2016年1月9日,
オープンソースのオフィスソフトであるLibreOfficeは,
本稿では,
基調講演は,
吉田氏はNovell・
今回の発表は
- ※1
- LibreOfficeプロジェクトの5年間を振り返るものとして,
LibreOfficeの法務的・ 財務的支援を行う財団法人であるThe Document Foundationが出したホワイトペーパーがあります。こちらは当時の経緯などを記録したBlogなどをクリップした上で公式なコメントが追加されたもので, 短縮版でも700ページ, 完全版は1,300ページもある大作です。拾い読みするだけでも面白いので, ぜひご覧ください。
LibreOffice誕生のとき
LibreOfficeプロジェクトは,
LibreOfficeプロジェクトの発足は,
しかし,
また,
- 小刻みな改良。メジャーバージョンに向けて大きな改良を入れ込むのではなく,
常に改良して小さくリリースする。 - ユニットテストの導入
(※3) や, コードのクリーンナップなどといった技術的負債を下げる活動。 - ボランティア開発者の育成。オープンソースプロジェクトとしての成功を収めるのが第一の目的であったため。
- ※2
- LibreOfficeプロジェクトは,
当時SUSEのメンバーが中心となって開発していたOOoへのパッチキットGo-ooというプロジェクトを母体としています。 - ※3
- OOo時代にはこういったコードは取り込まれず,
LibreOfficeになって初めてユニットテストの取り込みに成功したのだそうです。 - ※4
- 実際,
LibreOfficeのフォーク後にOOo 3. 3としてリリースされました。
各リリースのハイライト:立ち上げから2013年上期まで
次に,
LibreOffice 3. 3
2011年1月25日にリリースされた最初のバージョンである3.
LibreOffice 3. 4
LibreOfficeコミュニティとしてリリースプランを立てられた最初のリリースは,
ただし,
LibreOffice 3. 5・ 3. 6
3.
3.
LibreOffice 4. 0
4.
OOoの時代から,
LibreOffice 4. 1
ユーザーの目に見える変更として4.
またビルドシステムが,
その他,
開発貢献者タイムライン
ここまでの歴史の中でLibreOfficeに新たに加わった貢献者を示し,
現在はビルド周りを見ているNorbert Thiebaud氏,
LibreOffice日本語チームの創設メンバーである安部武志氏,
現在はCalcのコアを開発しているMarkus Mohrhard氏,
CalcにExcel同等のセル関数を追加しているWinfield Donkers氏,
Base開発者のLionel Elie Mamane氏,
LibreLogoの開発者László Németh氏,
画像処理やカラーピッカーなどのUIを改善しているTomaž Vajnger氏,
なお,