岩城興
2016年1月21日03時00分
県立成田国際高校の演劇部が今月末、2年連続で高校演劇の関東大会に出場する。昨年の戦後70年を機に書いたオリジナル脚本「ジャスミンティの頃」を上演する。テーマは「戦争体験と、その記憶の継承」。せつなくも心温まる話になっている。大会に先立ち、23日に成田市で公演する。
「(社会から)色がだんだん無くなっていく、それが戦争」――。佐倉市で16日にあったプレ公演。戦争の本質を突くセリフに、会場の空気が張り詰めた。
舞台は、戦後70年の夏。祖母の家に入り浸る拒食症の中学生しおり。認知症の祖母からは時々、なぜか「さとこちゃん」と知らない名前で呼ばれる。そして切れ切れに戦争中の体験が語られる。しかし深刻な場面だけでなく、少女のおしゃれ心や友情も描く。
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