あのアニメ作品の舞台に立ってみる…聖地巡礼を知っていますか?
世界中で大人気になっている、日本のアニメ。今、アニメを観ている中心世代である若者からシニア層まで、アニメの舞台(モデル)になった場所を実際に訪れる「聖地巡礼」が人気です。
最初はごく一部の熱心なファンが始めた「このシーンの背景モデルになった場所はどこ?」という情報のやり取りでした。それがウェブサイトに情報として画像が紹介されるようになると、一気に日本全国から世界規模へ。
夏休みなどの長期の休みには、「あの作品のあのシーン」を求める人たちがツアーを組んで訪れるほどの人気となっています。
アニメの世界で暮らせる、日本国内オススメ聖地10選
聖地巡礼が人気を集めている理由は、「世界観に浸れる」こと。
普通なら見逃されそうな背景を探し求め、キャラクターと同じ場所に立ち、その作品の世界の一人になったような気持ちに浸る。「そんな場所を知っているの!?」と、同じアニメ好きな友人たちにも一目置かれるマニアックな満足感もたまらないのだそうです。
そんな聖地に、もし自宅を構えたとしたら……。大好きなキャラクターと同じ場所で、その日差しや風、空気を感じたり。同じ場所から、同じ風景を眺めたり。充実した毎日が過ごせそうなオススメの聖地を10ヶ所ご紹介します。
1:『SLAM DANK』オープニングで花道と春子が手を振った踏切のある町(神奈川県・七里ヶ浜)
photo by Richard, enjoy my life!
『SULAMDANK』の初期OPで、後姿の桜木花道と、踏切を挟んで向こう側に赤木晴子が映し出されるのが、ここ。鎌倉の海と、小さくてかわいい江ノ電が印象的な七里ヶ浜は、『ハナヤマタ』『エルフェンリート』などにも登場します。観光名所の江ノ島、鎌倉なども近く、夏はサーファーにも人気で、若者向けのお店も多い街です。
最寄駅:江の島電鉄「鎌倉高校前駅」
2:こち亀の「両さん」がいる派出所がある町(東京都・葛飾区亀有3丁目)
「こち亀の両さん」が勤務しているのが葛飾区亀有公園前派出所。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』作者の秋元治さんの地元でもあるのだそうで、派出所のモデルになったのは「亀有駅北口」にある交番です。亀有駅前には、南口と北口にそれぞれ交番があり、北口交番は住民の要望に応じて改修をせず、下町情緒あふれる昔のままの姿で保存されているのだそうです。
最寄駅:JR常磐線「亀有駅」
3:『けいおん!』に何度も登場した駅のある町(京都府・山端壱町田町)
オープニングからストーリーの中にもしばしば登場するのが、京阪電鉄叡山電車の修学院駅です。修学院離宮の最寄り駅となる、小ぢんまりとしたこの駅。周辺の街は、近隣の大学に通う学生さんや、地元の人々がのんびり行きかう雰囲気のよいエリアです。バスで少し北白川通を下ると、同じくOPに登場する京都造形芸術大学やマクドナルドもあります。
最寄駅:叡山電鉄 叡山本線「修学院駅」
4:クッキングパパが頻繁に買い物に行く商店街(福岡県・香椎駅前)
『クッキングパパ』で荒岩一味がちょくちょく食材を探して買い物にくる商店街は、福岡市東区香椎にあります。モデルになった商店街は、昔ながらのお店が立ち並ぶ活気のある場所。駅周辺は改修でにぎやかになりましたが、ちょっと路地を入ると落ち着いた雰囲気の街並みが残っています。
最寄駅:JR 鹿児島本線「香椎駅」
5:『銀の匙』八軒と御影の「エゾノー」モデル高校がある町(北海道・稲田町)
物語の舞台である「エゾノー」こと大蝦夷農業高校のモデルとなったのが北海道帯広農業高校。「日本一敷地面積が広い高校」としても有名。周辺は畑に囲まれ、少し離れたところに幼稚園などが見えてきます。十勝の雄大な自然と北海道らしい農村風景が広がります。
所在地:北海道帯広市稲田町西1線9番地
6:『らき☆すた』で登場する神社のある町(埼玉県・久喜市鷲宮)
photo by Kasadera
埼玉県が舞台の『らき☆すた』でOPや作品中に頻繁に登場する、こなたたちが集まる神社は、久喜市鷲宮にある鷲宮神社がモデル。他にも、2015年初詣にあわせて『グリザイヤの果実』とのコラボカフェが1日限定で登場するなど、話題の多い場所です。以前は鷲宮町という町だった地域は現在町村合併により、地名だけを残して久喜市になっています。鎌倉時代にさかのぼる古い歴史のある建物が点在しており、地方都市らしい味のある雰囲気を出しています。
最寄駅:東武伊勢崎線「鷲宮駅」
7:『フルメタル・パニック』宗介たちが通う(仙川町・東京都)
photo by Fukuda Yasuo
『フルメタル・パニック』で通学路としてしばしば登場しているのが、調布市にある仙川商店街です。「泉川駅」のモデル、仙川駅もすぐ近くにあります。名門音楽大学、桐朋学園大学もあることから音楽イベントが定期的に催されていて、とても明るく賑やかな街です。新旧が入り混じる商店街には活気があり、お買い物に便利。シャッターが開く前の朝の時間は、通勤、通学路として地元の人が行きかいます。
最寄駅:京王電鉄京王線「仙川駅」
8:『ひぐらしのなく頃に』の田崎家庭園が見られる町(岐阜県・白川村荻町)

出典:www.facebook.com/Hinamizawa.Higurasi.ShirakawaGo
独特の世界観と、夏の風景が描かれる『ひぐらしのなく頃に』。舞台となった雛見沢村のモデルは、岐阜県大野郡白川村荻町に残る合掌造りの建物群。白川郷の名で親しまれる、世界遺産登録の住宅群が残された町です。山に囲まれ、冬は雪深くおおわれる村は、古き良き日本の原風景をも思わせます。
最寄駅:JR 高山本線「高山駅」
9:『崖の上のポニョ』でポニョが生まれた鞆の浦のある町(広島県・福山市)
photo by Kimon Berlin
広島県福山市の鞆の浦は、漁港として栄える「美しい日本の歴史的風土100選」にも選ばれた町。スタジオジブリの社員旅行で訪れた宮崎駿監督が、長期滞在してポニョのアイディアを練ったといわれています。丘の上から港を見下ろすと、そこにはポニョの世界そのままの、港町の風景が広がります。
最寄駅:JR山陽新幹線「福山駅」
10:『となりのトトロ』の風景が保存されている町(東京都・東村山市諏訪町)
photo by hiyang.on.flickr
『となりのトトロ』の舞台であるうっそうとした森は、狭山丘陵の八国山緑地がモデル。現在は都立公園になっており、コナラ・クヌギなどのどんぐりの実る、濃い緑の森が広がります。同じ町内に、サツキとメイのお母さんが入院していた「七国山病院」のモデルとされる新手山病院もあります。少し昔の東京郊外の風景を残す佇まいと、貴重な緑の残る丘は、四季おりおりの変化も見どころです。
最寄駅:西武電鉄西武線「西武園駅」
新しい日本の観光スポット「アニメの聖地」に住んでみる?
日本のアニメは、サブカルチャーとして世界的に認められた文化の一つ。そんな中、アニメに登場したあの場所に実際に立ってみる「聖地巡礼」は、国内外のファンから観光スポットとして認識されてきています。
アニメで取り上げられたことをきっかけに、町おこしや新しい観光スポットとして見直しを行う自治体も出てきており、これまでの「生活の場」から「アニメの舞台」としての付加価値のある町として、PRも盛んに行われるようになってきています。
アニメの聖地を訪ねてみると、初めて来るのにどこか懐かしい……そんな気持ちになる方も多いかもしれません。魅力的な「アニメの聖地」に住んでみるのも楽しい経験になるかもしれませんね。