ニュース詳細
バス事故 手前の下り坂で時速100キロ前後か1月22日 18時25分
k10010381961_201601221845_201601221846.mp4
乗客乗員15人が死亡したスキーツアーのバス事故で、警察が押収した運行記録計から、バスが事故現場から数百メートル手前の下り坂の直線で時速100キロ前後で走行していたとみられることが警察への取材で分かりました。警察は運転手がギヤなどの操作を誤って十分に減速できなかったか、何らかのトラブルがあって制御を失った疑いがあるとみて詳しく調べています。
この事故で、警察が速度などを自動的に記録する運行記録計などをバスから取り出して調べたところ、事故直前では、バスの速度が時速80キロ前後に達し、制限速度の時速50キロを30キロ程上回っていたことが分かりました。
さらに、運行記録計からは、現場から数百メートル手前の下り坂の直線で、バスが時速100キロ前後のスピードで走行していたとみられることが警察への取材で新たに分かりました。
事故現場から250メートル手前の監視カメラの映像には、スピードが出た状態でセンターラインをはみ出してカーブを曲がっていく様子が映っていました。100キロ前後のスピードが出ていたとみられるのは、さらに現場から離れた下り坂で、警察は運転手がギヤを低速にする操作を誤って十分に減速できなかったか、何らかのトラブルがあって制御を失った疑いがあるとみて詳しく調べています。
また、バスはこの場所から事故現場までの間にいくらか減速したとみられ、警察は運転手がブレーキをどのように使用していたのか分析するなどして事故原因の解明を進めています。
さらに、運行記録計からは、現場から数百メートル手前の下り坂の直線で、バスが時速100キロ前後のスピードで走行していたとみられることが警察への取材で新たに分かりました。
事故現場から250メートル手前の監視カメラの映像には、スピードが出た状態でセンターラインをはみ出してカーブを曲がっていく様子が映っていました。100キロ前後のスピードが出ていたとみられるのは、さらに現場から離れた下り坂で、警察は運転手がギヤを低速にする操作を誤って十分に減速できなかったか、何らかのトラブルがあって制御を失った疑いがあるとみて詳しく調べています。
また、バスはこの場所から事故現場までの間にいくらか減速したとみられ、警察は運転手がブレーキをどのように使用していたのか分析するなどして事故原因の解明を進めています。
専門家「運転に不慣れな運転手の判断ミス原因か」
今回の事故について専門家は「道に不案内な上に大型バスの運転に不慣れだった運転手の判断ミスが原因ではないか」と指摘しています。
公開されている事故直前のバスの映像からはブレーキランプが点灯していることが分かっていますが、これについて交通事故の鑑定などを手がける「日本交通事故鑑識研究所」の大慈彌拓也さんは「下り坂でフットブレーキを多く使うとブレーキが効かなくなるおそれがあるので一般的に運転手はフットブレーキを嫌う傾向にある」としてエンジンブレーキなどを使っていたのではないかと指摘しています。
一般的に峠道では低速のギヤにしてエンジンブレーキなどで速度を制御するということですが、映像からは時速80キロほど出ていたとみられることから、大慈彌さんは「エンジンブレーキの効きが弱い高速のギヤで走っていたと考えられる。運転手は坂を登り切った直後の下り坂で対向車もいなかったことからある程度スピードを出せると判断したのではないか。道に不案内な上に制御が難しい大型バスの運転に不慣れだった運転手の判断ミスが事故につながったと考えるのが妥当だ」と話しています。
公開されている事故直前のバスの映像からはブレーキランプが点灯していることが分かっていますが、これについて交通事故の鑑定などを手がける「日本交通事故鑑識研究所」の大慈彌拓也さんは「下り坂でフットブレーキを多く使うとブレーキが効かなくなるおそれがあるので一般的に運転手はフットブレーキを嫌う傾向にある」としてエンジンブレーキなどを使っていたのではないかと指摘しています。
一般的に峠道では低速のギヤにしてエンジンブレーキなどで速度を制御するということですが、映像からは時速80キロほど出ていたとみられることから、大慈彌さんは「エンジンブレーキの効きが弱い高速のギヤで走っていたと考えられる。運転手は坂を登り切った直後の下り坂で対向車もいなかったことからある程度スピードを出せると判断したのではないか。道に不案内な上に制御が難しい大型バスの運転に不慣れだった運転手の判断ミスが事故につながったと考えるのが妥当だ」と話しています。
関連ニュース
関連ニュース[自動検索]
- バス事故 80キロ前後の速度で走行か (1月22日 12時00分)
- バス事故 速度出し過ぎ制御効かなくなったか (1月20日 4時00分)
- バス事故 車体から運行記録計など押収 (1月20日 18時34分)
- バス転落事故1週間 原因究明へブレーキなど検証 (1月22日 5時06分)
- バス転落事故 制限速度超え制御不能か (1月18日 17時58分)
- バス事故 ブレーキに不具合なかったか確認へ (1月21日 12時14分)
- バス事故 死者は15人に 車体検証し転落状況調べ (1月19日 0時40分)
- バス事故 “直前映像”を詳しく分析へ 国土交通省 (1月21日 5時05分)
- バス事故 手前カーブでも曲がれず接触か (1月17日 12時04分)