01月21日 12時32分
運動会などで披露される組み体操で、事故が相次いでいることを受けて、愛知県は教育委員会や学校に対し、子どもたちが積み上がるピラミッドは5段、タワーは3段を上限とするよう求める通知を出しました。
小中学校の運動会などで行われている組み体操では、全国で事故が相次いでいて、年間8000人を超える子どもが骨折などのけがをしています。
愛知県教育委員会が名古屋市を除く、県内53市町村の公立の小中学校の実態を調べたところ、去年までの3年間に組み体操でけがをした子どもは計396人にのぼることが明らかになりました。
このため愛知県は県内の教育委員会や学校に対し、組み体操の事故防止を求める通知を出しました。
このなかでは、子どもたちが積み上がるピラミッドやタワーは、一番上の子どもの足の位置の高さが2メートル以下になるようにし、ピラミッドは5段、タワーは3段を上限にするよう求めています。
また、実施にあたっては、練習の時から教職員などを適切に配置し、安全マットを活用することなどを求めています。
組み体操をめぐっては、去年、愛知県長久手市や大阪市も段数を制限しています。
愛知県教育委員会の担当者は「教職員の手が届き、支えられる2メートルの高さを上限にした。各学校は子どもの安全を最優先に、危機意識をもって対応してほしい」と話しています。
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