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去年の粗鋼生産 3年ぶりに減少1月22日 16時44分
鉄鋼製品の元となる「粗鋼」の去年1年間の国内での生産量は、国内需要の低迷が続いたことや中国の鉄鋼製品に押されて輸出も減少したため前の年を5%下回り、3年ぶりのマイナスとなりました。
日本鉄鋼連盟によりますと、景気指標の1つとされる「粗鋼」の去年1年間の国内での生産量は、1億515万トンで、前の年に比べ5%減少しました。粗鋼の年間の生産量が前の年を下回るのは3年ぶりです。
これは、自動車や土木工事向けを中心に国内需要の低迷が続いたことに加えて、中国で過剰に生産された鉄鋼製品が大量にアジア各国に流入した影響で、輸出向けの生産も減少したことによるものです。
ことしの粗鋼生産量は去年とほぼ同じ水準になると見込まれていますが、日本鉄鋼連盟の柿木厚司会長は、「このところの原油価格の下落の影響で、資源開発関連の鋼材需要が落ち込み始めている」と述べ、輸出向けを中心に先行きの不透明感が強まっているという認識を示しました。
これは、自動車や土木工事向けを中心に国内需要の低迷が続いたことに加えて、中国で過剰に生産された鉄鋼製品が大量にアジア各国に流入した影響で、輸出向けの生産も減少したことによるものです。
ことしの粗鋼生産量は去年とほぼ同じ水準になると見込まれていますが、日本鉄鋼連盟の柿木厚司会長は、「このところの原油価格の下落の影響で、資源開発関連の鋼材需要が落ち込み始めている」と述べ、輸出向けを中心に先行きの不透明感が強まっているという認識を示しました。