2016-01-22 テレビ番組キュレーション by ちきりん
去年買ったテレビの全録機では、過去 2週間に放映された番組がすべて自動で録画され、
いつでも(しかも検索して!)見られるようになり、結果としてすごくよくテレビを観るようになりました。
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そこで今日は「この番組、おもしろいよー」のご紹介です。 名付けて“テレビ番組キュレーション by ちきりん”
(タイトル名は番組サイトにリンクしてます)
まずは軽めの社会派番組から。
社会風習や日常生活、教育やビジネスの現場で起こっている“大変なコト”が取材され、スタジオで所ジョージさんを中心に数名の出演者が追加情報をコメントする番組。
苗場のマンションを買って移り住んでる人の事情とか、学校で使われる鉛筆や運動具が昔と大きく変わってきてる話、日本の霊柩車がモンゴルで大人気になってる話など、「へー! こんなコトが!」的な現象をピックアップしてくれて大変おもしろい。
所さんの「大変ですよ!」と似た番組ですが、この番組が取り上げるのは過去の大事件。
過激派だったり大型詐欺事件だったりトンネル事故だったり。歴史を変えた事件でもすっかり忘れてたりするでしょ。
“オレンジ共済詐欺”“愛人バンク““ホテルニュージャパン”など、「そーいえば、そんな事件がありましたね。あれって結局なんだったの?」って感じの昔の事件が深掘りされてます。
当時はよくわかってなかった事実が後から判明した、みたいなことも多く、この番組をみて事件のイメージが変わることも多いです。
★★★
日本の地上波チャンネルがほとんど報じない海外のニュースやドキュメンタリーを流してくれる番組もお気に入り。
ニュースでは、
他国のニュース番組をそのまま(吹き替えや字幕で)流してくれます。
大事件が起こったときに(たとえば北朝鮮の水爆実験などの時に)アメリカや韓国のテレビ局がそれをどう報じているのかが見られるし、
パリでテロが起こると、その日のフランスのテレビ局のニュースが見られて、とっても臨場感があります。
特に大事件がないタイミングでも、ベトナムのニュースを見てると、マンゴーの輸出とかハノイの水害とかが報じられてて、「へー、今ベトナムでは、こういうことにニュース価値があるのね」ってわかったり。
あと、スリランカの内戦中の人権侵害についてシンガポールのテレビ番組がニュースで取り上げるなど、「他国が、別の他国の事件についてどう伝えているか」ってのも、なかなか手に入らない視点で新鮮です。
いろんな国のニュースが見たいと思ってる人にぴったり。大事件が起こった時だけでもどうぞ。
アメリカ経済、台湾の総選挙、ミャンマーの民主化、ジャカルタのテロ事件など、海外の大きな政治イベントや事件について、日本人レポーターが取材し、解説する番組。
こちらは、日本人目線で海外の主なニュースについて知るのにベスト。
上のワールドニュースとは異なり、「ベトナムがマンゴの輸出を」みたいな話は特に大事件でもないので、こちらでは取り上げられません。
ニュースじゃ無くて、特集番組やドキュメンタリーでは、
一番好きなのはコレかな。海外の政治や経済、文化など幅広い分野の課題について解説される番組。
台湾の大統領選、南米の犯罪組織、アフリカの若者が置かれた状況など、普段あまり気にしてない話題が深掘りされてるので、とっても勉強になります。
こちらは海外で作られたドキュメンタリー番組を、吹き替えや字幕を付けてそのまま流す番組。
内容的には日本の NHK スペシャルと同じような番組ばかりですが、番組の作り方や視点の持ち方自体が海外なので、視聴にちょっと慣れが必要かも。(日本の番組と趣が違います)
でも「海外でどんなテレビ番組が作られているのか」という意味ではとても勉強になる。
フランスのテレビ局が作った“シリコンバレーの闇”みたいな番組なんて、「フランスがアメリカをどう見ているか」がよくわかって、とても興味深かった。
★★★
エンタメ物では、素人さんを追いかける番組が好きです。
渋谷や新宿、上野駅などで、深夜、終電が無くなった時間に駅前にたむろしてる人に声を掛け、「タクシー代を払うから、家についていってもいいか?」と聞き、
了解がとれると、実際についていって家に上がり込み、いろいろ話を聞く番組。
他人の家をのぞき見るってちょっとドキドキするし、「こんな人がいるんだー」という意味で社会が拡がります。
また、見かけはグダグダでも真面目な人も多く、「みんな一生懸命生きてるんだなー」と思えて偏見が無くなる。とってもいい番組だと思います。
こちらは秋葉原とか新宿歌舞伎町とか、時には地方のさびれたホテルとか、いろんな町のいろんなお店に 72時間、カメラを据えて取材する番組。
映すのは 72時間のうち面白いコトがあった部分だけですが、これも「人生いろいろやねー」ってのが分かってとっても楽しい。
ダンスホールや地方のモーテルなど、行ったことないって場所でも、これをみると「そーかー、こういう場所なのね」ってわかります。
これは、日本に来た中国人観光客の旅行に密着する番組。空港に着いたところでいきなり声掛けたりしてますけど、やらせなのかホントなのかやや不明。
番組では音声が中国語、日本語は字幕なので、もしかして現地でも放映されてるのかな?
コミケに併せて来日し、すごいディープな秋葉原のスポット巡りをする若い男性の一人旅とか、那須塩原の温泉旅館に泊まる若い女性客とか、
いわゆる“爆買ツアー”とは異なる個人旅行を楽しむ中国系の人(大陸中国だけでなく、台湾、シンガポール、香港などからの観光客。若い人が多い)の視点で日本が見られます。
★★★
日本のビジネスニュースでは、
が人気ですが、私が好きなのは、
どちらも日経系なので似たような番組ですが、後者のほうが解説が深いです。
WBS の方は(かなり宣伝染みてはいますが)トレンドのベンチャーとか、企業からの売り込みイベントを漏らさず取材してくれるので、旬のイベントを追いたい人には役にたつかな。
どちらもコマーシャルが多すぎて、録画でないと見られませんけど。
ニュースじゃなくて、ビジネスドキュメント系だと、
ガイアの夜明けは産業の変遷にフォーカスしたものが多く、カンブリア宮殿は、社長個人、経営者個人にフォーカスした番組です。
個人的には個性的な中小企業のオヤジ的な人物が取り上げられる、後者の方が好きです。
どちらも興味が持ちやすい形に編集してあるので、ビジネスに関心の無い人でも見やすい。扱う業界の幅が広いのもいいです。就活生とか、こういうの見ればいいのでは?
ビジネスではなく社会問題系だと、
・時論公論
は、初心者にもわかりやすい。
伝える側の表情が、無用に深刻ぶってるのはどーかと思うけど。
★★★
ビジネスや社会問題を離れると、
日本の歴史のちょっとした(隠れた?)エピソードを解説する番組。
CG を駆使した再現動画がふんだんに使われるので、とってもわかりやすい。“マンガ歴史物語”の番組バージョンみたいな感じでしょうか。
★★★
アートの解説番組も、ゆったりした気分の時にお茶を飲みながら見るにはぴったりですね。
これらの番組は実際に開催される展覧会と連動してる場合も多いので、番組を見てから展覧会に行くと、絵の背景や画家の人生まで理解でき、展覧会が深く楽しめると思います。
★★★
地上波のドラマはほとんど観ない私ですが、唯一の例外がこちら。
人気漫画のドラマ化ですが、ディテールや雰囲気を含め、ここまで再現できてるのはスゴイ。松重豊さんの演技もナレーションもほっこりしててとても暖かい気持ちになれます。
その他、韓国ドラマはスカパー!で見ています。日本のドラマを観ないのは、あまりにも説教臭い(努力は報われる、的な)モノが多いから。。
★★★
いかがだったでしょうか?
気になるのがあったら、この週末にでも録画予約をしてみてくださいね。
他にも(よく見てる番組は)あると思うので、思い出し次第、追記していきます。
お勧め番組があれば、ツイッターで教えていただければ見てみます。(ただし全てを紹介できるわけではありません。あらかじめご了承ください)
ほんと、全録機は価値がある。去年買ったもののなかで、一番役立ってます。
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そんじゃーね。