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iPS細胞でヒトの耳の軟骨 作成に成功1月22日 17時41分
iPS細胞を使って実物とほぼ同じ大きさのヒトの耳の軟骨「耳介軟骨」を作り出すことに東京大学などのグループが成功しました。iPS細胞を使って立体的な軟骨ができたのは、初めてだということです。
この研究を行ったのは、東京大学の高戸毅教授と京都大学の妻木範行教授らのグループです。
グループでは、ヒトのiPS細胞から軟骨の塊を100個ほど作り出し、直径8ミリのプラスチックのチューブ3本の中に入れました。
そしてこれらのチューブをヒトの耳の形に似るように曲げて、ネズミの皮膚の下に移植したところ、2か月ほどで、チューブが溶けて中の軟骨の塊が互いに融合し、ヒトの耳の形をした軟骨、「耳介軟骨」ができたということです。
耳介軟骨の大きさは、実物とほぼ同じ5センチほどで耳の軟骨がうまく形成されない「小耳症」の患者を対象に臨床試験を検討していくということです。
グループによりますとiPS細胞を使って立体的な軟骨ができたのは初めてだということで、鼻の軟骨や老化によって破損した膝の軟骨を作りだ出せば、さまざまな病気やけがの治療にも応用できる可能性があるとしています。
高戸教授は、「今後、長期の経過を調べたり拒絶反応を起こさないかを見極めたりして研究を進め、5年後には小耳症の患者の治験を行うところまで持っていきたい」と話しています。
グループでは、ヒトのiPS細胞から軟骨の塊を100個ほど作り出し、直径8ミリのプラスチックのチューブ3本の中に入れました。
そしてこれらのチューブをヒトの耳の形に似るように曲げて、ネズミの皮膚の下に移植したところ、2か月ほどで、チューブが溶けて中の軟骨の塊が互いに融合し、ヒトの耳の形をした軟骨、「耳介軟骨」ができたということです。
耳介軟骨の大きさは、実物とほぼ同じ5センチほどで耳の軟骨がうまく形成されない「小耳症」の患者を対象に臨床試験を検討していくということです。
グループによりますとiPS細胞を使って立体的な軟骨ができたのは初めてだということで、鼻の軟骨や老化によって破損した膝の軟骨を作りだ出せば、さまざまな病気やけがの治療にも応用できる可能性があるとしています。
高戸教授は、「今後、長期の経過を調べたり拒絶反応を起こさないかを見極めたりして研究を進め、5年後には小耳症の患者の治験を行うところまで持っていきたい」と話しています。