サンデースポーツ 2016.01.17


熱戦が続く卓球の全日本選手権。
シングルスの頂点に立つのは。
注目の女子シングルス。
準決勝に進んだのはこの4人。
3連覇に挑む石川佳純。
準決勝もう1試合は、15歳の平野美宇と伊藤美誠。
決勝進出をかけた、みうみま対決。
第1ゲーム、平野が序盤から積極的に攻める。
自分は立ち向かっていく立場と、強化しているフォアハンド。
ナイスボール!
一方の伊藤は、オリンピック出場を確実にしている。
焦りはなかったと、チャンスは確実に決めて、接戦となる。
最後は平野の攻めが勝り、このゲームを取った。
平野はこれで勢いに乗った。
見事!
攻めに転じようとする伊藤に、一歩も引かない。
平野は最後まで攻め続け、試合の流れを手放さなかった。
実績で勝る伊藤を圧倒し、ストレート勝ち。
史上最年少で決勝の舞台に進んだ。
迎えた決勝。
大会3連覇を目指す石川。
2ゲームしか落とさず勝ち上がってきた。
平野は、まだ勝ったことのない相手に挑む。
石川は、6年連続の決勝の舞台。
先手を取ることが大事と、序盤から飛ばした。
ミスなく安定したプレーで、3ゲームを連取する。
追い詰められた平野。
準決勝同様、積極的な攻めにこだわった。
パワーをつけ、自信を増したラリー戦に活路を見いだす。
第4ゲームを奪い返す。
続く第5ゲームも序盤は平野のペース。
5連続ポイントを奪うなど、9対4とリードする。
それでも、経験に勝る石川は動じなかった。
ここから一気に巻き返す。
6連続ポイントで迎えたマッチポイント。
石川が15歳の挑戦を跳ね返し、大会3連覇を達成した。
一方の男子シングルス。
エース、水谷は史上最多に並ぶ8回目の優勝を狙う。
立ち上がり、ミスが目立ち、第1ゲームを落とす。
しかしここから、水谷は真価を発揮する。
鍛え上げてきた攻撃力で、主導権を奪い返す。
さらに、このラリー。
第2ゲーム以降、つけいる隙を与えなかった水谷。
リオデジャネイロオリンピックに向けて、弾みをつけた。
こんばんは。
サンデースポーツです。
きょうはシングルスで3連覇を達成した水谷隼選手と石川佳純選手に来ていただきました。
本当にお2人、優勝おめでとうございます。
おめでとうございます。
すごい試合。
見応えありました。
まずは日本一になった、今の率直なお気持ちを、水谷選手から。
今でも本当に、優勝できたっていう実感がなくて、それだけうれしいです。
石川選手は?
3連覇することができて、すごくうれしいですし、ほっとしています。
水谷選手は26歳、石川選手は22歳ということで、お2人の関係、2人の関係っていうと、あれですけど、どんな感じなんでしょうか?
優しい先輩で、いつも。
結構話したりはしますね。
そうですよね。
卓球のこととかそれ以外のこととかも?
はい。
いろいろ。
卓球のことだったり、生活のことだったり。
いろいろ、もう本当に卓球もそうですし、プライベートなことだったり、なんでも話せます。
お互いなんて呼んでるんですか?
僕はかすみんって、呼んでます。
かすみん?
私は水谷君と呼んでます。
仲いいんですねぇ。
室伏さんは卓球は?
卓球は、そうですね、遊び程度、温泉でやるような卓球ぐらいなあれですけども。
佳純選手の活躍を見ていつも応援しています。
あららら。
ありがとうございます。
水谷さんは?
もちろん、応援しています。
でも、本当にオリンピックイヤーの全日本選手権を制したっていうのは、特別なものがあると思いますが、どうでしょう?そのあたり。
まず石川選手、決勝で中学生の平野選手の挑戦を受けました。
見応えのある試合で、本当に緊張感たっぷりだったんですけれど、こちら、最終ゲーム。
4対9とリードされてから、7連続ポイントで優勝へと近づいた場面ですが、ひときわ気合いの入った声が出ましたね。
そうですね。
ここが勝負どころだと思って、このまま流れに乗っていこうというふうに思いました。
どうでしょう?押されてるっていう感じがあったんですか?それともやれるっていう感じだったんですか?
ナインオールまで来たときは、攻めれば絶対勝てるというふうに思ったので、結構、強気な気持ちでいられました。
それにしても今回の大会、顕著に表れたのは、若い世代の台頭、十分若いんですけれども、どんどん下から突き上げがあると思いますけど、そのへんはどう感じてますか?
私より若い選手がたくさん活躍していて、すごく刺激にもなりますし、リオオリンピックに向けても、美誠ちゃん15歳の子と一緒に戦うので、やっぱり自分自身もすごく大きな刺激をもらっていますね。
一方で水谷選手が挙げていただいた、決勝で流れをつかんだプレーというのがこちらです。
第4ゲーム、7対6で迎えた場面を挙げていただいた、なんでここだったんですか?
そうですね、今、2ー1でリードしているんですけれども、このゲームを取れれば、3ー1になって、自分に王手がかかるので、どうしても取りたかったゲームでしたね。
これ、ラリーのところで、この長いラリー、制しましたよね。
はい。
やっぱりラリーっていうのは、自信にもつながるんですか?
ラリーは僕の特徴でもありますし、ラリーでは絶対に負けたくないっていう気持ちがあったので、ラリーになったときに、気持ちで絶対に負けないようにプレーしました。
お客さんも特に、そのときは沸いてましたよね。
そうですね。
やっぱり卓球のだいご味は、ラリーが続くことなので、観客を楽しませるプレーができるように、日々、頑張ってます。
その水谷選手の経歴を改めてまとめてみました。
現在、世界ランキングが6位。
全日本選手権のシングルスでは、史上最年少の17歳で優勝してから5連覇。
若くして日本男子の第一人者の地位を築き上げました。
オリンピックでの最高成績は、前回大会のベスト16。
すでにリオデジャネイロオリンピックの出場も確実にしているという中ですが、今回のリオでの目標というとずばり?
過去にオリンピック、日本男子はまだ一度もメダルを獲得したことがないので、僕が一番最初にメダル獲得したいです。
力強い、うれしいですね、そういうのを聞くと。
うれしいですよね。
そのメダル獲得へ、ラケットを少し変えたっていうことなんですけど、どんなふうに変えたんでしょうか?きょうお持ちいただいているんですが。
今、僕のラバーなんですけど、エナジー80というものを使わせていただいてるんですけど、もともとは64という軟らかいラバーを使っていて、そのラバーだと、ブロックとかはやりやすいんですけれども、どうしても守備的なプレーが多くなってしまって、この80というラバーは、少しスポンジが硬いので、攻撃的なプレーとか、カウンターとかがすごいやりやすいので、今まで結構、中陣、こうじんでのプレーが多かったんですけれども、最近は前陣、中陣でプレーができるようになりました。
決勝でもそういう場面、よく見られましたよね。
そうですね、ほとんど、こうじんには下がってないんじゃないかなと思います。
やっぱり団体戦でも個人戦でも、メダルが欲しいです。
なんでしょう、メダルをとるために工夫していること、どんな練習とかをされてるんでしょうか?
リオオリンピックまで1年切っているので、自分の特徴を生かすプレー、サービスとかレシーブからの先手を取っていく攻撃っていうのを、もっとしっかり磨いていきたいです。
さあ、お時間がね、だいぶ限られてきてしまっていて、最後になるんですけど、お2人には、オリンピックへの決意を書いてもらいました、こちら。
まず水谷選手。
メダル獲得?
メダル獲得です。
その心は?
やっぱり史上初という称号が欲しいですね。
そして、石川さん。
ロンドンを超える!
団体でも個人でも、ロンドンオリンピック以上の成績が出せるように、しっかり努力したいです。
ぜひ、期待してますよね。
ですね。
お2人とも、本当におめでとうございました。
ありがとうございました。
お疲れのところありがとうございます。
さあ、大相撲です。
日本出身力士の最後の優勝から10年となる今場所、大関・琴奨菊が好調です。
中日での勝ち越しをかけ、稀勢の里と対戦しました。
2人の顔合わせは、幕内で史上最多に並ぶ58回目。
琴奨菊が31勝と、リードしています。
稀勢の里の左押っつけで、体勢を崩した琴奨菊。
しかし、すぐに立て直し、左を差します。
しっかり圧力をかけられたと、止まらずに寄り立てて、1年半ぶりの8連勝。
もう力が残っていないと言いながらも、自信に満ちていました。
きょうも、元横綱の北の富士勝昭さんにお越しいただきました。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
琴奨菊が稀勢の里を圧倒しました。
どこがよかったでしょうか?
やはり、前に休まず出たということが、勝因だと思いますけどね。
実際にその相撲を見ていただきましょう。
前に休まず出た?
当たりはもうね、ほとんど互角。
この体勢は稀勢の里なんですね、本当は。
どんどんどんどんがぶって出たのが、大きな勝因だと思いますね。
本当にどんどんどんどん積極的に前に出てきましたよね。
右からも攻めてますしね。
休まなかったですね。
稀勢の里は防戦一方です。
今、がぶり寄りですか、どんどんどんどん前に出ていく、これ、どういうふうに、技としてやってるんでしょうか?
じゃあ、それを早速いってみましょうか。
あれはですね、やっぱり。
お待ちかね。
上背のない人がどっちかっていうと、上背のある人を攻める。
だから、腰が低くないとだめですね。
じゃあ、お2人に早速、組んでいただきます。
琴奨菊ね。
これでね、こうして、ただ寄っても寄れないんです。
がぶり寄りが?
ほら。
おー!
こうして、腰、あいたたたた。
大丈夫ですか?
ぶつけていくんですよ。
だから、上体が浮くと思うんです。
やってみますか?
実際今、やられてみていかがですか?
いやもう、下からどんどんどんどん押し上げられて、足が浮いてる状態になって、これじゃあ、とても相撲が取れる状況じゃないなと思いましたね。
僕はあんまり得意じゃなかったけれども、僕がやっても、そんだけ効き目があるんです。
いやいやいや、じゃあ、早速、今のをやっていいんですか?
ぜひ。
じゃあ、今度琴奨菊役で、室伏さんががぶる。
室伏さんのがぶり。
うおー、いやいやいや、ちょっと待って、北の富士さんの体浮きましたよ。
草履が脱げました。
大丈夫ですか?
やっぱりね、体もあれだし、下からあれすると、持ち上がりますよ。
すっごい!
言ったとおりに、北の富士さんがおっしゃったとおりに、やりましたので。
いや、これはもっとね、練習すると、すごいものになりますよ。
ありがとうございます。
室伏さん、ありがとうございます。
北の富士さんの教えがすごいのか、室伏さんの力がすごいのか、見応えがありましたね。
浮いちゃいましたもんね、北の富士さん。
でも、琴奨菊、これで中日勝ち越しがおととしの名古屋場所以来ということなんですけれども、後半、このまま期待できそうですか?
とてもいい相撲を取ってますんでね、あと3人、横綱いますけれども、うーん、2人ぐらいを倒したらチャンスがありますね。
優勝の。
楽しみになってきました。
本当ですね。
そしてもう1人、初日から7連勝の横綱・白鵬。
33歳の新関脇・嘉風との一番は、互いの気迫がぶつかる激しい展開になりました。
白鵬、元気な新関脇を、迷いがないと警戒。
嘉風は2場所前、白鵬から金星を挙げています。
張っていった。
白鵬、きょうも差せない。
突き放し、左が入りました!白鵬の勝ち。
嘉風、気合い十分の張り手。
横綱も真正面から押し返しました。
気迫の込もった一番を制した白鵬は、いい相撲と、納得。
敗れた嘉風も、力を出し切ったと、すがすがしい表情でした。
これ、立ち合いの直後は、嘉風もかなり攻め込んだように見えたんですが、いかがでしたか?
うーん、一、二歩攻め込みましたよね。
ただ、白鵬は落ち着いてましたから。
我慢してりゃ、なんとか差せるだろうという、それで、様子を見ながら、下から下から差しにいったんですね。
下から下から?
左手は下からいってると思います。
そうですね。
本当ですね。
そうですね。
これ、やっぱり下からだと、いいわけですか?
下からだと嘉風が突っ張っても効かないんですね。
最後は左差してね、万全ですね。
白鵬は、先場所終盤に失速しましたけれど、今場所はどうなんでしょうか?このままいけそうですか?
先場所の二の舞はしないという、全勝するぞという気持ちがあるんじゃないんですか。
それだけの思いで戦っていると。
やっぱり先場所ね、ちょっと終盤、ちょっとみじめだったですからね。
だから気を緩めなければ、全勝はするんじゃないかとは、私は思うんですが。
いやー、じゃあ、誰が止めるかも楽しみですね。
そうですね。
誰か止めてもらゃないと困るんですけどね。
盛り上げてもらうために。
そして、21年前のきょう、阪神・淡路大震災が起きました。
その日の夜、兵庫県の淡路島で生まれた力士がいたんです。
幕下の照強。
ふるさとへの思いを込めた、誕生日の土俵です。
幕下10枚目の照強。
21年前のきょう、震災で大きな被害を受けた淡路島で生まれました。
勝って地元を勇気づけたいと、自分より大きな相手に挑みます。
誕生日は負けたことがないという照強。
早く関取になって、15日間、相撲を見てもらえるようになりたいと、出世を誓いました。
VTRの冒頭で、ちょっと音声が途切れました。
大変失礼しました。
室伏さん、照強の相撲、どのように感じましたか?
1995年の震災のときに生まれた力士ということで、多くの方の期待も背負ってということですから、これからもっともっと、頑張って成長していってもらいたいなと思います。
北の富士さんはどのように感じましたか?
体は小さいですけどね、なかなか機敏な相撲を取りますしね、まだ21、もう少し体が大きくなるといいですけどね。
まだ、だけど若いから、変わってくるんじゃないですか。
これからに期待ですね。
北の富士さん、きょうは本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
中入り後の勝敗です。
36歳の豪風が21歳の輝の挑戦を退けました。
佐田の海と新入幕の正代。
熊本県出身の2人の初顔合わせです。
新入幕の24歳、正代。
物言いがついた際どい相撲は、軍配どおり、佐田の海の勝ち。
先輩が意地を見せました。
隠岐の海と高安は7勝目。
安美錦がきょうから再出場です。
日馬富士は1敗を守りました。
続いて、スキージャンプ女子のワールドカップです。
連勝を目指す高梨沙羅選手と、昨シーズン総合優勝のベテランとの対決です。
高梨は、きのうに続いて地元北海道でのワールドカップ。
今シーズン4勝目を目指します。
オーストリアのイラシコシュトルツは、昨シーズン、高梨を抑えて総合優勝しました。
32歳のベテランが、力を発揮します。
大きな声援をもらって、いい気分で飛べたと、女子のジャンプ台記録を更新。
99メートル50でトップに立ちます。
これに対して高梨は、スタートゲートを1メートル下げます。
きょうも飛び過ぎを抑えて、着地の姿勢をしっかり決める作戦でした。
97メートルの飛距離はイラシコシュトルツに及ばなかったものの、狙いどおりに飛型点できょうの最高点を挙げ、ポイントでトップに立ちました。
高梨は2回目に、距離、飛型点ともにトップの得点を挙げて優勝。
今シーズン4勝目です。
新春の都大路を走り抜ける、都道府県対抗の全国女子駅伝。
終盤にドラマがありました。
中学生から社会人までの9人がたすきをつなぐ、全国女子駅伝。
レースを引っ張ったのは、地元京都。
2位でたすきを受け取った5区のまなべが区間賞の走りで、一気にトップに立ちます。
京都は3人が区間賞を獲得。
大会記録を更新するペースで、アンカー、奥野にたすきを託します。
京都の独走に待ったをかけたのは、愛知でした。
去年は3秒差で優勝を逃し、ことしは4位でアンカーへ。
去年、5000メートルで世界選手権出場の鈴木。
1分37秒の大差にも冷静でした。
目の前の選手を捉えるだけと鈴木。
ぐんぐん追い上げ、あっという間に2位に。
前半飛ばし過ぎたという京都の奥野を、残り2キロでついに捉えました。
すばらしい走りで来ました、愛知の鈴木亜由子、ここで、トップに立ちました。
初優勝を目指す愛知、ついに逆転!
亜由子、ラスト!
アンカーが大差を逆転した愛知。
悲願の初優勝です。
2位の兵庫、少しでもたくさんの人に元気を届けられたらと、たすきをつなぎ、去年より1つ順位を上げました。
長崎は5年ぶりの入賞です。
徳島は女子マラソンでオリンピック代表に内定している伊藤舞選手が5人を抜いて32位。
東北勢トップは19位の福島です。
富山は去年に続き最下位でした。
全国男子駅伝は来週、広島で行われます。
アジア最終予選に臨む23歳以下の日本代表。
勝てば決勝トーナメント進出が決まる、1次リーグ第2戦です。
戸田和幸さんと共にこの試合を振り返っていきます。
戸田さん、お願いします。
よろしくお願いします。
初戦から先発メンバーを6人入れ代えて臨んだ日本。
序盤から初先発の選手がチャンスを作ります。
前半6分、豊川から矢島。
さらに8分。
矢島のパスに、こちらも初先発の浅野。
戸田さん、いい形でしたね?
読みよく、こぼれ球拾ったところから浅野のスキルを生かす、矢島の繊細なクロス。
センスを感じますね。
そして27分。
これもこぼれ球からですけど、ワンタッチ、ワンタッチ、テンポの変わったところで、まず、相手の目線を変えて、またそして裏を狙いましたし、…のスピードとパワーをうまく使ってのゴールですから、時間帯含めて非常にすばらしいゴールだったと思います。
持ち味、出ましたね。
後半に入っても、4分。
ここも初先発の原川のクロス。
矢島。
追加点を奪います。
後半26分。
前の試合では先発だった久保を投入します。
30分、その久保が抜け出し、ゴールキーパーと1対1。
どうする?シュート!久保の得点、日本3点目!
さらに久保は39分にもこのプレー。
出しと受けとのタイミングが非常に合ってますし、裏を狙う姿勢が、このペナルティーキックを呼び込んでますから、いい飛び出しですね。
ペナルティーキックを獲得します。
みずから決めて、これで4対0。
選手たちが起用に応え、快勝の日本。
2連勝で決勝トーナメント進出です。
改めて、NHKサッカー解説の戸田和幸さんです。
戸田さん、日本、2連勝で1次リーグ首位通過を決めました。
すばらしいですね。
また初戦がかなり、ひやひやする内容でしたから、2試合目で非常に点も取ってくれましたし、いい形で決めてくれたんで、ほっとしました。
でも、これでグループリーグ首位で決勝トーナメントに進めた。
これは大きいんじゃないでしょうか?
結局、次は2位と当たるわけですから、という意味でも大きいですし、またメンバー代えながら、チームとして底上げできた状態で、上に進めたので、非常に大きな通過だと思います。
室伏さんは日本の戦いぶり、どうですか?
先週もね、このサンデースポーツで、戸田さんが、いやぁ、ちょっと大丈夫かなって、あれで、不安要素があったんですけど、なんかすごく調子よく見えますけど、どうなんでしょうかね?
よかったですよね。
よくなりましたよ。
実際、先週、戸田さんと展望をしたときには、固い守備はベースにあって、でも得点がっていう話がありましたけれども、実際2試合で失点は0、得点は5得点。
これは評価していいんじゃないですか?
そうですね、特に初戦がかなり危ないシーンもありましたけど、本当に粘り強い対応しましたし、攻撃も2戦目は特にいろいろな形が出て、4点取ってくれましたから、非常に弾みがついた2戦だと思います。
その攻撃陣の中で、特に戸田さんがこの2試合の中で、注目したのが、この人たち。
矢島と久保ですね。
まず矢島慎也選手、特に先発したタイ戦では、多くのチャンスに絡んでいました。
この選手はやっぱり、ポジショニングも非常にいいですけれども、パス出しのセンス、ありますね。
パスの選手?
周りの選手を生かしてあげるパスが出せる選手ですから、非常に攻撃面で変化をつけてくれたと思いますね。
ここもね、矢島選手のパスからサイドバックが上がってこれましたね。
スピードを落とさない、繊細なボールを出せますよね。
ここは?
これも結局、右サイドで先発しているんですけど、中側にポジション、変えてますし、そこからワンタッチで、しかも上から落として、浅野に合わせてますから、その判断も含めて、非常にレベルが高いプレーだと思います。
そして、もう一人、注目の久保裕也選手ですが、こちらは先週も紹介した、期待の海外組。
期待どおりでしたか?
初戦はやっぱりチームとしてかなり、雑なサッカーになってしまったので、なかなか攻撃陣にいいボールが入らなかったんですが、そんな中でも、シュートを一番打ってますし。
しっかり2戦目でも結果を出してますし、能力が、高いと思いますね。
まず、これは北朝鮮との戦いの中でしたが。
瞬間的にやっぱり、いいポジションが取れますし、シュートをしっかり当てていく、センスもありますね。
得点こそなりませんでしたけれども、よかったですよね。
そして、タイ戦。
後半途中からでしたけれども、2得点を挙げました。
やっぱりここに来れば、ボールがもらえるというのを見つける目も、いいものを持ってますし、シュートを打つときの冷静さも光りますね。
2人の活躍もあって、1次リーグ突破を決めた日本なんですが、リオの切符はまだ先なんですよね。
こちらご覧ください。
条件は準決勝を突破することです。
そこで敗れた場合は、3位決定戦に勝つことが必要です。
中2日、中3日という厳しい日程での戦いなんですが、決勝トーナメントに向けて、課題はありますか?
あります。
だいぶよくなってきましたけれども、もう少しここを詰めてほしいなというところがありますので、ちょっとご紹介します。
敵陣前にしっかりボールを運ぶことはできるようになりましたし、チャンスが作れてはいますけれども、もう少しこういうところをしっかり合わせて、最後の突破のところを、シュートのところまで、持っていくこと。
これも、やっぱり引っ掛かり方が悪いと、全体として押し上げていますから、そこからカウンターを受けてしまうという所が、やっぱり中東のチームも含めて、そこらへんは得意ですし、個の能力が高くて、スペースがあるとちょっと厄介ですから、だいぶしっかりサッカーできるようになってきましたけれども、そこからのやっぱり、最後の精度をもう少し高めてもらいたいです。
さあ、オリンピックへの出場が内定している競泳の瀬戸大也選手。
去年9月に、両かかとの骨を除去する手術を受けて以来のレースに臨みました。
瀬戸は久しぶりの実戦に緊張していました。
両かかとの手術以来、4か月ぶりのレースです。
専門の400メートル個人メドレー。
序盤は得意のバタフライで、力強い泳ぎを披露します。
しかし後半、思うようにスピードに乗れませんでした。
自身の持つ日本記録には、11秒余り及ばないタイムでしたが、実戦に復帰できたことを前向きに捉えていました。
渡部香生子も、同じくオリンピック代表に内定しています。
ことし初のレースとなったきょうは、専門以外も含めて7種目に出場。
持久力の強化がテーマです。
きつかったと言いながらも、6種目で1位。
地力を見せました。
オリンピックまで200日となる今週。
サッカーでは男子に続き、なでしこジャパンも最終予選へ始動です。
競泳では萩野公介選手、瀬戸選手と世界一を争うライバルが、オリンピックイヤーの初戦に臨みます。
ロード・トゥー・リオでした。
続いては陸上界のドーピング問題です。
去年、世界に衝撃を与えた、ロシアによる組織ぐるみのドーピング。
3日前、WADA・世界アンチドーピング機構の第三者委員会は新たな事実を明らかにしました。
国際陸連の前会長らが、ドーピング隠蔽の見返りに、ロシア陸連側から賄賂を受け取っていたことが明らかになったのです。
ここからは取材に当たっている高橋記者とお伝えします。
高橋さん、まず今回の発表の中の一番のポイントを教えてください。
ドーピングの隠蔽に、ロシアだけでなく、世界の陸上界をまとめる国際陸連も関わっていたということです。
今回のここまでの経緯をお願いします。
こちらをご覧ください。
去年11月、WADAの第三者委員会が調査報告書を公表し、この中で、ロシアのアンチドーピング機構と検査機関、それに陸連が関与した組織的なドーピングが認定され、国際陸連はロシア陸連の資格停止処分を決めました。
しかし、今回公表された第2弾の報告書では、各国の陸連を監督する立場にあるはずの、国際陸連の前会長が、息子や弁護士などと共に、ロシア陸連側と結託して、組織的なドーピングの隠蔽に協力。
その見返りに賄賂を受け取っていたことが明らかになりました。
今回、国際陸連の会長が起こした不祥事ということなんですが、重みはどれぐらいあるものなんでしょうか?
国際競技団体のトップがドーピングの隠蔽に関わるという腐敗構造は、前代未聞です。
陸上という競技への信頼が、さらに失われたと言わざるをえません。
室伏さん、陸上界のトップによる関与が認められたこの件について、陸上選手として、どのように感じていますか?
選手やコーチからしますと、やはり競技会に出るということは、国際陸連、陸上競技連盟の信頼の下、そこで試合に出てるんですけれども、それを根底から覆されるような、そういった今回のニュースで、大変コーチや選手からも、私もそうですけども、怒りを感じるところがあります。
室伏さんはWADAのアスリート委員として、ドーピング問題に関わっています。
オリンピックの舞台で、ドーピングに翻弄された経緯があるからなんですけど、こちら、2004年のアテネオリンピックで獲得した金メダル。
このとき、1位だったハンガリーのアドリアン・アヌシュ選手が、ドーピングの疑いで失格に。
2位から順位が繰り上がっての金メダルでした。
長年競い合ってきた選手の不正行為、室伏さんはどのように感じていたんでしょうか?
まず、一緒に戦ってきた選手、オリンピックだけではなくて、いろんな競技会でも一緒に試合をしてきているわけですけれども、そういう選手がですね、まさかいつも会話をしている、そういう仲間の選手から、こういったことになるということは、全く想定していませんでした。
非常に悲しいことですね、こういうことが起こるということは。
アテネから帰国したあとに、金メダルを授与された室伏さんなんですが、インタビューで、このようなメッセージを贈りました。
きょうは、その金メダルをお持ちいただいているんですが、今、真実のということばがありましたけれども、この表現、メダルから発想したものなんですよね?
各オリンピックは表は同じあれなんですけど、裏はオリンピックごとに変わります。
このときに、アテネのときは、古代ギリシャの詩人、ピンダロスの詩で真実の母、オリンピアが勝利者に永遠の栄誉を与え、それを証明するということがここに書いてあって、そのときに、真実っていうものがね、本当に大切なんだなっていうことを思いました。
アテネ以降、室伏さんは選手や関係者、そしてファンにアンチドーピングの理念やドーピング撲滅を訴え続けてきました。
この活動というのは、どのような思いで行っているんでしょうか?
ドーピングに関しては、もう本当に、私はできれば表彰台に直接、アテネのときに頂けるのが一番よかったのかもしれませんけれども、幸いにしても、日本に帰ってきて頂くことができて、皆さんにお祝いしていただいたんですけれども、でも、できれば現地で頂くほうが一番よくて。
今後のアスリートが、若い人が、これから臨むアスリートが、そういう、私と同じような状況にならないように、ドーピング、本当になくなってもらいたいと思いますし、直接表彰台に立てるようにということが、一番、思いですね。
ただ、これまでも世界中でこういうアンチドーピングの啓蒙活動って、行われてると思うんですけれども、それでもこのドーピングがなくならないっていうのは、どうしてだとお考えですか?
本当になくなってもらいたいし、撲滅してもらいたいなって思うんですけども、アスリートが心技体と鍛えている中で、どこか自分の弱みがあるときに、そういうところに頼ってしまったりすることがあるのかもしれないんですけれども、ぜひ、それはね、そういう薬物に頼らなくても、金メダルを獲得できる道があることを、やっぱり、われわれがしっかり伝えていき、やっぱり指導していく必要があると思いますね。
本当にそのためにもなんですけれども、再発防止、高橋さん、どうしたらいいんでしょうか?
国際陸連は、信頼回復に向けて組織と制度の改革を進めるとしています。
主な取り組みとしては、ドーピングなど、不正を調査する独立した機関を、8月のオリンピックまでに立ち上げる。
ことしのドーピング対策の予算を、これまでの2倍に増やすなどとしています。
ただ、リオデジャネイロオリンピックがもう8月、結局、ロシア選手の出場、どうなりそうですか?
ロシア陸連の資格停止は続いていますので、このままではロシアの陸上選手は、全員、オリンピックに出られません。
出場可否の最終的な権限は、IOC・国際オリンピック委員会にありますが、IOCはこの判断を国際陸連とWADAに委ねています。
国際陸連は資格回復にあたり、過去4年間のすべての代表選手からの聞き取り調査を行うなど、基準を設けておりまして、これをロシア陸連が遂行できるかどうかというところにまずはかかっているといえると思います。
ここまで、陸上界のドーピング問題について、高橋記者とお伝えしました。
続いては。
トゥデーズスポーツ。
全豪オープンはあす開幕。
世界ランキング7位の錦織圭選手は、あすの初戦に備えて練習を行いました。
そのあと、おしゃれな装いで大会の開幕パーティーに出席した錦織選手は。
サッカープレミアリーグ・レスターの岡崎は、2試合連続の先発出場。
前半28分、味方のロングボール。
味方のシュートのこぼれ球に、すかさず岡崎。
相手のゴールキーパーがはじいたように見えましたが。
しっかりゴールラインを割っていました。
岡崎はおよそ1か月ぶりとなるゴールで、今シーズン4点目です。
サッカー元日本代表の柿谷曜一朗選手が、1年半ぶりに、古巣のJ2・セレッソ大阪に復帰しました。
おかえりなさい。
柿谷選手は、スイス1部リーグでプレーしていましたが、僅か18試合出場の4得点と、結果が出せませんでした。
スイス移籍前の2013年には、21得点を挙げたストライカーは、チームのJ1昇格を目指します。
ラグビーワールドカップの日本代表が、子どもたちにラグビーの楽しさを伝えるチャリティーイベントを開きました。
ウイングの山田章仁選手が中心となり、小学生およそ200人を指導しました。
パスやタックルなど、身ぶりを交えた教えに、子どもたちも楽しそうに、ボールを追いかけました。
緊張してるでしょう?
大リーグ・マリナーズの青木選手が開いた野球教室。
およそ50人の小学生が参加しました。
バッティング練習では、みずから打席に。
思いっきり!
現役大リーガーの力を披露しました。
いい経験になりましたね。
男子ゴルフのアメリカツアーは第3ラウンド。
日本勢では片岡大育選手が6位に浮上。
石川遼選手は、最終ラウンドに進めませんでした。
バレーボールVプレミアリーグ男子は、首位を独走する豊田合成が今シーズン唯一敗れていた東レに2敗目。
女子はNECと岡山がプレーオフ進出です。
男子プロバスケットボールのbjリーグ。
イースタン・カンファレンス首位の仙台は、6試合ぶりに敗れました。
次回のサタデースポーツです。
サッカーのオリンピックアジア最終予選。
日本の準々決勝の戦いをたっぷりとお伝えします。
トゥモローソングはサッカーの三浦知良選手。
心の歌と語る一曲です。
楽しみですね。
そしてサンデースポーツは、大相撲初場所千秋楽。
デーモン閣下と室伏さんが優勝力士に迫るわけですが、誰が来るんですかね?
楽しみですね。
誰が来ても。
すごく楽しみです。
北の富士さんは、白鵬、全勝もあるんじゃないかと言ってましたけど。
言ってましたけど、でも日本人力士にも、頑張ってもらいたいところですけどね。
いやぁ、とにかく盛り上がってほしいですよね。
さあそして、ラグビートップリーグは、いよいよ決勝ですね。
3連覇に挑むパナソニックと、6年ぶりの優勝を目指す東芝が対戦。
今週も始まりました「DokiDoki!ワールドTV」。
MCのパトリック・ハーランと…。
2016/01/17(日) 21:50〜22:40
NHK総合1・神戸
サンデースポーツ[字]

石川佳純3連覇は?卓球全日本選手権優勝者が生出演!▽室伏×北の富士ふたたび?大相撲アクション解説▽サッカー五輪予選・戸田和幸が斬る▽ドーピング問題を室伏が語る

詳細情報
番組内容
▽石川佳純×躍進10代!卓球全日本 ▽大好評!北の富士×室伏で解説 ▽サッカー五輪へ熱戦 ▽ドーピング問題詳報 【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
出演者
【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之

ジャンル :
スポーツ – スポーツニュース
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 定時・総合

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz

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