ニンジャスレイヤーつままれストラップなども手がけているコスパ社から、新たに強大なニンジャグッズが発表された。それがこのニンジャスレイヤーパーカーだ。先行発売は2016年3月下旬を予定。コスパ社のHPとコケシマートで個数限定の先行受注開始。先行販売の基本受注期間は2016年1月27日(水)までとなっている。さっそく製品のレビューを開始しよう。
◆ニンジャスレイヤーパーカー フロムアニメイシヨン◆
今石ニンジャデザインの特徴を忠実に再現
何より注目したいのは、このパーカーが恐ろしくデザイン再現度が高いということだ。アニメイシヨンを担当したTRIGGER今石デザインの特徴が、生産コスト限界まで再現されている。まずは頭の後ろにある、死神の頭巾を思わせるグリムリーパーポイント(とんがり)だ。これは死神性を強調しているアニメイシヨン版デザインの最大の特徴であり、あのカクカクっとしたマフラーとともに、ケレン味のある動きやポージングを生みだす重要なポイントとなっている。次に顎だ。顎についてはデザイン監修時にも重要ポイントとして原作者から指摘され、「フジキドは父親だ。ゆえに体のシルエットはマッシブに、そしてメンポの顎部は父性を感じさせる、強い顎にして欲しい」というオーダーがTRIGGER側に伝えられ、各種デザイン案の中から、全方向から見て特徴的なシルエットを醸し出せる現在のバージョンが選ばれた。この顎についても、特徴を捉えたシンプルかつ的確な再現がなされている。
このように再現度が極めて高く、またアパレルとしてのクオリティは間違いなく最高クラスであり、すべて国産、刺繍も本格派、生地も極めてリッチであり、一般的なキャラクターグッズの域を超えてニンジャギアの域に突入したと言っても過言ではないだろう。
ニンジャスレイヤーをイメージしてデザインされたパーカー!!
特徴的な頭巾の形状、「忍殺」の刺繍などニンジャスレイヤーらしさを再現するために国産で細部にわたりこだわりました。
ニンジャスレイヤーらしい赤色の他に、普段使いにもバッチリな黒色もあるので、お好みのカラーのパーカーを楽しむことができます!
実際、アパレル国産プロダクトは今日び注目に値するポイントである。質実剛健の確かさを感じる。
なにしろ尖りの再現はめちゃくちゃコストがかかっているはずなのだが、コスパ社の熱意は極めて強く、妥協無く徹底的にやってくれた。ニンジャにかける圧倒的な意気込みを感じる。またコスパ社HPには「フードを被ればいつでもニンジャスレイヤーになれるので、マッポーの世を生き抜くためには欠かせないアイテムです!」とある。いよいよコスパ社のニンジャアトモスフィア過剰摂取が心配だ。
本当にニンジャスレイヤーになれるのか?
本題に入ろう。この記事を読んだあなたの最大の興味は、本当にニンジャスレイヤーになれるのかという点だ。我々翻訳チームも監修時に何度となく着用し、メンポを締め、フードを被って、ニンジャスレイヤーになった。
全身にカラテがみなぎり、いまドアを開けて突然カタナを持ったニンジャが現れても、カラテパンチで倒せる気がした。結論として、そうとうニンジャスレイヤーになれる。同一化が進み、危険な水準まで行く。そもそもフードを被るとテンションが上がる。逆にフードを被らなければ、市井の人々は誰もニンジャスレイヤーだとは気づかない(無意識化で何か違和感を感じるかもしれないが、あなたを恐れることは無いだろう)。ここは重要だ。まっとうな社会生活を営みながら、周囲に人がいないことを確かめたうえで鏡の前でメンポを装着する……そんな奥ゆかしいニンジャ性を主張したい人には、うってつけのアイテムといえる。
ニンジャ性が高まり過ぎたら?
中には「フードを被ってニンジャスレイヤーのまま市民生活に溶け込みたい」と考える重篤なニンジャヘッズもいるだろう。あなたがたにおすすめできるのは、自分の家から出ないこと、またはレイヤリングすることだ。パーカーのフードを被って高まり過ぎたニンジャ性を、ハンチング帽やトレンチコートなどでサイズダウンすることができる。これはぜひとも覚えておいてほしい上級ニンジャ着こなしテクだ。
ニンジャ性を狡猾にサイズダウンして市民生活を営もう
ちょっとした一工夫でよりニンジャスレイヤーに
なお、さらに無慈悲にニンジャスレイヤーになりたい人へのTIPSを書いておこう。イベントなどでよく出現する1/1稼動式ニンジャスレイヤー人間は、税癪な肌色部分が露出して敵ニンジャにナメられないよう、目の周りにアイラインやアイシャドウ、時には黒ドーランなどを塗っている。目の周りの肌色が露出していると、敵に威圧感を与えられないからだ。「パーカーを着たが、まだニンジャスレイヤーと同一化できない」という人は、ぜひコーデに取り入れてみて欲しいワンポイントテクだ。
ニンジャスレイヤー人間は、目の周りを黒塗りしている。
より普段使いしやすいブラック&ゴールドも
カラーのバリアントとして、ブラックも存在する。「日頃からニンジャ性を主張したいが赤はちょっと」というシャイな人や、ストリート感を重点し、ヒップホップの油断ならないアイテムとしてのメンポの重要性に気づきつつある人にお勧めだ。レッドとブラック、それぞれにS、M、L、XLが存在するため、トータルのラインナップとしては8種類、つまり凄さ的には100倍の展開となっている。
なお黒と聞いてサツバツナイトを想起し、「メンポの刺繍が「殺」「伐」ではないのか!?」とニューロンが過剰加速してしまった人もいるだろう。反省して欲しい。この製品は「ニンジャスレイヤーパーカー(赤)」と「ニンジャスレイヤーパーカー(黒)」である。「サツバツナイトパーカー」ではないのだ。黒ければ何でも安直にサツバツナイトだと思わないようにしよう。この黒アイテムにより、「黒コーデをしたいがニンジャスレイヤーしたい」というよくばりコーデすらも可能になったわけだ。
サツバツナイト(左)とニンジャスレイヤー(右)は一見よく似ているが、別なニンジャだ。
プロト版からどこが変わったのか?
ちなみに、下が1年ほど前に発表されたプロト版の写真である。この写真と見比べてみると、製品版が非常に立体感を向上させて仕上げてきている事がわかる。
このプロト版から一年。製品版ではニンジャ頭巾のグリムリーパーポイント、力強いメンポデザインが加味され、総合的なニンジャアトモスフィアの質量感とヌケ感が付与された。監修が重ねられ、妥協なき改善を経て、現在のバージョンとなった事がうかがえる。もはや事件だ。
(Tantou)