ベトナム人夫婦、不法に働いた疑い　難民申請を偽装か

　難民認定申請後の就労が認められない期間に働いたとして、警視庁は、ベトナム国籍の夫婦を出入国管理法違反（資格外活動）容疑で逮捕し、２２日発表した。警視庁は難民であるとの申請も虚偽で、不法に日本で働くためだったとみている。

　逮捕されたのは、いずれも北九州市八幡西区大浦１丁目のグエン・バン・オワン容疑者（２４）と当時１９歳の女（２０）。オワン容疑者は「働けないとは知らなかった」と容疑を否認し、女は認めているという。

　組織犯罪対策１課によると、２人は昨年６月、東京入国管理局に「ベトナムの黒社会から借金しており、帰国したら命を狙われる」として難民認定を申請。認定されなければ少なくとも今年１月まで働けないのに、昨年７～１１月に北九州市内の食品会社や青果店でアルバイトとして働いた疑いがある。