【ニューヨーク=稲井創一】米IBMは21日、クラウドを使い動画配信サービスを手掛ける「ユーストリーム」を買収すると発表した。米メディアによると買収金額は約1億3000万ドル(約150億円)という。
動画はデータ量が多いため企業の自社サーバーで管理するには負担が重い。クラウド上の管理に加えてデータ分析への需要も高まっている。IBMはクラウドを重点分野に据える。高度な動画技術に加え、米航空宇宙局(NASA)などを顧客に持つユーストリームは相乗効果が大きいと判断したようだ。
新設するIBMクラウド・ビデオ・サービス部門にユーストリームを吸収する。IBMは人工知能を使った認知コンピューター「ワトソン」による動画分析を視野に入れており、製造業の現場におけるIoT(モノのインターネット化)分野などへも動画サービスを展開する。
IBMは2015年にビデオ管理会社のクリアリープやビデオ保存会社のクレバーセーフ社など動画関連企業を相次ぎ買収した。クラウド基盤の動画関連のサービスやソフトウエア事業の市場規模は1050億ドル(約12兆円)に膨らむとIBMは予想している。
ユーストリーム、IBM
日本経済新聞社は16日、2015年12月の「日本経済新聞」朝刊販売部数(日本ABC協会公査)と16年1月4日時点の「電子版」会員数を公表しました。日本経済新聞では半年ごとに最新の部数、会員数をお知らせしています。
| 日本経済新聞・電子版購読数合計 | 318万2315 |
|---|---|
| 日本経済新聞朝刊販売部数 | 273万2604 |
| 電子版有料会員数 | 44万9711 |
| うち新聞と併読除く電子版単体 | 24万7505 |
| 無料登録会員を含む電子版会員数 | 297万3070 |