この日の番組のページで、英国内からの接続なら番組全体が向こう12ヶ月間再生できるほか、英国外からの接続でもゲスト各人の発言の短いクリップなどが見られるようになっている。(収録はベルファストかな。あと、ピーター・ヘインのクリップもあるが、発言内容はNIには関係ない感じ。)
http://www.bbc.co.uk/programmes/b06yms21
北アイルランド・ウォッチャーとしては、シン・フェインのキアニーが、グッドフライデー合意後の政治体制(各政党が獲得議席数に応じた閣僚ポストを配分する形の自治政府)の「次」を見ていることが明確に示されている発言が最も興味深い(こないだ引退したピーター・ロビンソンがその方向性に行こうとしていた)。クリップは下記。
http://www.bbc.co.uk/programmes/p03g5j5b
しかし、Twitterで(北アイルランドではなく)UKという大きなくくりで見ていると、人々が大きな反応を示したのは、宗教保守政党であるDUPのナイジェル・ドッズの「平等」へのスタンスについてだった。(ドッズのクリップはここにあるが、これとは別のトピックについての発言の部分のようだ。)これにより、Nigel Doddsという名前がUKのTrendsに入ってくる程度に反応が大きかった。
DUPは、基本的に、聖書を文字通りに信じるキリスト教根本主義者たちの政党で、同性愛に関しては全然「容認」しないというスタンスだ。北アイルランド基準に慣れてるとそれはそれでスルーできるというかしちゃうのだが、そうでなければやはり「いまどき、これはないわ」という話で、お茶の間はざわざわざわざわとしていたようだ。
その記録を、Twitterが提供しているCuratorというツールを使って、とってある。
https://twitter.com/nofrills/timelines/690302278847234048
このCuratorというのが、異様に使いづらいし、微妙に使えないのだが、現在Twitter自身が提供している「まとめ」機能ということで、一応使ってみた。もう当分は使わないと思う。
エンベッドできるということになっているので出力もしてみるが、これは……正直、これはださいし、まったく目的がわからないこの形式のレイアウト。「読む」ことに集中させてほしいんですが。これ、普通にタテに並べたいと思っても、変更するボタンの類が編集画面に見当たらないという……。
Nigel Dodds, bbcqt, 21Jan
あ、Curatorで作った「まとめ」を普通にエンベッドする方法見つけた。ほかのエンベッドと同じくWidgetを作れという話なんだけど、その文言とリンクが、ページの一番下にこそっと置いてある。(そんなところに書いてあったって、見ないよ。表示させるツイートの件数しかさわれない「書式変更」ボタンの横に書いておいてくれないと。。。)
Nigel Dodds, bbcqt, 21Jan
ともあれ、北アイルランドというのは、下記のような見解を持っている人たちが政治家として「支持」されているところなので……「支持」というのが「細かく分けられた選挙区ごとに、ほかの立候補者よりも多くの票を獲得して、議席を得ている」という意味ならば。(世論調査をすると、同性結婚を合法化すべきという人が6割超えてるんですけどね。)
#bbcqt For people that don't know,this is Nigel Dodds' party.Appalled at homophobia he said.Hardly. pic.twitter.com/wNnzPY9pIA
— Tom MacCárthaigh (@tomfromireland) January 21, 2016
※一番下にいるアイリス・ロビンソンは5年前に政界を引退したけど、政治家だったときにこのような発言をしている。同性愛についてこのように「聖書で戒められているから」という理由で差別を全開にしていた彼女は、しかし、聖書で戒められている「婚姻関係にない相手との交わり」をおこない、しかもその相手に金銭的な便宜を図っていたのではないかという疑惑を持たれるような状態だった上に、アイリスが60歳近くで相手の男が19歳だった(しかもテレビで「あれはいやだった」というトーンで愛人関係にあったことを告白した)ということで「政治家」であるために必要なすべてを失ったし、それ以前に本人のこころのバランスが崩れてしまったようで、政界を引退した。
Inside Nigel Dodds's head. #BBCQT pic.twitter.com/CtKIbTD6fo
— Matthew Sweet (@DrMatthewSweet) January 21, 2016
↑アラン・パートリッジか(笑)
下記、うまい。
Q: How many Nigel Dodds' does it take to change a light bulb?
A: None. Nigel Dodds' live in the dark. #bbcqt pic.twitter.com/qU8ISUwz1d
— Yoor Wullie (@YoorWullie) January 21, 2016
※この記事は
2016年01月22日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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