子どもを静かにさせるためにスマートフォン(タブレット端末含む)の画面を見せたり、触らせたりする「スマホ子守」が保護者に広がり、3歳児では3割に上ることが福岡市のNPO法人「子どもとメディア」の調査で分かった。「スマホ子守」は発育への影響も指摘されており、識者は「子どもに不寛容な風潮が強まる中、あやし方が分からない親がスマホに頼る現状がある」と指摘している。
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調査は昨年9~11月、福岡、北九州両市など福岡県内4市の4カ月児、1歳半児、3歳児の各健診に訪れた保護者を対象に実施。計5117人が回答した。子どもとの関係でスマホを使う目的(複数回答)を尋ねたところ、3歳児の保護者は「静かにさせる」が最多の31%。テレビ電話などの「コミュニケーション」(17%)や「教育・知育」(16%)を上回った。3歳児が自分でスマホを触る頻度は「週2回以上」が23%を占めた。
「スマホ子守」は乳児の保護者にも浸透しつつあり、4カ月児では「泣きやませる」が8%、1歳半児では「あやす」が18%。スマホを使いたがったり、取り上げると嫌がったりする1歳半児は2割を超える。
「スマホ子守」については日本小児科医会が「親との会話や体験を共有する時間が奪われ、発育をゆがめる恐れがある」として2013年から啓発活動を続けている。
一方で少子化などを背景に、子どもが騒ぐと肩身が狭い思いをする保護者も多く、NPO法人常務理事の原陽一郎筑紫女学園大准教授(子ども学)は「社会全体で子どもとの接し方が分からなくなってきている。小さな子と触れ合う機会をもっと増やす必要がある」と話す。調査結果は23日に福岡市で開く同法人のフォーラムで報告する。
=2016/01/22付 西日本新聞朝刊=
西日本新聞社
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