伊藤博文公がお書きになられたものだそうです。
記念碑をゆっくりと、見上げながら一周し、正面に立って、一礼。
その後、向かいの砂浜に行って、海をしばらく眺めてました。
そして、自衛隊をやめてからの20年間を振り返り、自分はどこで失敗したのだろうか、とか、
なぜうまく生きてゆけないのだろうとか、寒空の下、本当にいろいろなことを考えました。
そして、海を眺めながら、こう思いました。
「20年前に戻れたらな・・・」
その砂浜では、当時お付き合いしていた女性自衛官との思い出や、若き日、
仲間の隊員とバーベキューをしたり、体力錬成をしたり、釣りをしたり。
そんな20年前の思い出がたくさんよみがえりました。
あの頃、自分が今のような状態になるとは、想像もしていませんでした。
戻れるなら、その時の自分に会ってこう言ってやりたい。
「お前の未来の姿が俺だ。こうなりたくなければ、物事の見方や考え方を改めろ。」
と。
確かに、幸せを感じられることも20年間の間にはありました。
しかし、今は辛いことしか見えなくなっている。
それでも、前を向いて生き続けなければならない。
どうにかしなければいけない。
そんな風に20年後になるとは、当時の自分は夢想だにしていなかったのです。
今思えば、ここが失敗だった、あそこでしくじった、なんていう点が沢山出てきます。
それらが積み重なった結果が、今の現状。
だから、この現状を変えられるのは、自分しかいない。
でも、その行動を起こす気持ち、勇気がなかなか出ない。
それを何とか出したくて、ペリー公園と思い出のある砂浜へ行ってきました。
少しだけ、何かパワーが貰えた気がします。
【日記の最新記事】