裁判もう終わらせてください。
最後に浮かび上がる驚愕の真相とは?
これ…!罪を犯した人間は真っ当に裁かれなければいけない。
ドラマスペシャル『検事の死命』衝撃のラストをお見逃しなく
(警笛)
(車内アナウンス)「間もなく終点富岡です」「お出口は右側です」「米崎東線をご利用頂きましてありがとうございました」「大変混み合っておりますのでお降りの際はお忘れ物をなさいませんようご注意ください」「終点富岡」「終点富岡」
(仁藤玲奈)この人痴漢です!
(本多弘敏)イッ…えっ!?
(人々のざわめき)
(佐方貞人)いえ覚えがありません全く。
(筒井義雄)全くってお前…。
(ため息)部長別の誰かと間違えてませんか?異動の話だぞ!話す相手間違えるか。
確かに。
確かにって…。
他人事か。
少しは改めろ。
毎度毎度仕事に追われて事務的な事は必ず忘れる。
面目ありません。
いいか?もう一度言う。
1カ月後だ。
お前は刑事部から公判部に異動になる。
いいな?わかりました。
しかし早いですね。
刑事部に来てもう3年ですか。
あああっという間だ。
正直部長のもとを離れるのは少し寂しい気がします。
俺も行くんだ公判部に。
はっ?ハッ…。
言ったんだがなあ1カ月前に!ああ…。
(庄司真生)嘘?部長にそんな話2回もさせたの?佐方あんたにはデリカシーってもんがないわけ?大げさなんだよ異動の話くらいで。
本当は部長次席に上がるって言われてたの。
それが上の事情で玉突き人事の煽りが回ってきてお預け。
ふ〜ん。
で君はどちらに?横滑りよ。
公判部から刑事部。
あんたと入れ違い。
何よりだ。
管理職になれば現場から遠ざかる。
君みたいな優秀な人間には長く現場にいてもらいたい。
悪いけど期待には応えられないわね。
ほう君にも出世欲があるんだ。
欲がないのは佐方ぐらいよ。
ちょっと寄っていくわ。
異動の事忘れないでよ!はいはい。
あそこ出る頃また忘れるわね。
(増田陽子)あっやっぱりここだったんですね。
たった今連絡がありました。
11時の被疑者の聴取10時に変更したいそうです。
ああ構わないよ。
今日お願いしますね。
いつにも増して立て込んでいるんです。
午前中には身柄付きが2件午後には別の案件の被疑者を聴取するんで…。
ちょっと聞いてます?最初の弁解録取10時ですからね。
よくある痴漢事件です。
パッパと片付けちゃいましょう。
そんな事件はない。
えっ?よくある事件なんていうのはない。
どんな事件にも関係者の人生がかかってる。
失礼しました。
検事室でお待ちしてます。
10時か…。
まだ少しあるな。
被疑者本多弘敏は6月7日午後1時50分から同2時前後にかけ米崎東線富岡行き準急電車内において仁藤玲奈当時17歳に対し同女が着用していたスカートの上から臀部を手でもてあそぶなどをもって公共の乗り物において人を著しく羞恥させかつ人に不安を覚えさせるような行為をしたものである。
この人痴漢です!同じ痴漢でも下着の中に手を入れたり胸をわしづかみにするなどの行為をした場合強制わいせつ罪を問われますが衣服の上から体を触った今回のようなケースの場合適用される法令は迷惑防止条例違反となります。
今読み上げた送致事実に異存はありますか?私はやってません。
痴漢なんかしてないんです。
6月7日あなたは1人で出かけ富岡行きの電車に乗りましたね?目的はなんですか?警察でも話しましたけど私釣りが好きなもんで休みの日なんかよく川釣りに行くんです。
でその道具を買う店があって富岡に。
店の名前は?
(本多)フィッシング・オオタです。
調書によるとあなたは車を所有していますね?
(本多)はい。
なぜこの日は電車を利用したんですか?普段は富岡アリーナの駐車場…ああフィッシング・オオタが近くにあるもんでそこに止めるんです。
でもあの日は富岡アリーナでロックフェスがあって…。
イベントがあるとあそこいつもいっぱいになっちゃうんです。
だから電車で行きました。
電車内での様子を話して頂けますか?
(ため息)あの子がいつからそばにいたのかよく覚えてないんです。
富岡に着いた時いきなり手つかまれてで突然…。
この人痴漢です!はめられたんです。
(本多の声)離してくれよ!本当に私はやってないんだ。
言い訳とかみっともないよいい年して。
駅員さん!えっ…。
ちょ…ちょっと…。
頼む信じてくれ。
家族がいるんだ。
なら30万円払って。
そしたら許す。
つまり被害者は恐喝のために痴漢をでっち上げたという事ですか?ええ。
もう警察にも何度も言ったんです。
警察が来るまでの間トイレには行きましたか?
(本多)はい?トイレです。
大でも小でも。
いや行ってませんがそれが何か?質問は以上です。
(本多)えっ?いやちょっと待ってください。
他にもっとなんかないんですか?私はめられたんですよ検事さん。
これは冤罪なんです!あっちょっと…。
検事さんお願いします。
信じてください!私はやってないんです!
(玲奈)お金の話とかした覚えないんで。
しかし被疑者は富岡駅で君から30万円払えば許してやるそう脅されたと言ってる。
本当ないんで。
では恐喝だと誤解されるような事を言った覚えは?
(ため息)よく思い出して。
そのつもりがなくて言った言葉でも相手から恐喝だと誤解されている可能性がある。
私は恐喝なんかしてません。
わかった。
君はひと月にいくらぐらい小遣いをもらってるんだ?もらってません。
欲しいものがある時はどうする?正直に言ってもらっていいですか?私の事疑ってるんですよね?恐喝したって。
そんなつもりはない。
あの痴漢教師でしょ?慶明の。
超有名な学校でしょ?私なんかより普通はそっちを信じます。
それは違う。
彼は実際容疑があるから逮捕された。
一応逮捕したって感じでしょ。
どういう意味だ?今回みたいに被害者と容疑者の証言が平行線の時は警察は検察に判断を任せるんですよね?検事さんが不起訴にすれば即釈放で前科もつかない。
よく知ってるな。
ネットで調べればそれぐらいの事わかります。
もういいですか?不起訴ならそれでもいいんで。
待って!まだ話の途中…。
バイトなんで。
欲しいものがある時はバイト代で買います。
わかった。
今日はもういいよ。
ありがとう。
(仁藤房江)玲奈。
仁藤さん。
忘れ物だ。
(玲奈)どうも。
あの子私が付き添いで来たのが気に入らなかったみたいで。
すみません。
なぜ謝るんですか?えっ…。
娘が失礼な事…。
娘さんは何も悪い事はしてませんよ。
(房江)10年ほど前主人を病気で亡くしてから女手一つであの子を育ててきました。
正直ギリギリの生活なんです。
娘のお小遣いまではとても…。
ではお金に困ったり散財をしているような様子はありませんでしたか?さあ…特には。
そうですか。
あの子は少し生意気で誤解されやすいところがあるんです。
でも根は真面目でいい子なんです。
よろしくお願いします。
わざわざ行く必要あるんですかね?他の案件もあるのに。
あっ午後イチには七瀬町で起きた車上荒らしの聴取ですからね。
あと2時間ある。
この時間本当は昼休みなのに。
ああでもちょっと変でしたよね被害者の子仁藤玲奈さん。
投げやりっていうか…。
それより…本多家っていうのはこの辺じゃないのか?まさか…。
まさかこの家?ちょ…もう佐方さん。
(家政婦)何をなさってるんですか?申し訳ありません。
こっちです。
はい。
佐方さん…。
弘敏さんは私立慶明女子高校の教師です。
慶明は古くから名家のご令嬢が多く通う県下トップの進学校です。
弘敏さんは生徒さんや保護者の方々からの信頼も厚く家庭でも理想的な父親だそうです。
奥様にお伺いしてもよろしいでしょうか?はい。
ご主人の口から家庭や仕事の中で不満や不安など…。
そんなものあるはずがありません。
取締役会が長引きました。
麻美の母です。
大奥様は米崎地所の会長でいらっしゃいます。
あの米崎地所の会長?会長といっても主人が亡くなって名義を引き継いだだけです。
経営は長男が行っております。
(井原)米崎地所だけではなく本多家は長い歴史を持つ家系です。
ご先祖は米崎藩の家老で俸禄は大名並みの1万2千石あったとか。
明治以降は海運業と材木昭和になってから不動産業に…。
本題に戻ってもよろしいでしょうか?本多弘敏さんの迷惑防止条例違反容疑の件です。
弘敏さんは本多の人間です。
本多の人間は人様に顔向けの出来ないような破廉恥な行為は致しません。
家柄と人間性は比例しません。
そうでしょうか?環境は人間を作ります。
被害者だと言っている高校生の女の子はこの事件をでっち上げて弘敏さんを恐喝したと聞いてますが。
被害者の女性は否定しています。
検察は弘敏さんが嘘をついていると?どちらの証言が正しいのか慎重に調べているところです。
調べるまでもありません。
すぐにわかる事です。
(井原)本当によろしいんですか?今すぐ示談に持ち込めば今日中にも弘敏さんを釈放させられます。
処分も条例違反程度でしたらせいぜい罰金です。
このまま否認を続ければ起訴される確率も高くなります。
お母様。
示談などあり得ません。
この一件は冤罪です。
事実がどうあれそれを通して頂きます。
わかりました。
お任せください。
井原法令綜合事務所か…。
ここ県で一番大きい事務所ですよ。
代表って御大自らお出ましって事じゃないですか。
ああ光栄だね。
篤子さんでしたっけ?被疑者の義理のお母さん。
あの人も妙な威圧感ありましたよね。
あった。
やっとあった。
ゲームセンター?はあ?なんなんですか?ゲームセンターって。
あ〜…あの家ではずっと我慢してた。
呼吸困難になるとこだった。
呼吸困難って…意味がわからない。
よねぞーねえ…。
かわいいか?微妙に不細工だからいいんですよゆるキャラって。
あ〜白いのが珍しいみたいですね。
「ホームラン賞ちょ〜プレミアカラー白よねぞー!!」そろそろ行くか?あっそうですね。
戻りましょう。
誰が戻るって言った?次の聴取まであと1時間ある。
はい?えっちょ…今度はどこ行くんですか?ええ事件の当日です。
警察を待っている間被疑者はトイレに行きましたか?
(真淵淳一)ええ行きましたよ。
え?でも…。
いや行ってませんがそれが何か?いいえそんなはずありません。
行きました。
間違いありません。
確か急にお腹が痛いって言い始めて…。
トイレでの様子は?それが妙なんですよ。
ただ手を洗っていただけだった…。
被疑者は嘘をついた可能性がある。
でもトイレの事で嘘なんかつく必要あります?科捜研の鑑定結果が何か?被疑者は逮捕された直後警察で手のひらや甲指先を調べられた。
被害者のスカートの繊維片がついていないか確認するためだ。
検査の結果被害者の衣服の繊維片は出なかった。
あっ手を洗えば繊維片を流せる。
そのぐらいの科学捜査の知識は簡単に調べられる。
確かに。
トイレに行った目的が証拠隠滅なら嘘をつく動機になります!やはりこれ被疑者が黒だって事でしょうか?決めつけるのはまだ早い。
(警笛)「4番線に電車が到着致します」兆候が見えただけだ。
(松岡渉)どうぞ頼まれてたやつです。
こちらが本多弘敏が入会しているビデオレンタル店の店舗情報。
でその下に本多のレンタル履歴が3年分ほど。
随分早く調べ終わったんですね。
ええ。
本多の自宅のある神原は住宅地なんですよ。
繁華街と違ってレンタル店の数も限られるんでねえ。
なるほど。
自宅から徒歩10分の店ですか。
3年の履歴に痴漢行為を扱ったアダルトビデオを借りた形跡はありませんね。
当てが外れましたか。
特異な性癖のあるもんはそういったレンタルDVDを借りてるってケースが多いですからねえ。
この捜査もう少し粘ってもらえませんか?は?最低でも自宅から車で往復30分圏内にあるレンタル店を全て…。
待ってください。
普通そこまでしません。
本多は名門女子高の教師です。
わいせつなDVDをレンタルするなら家族や近所の目の届かない自宅から離れた場所を利用するのではありませんか?被害者の証言以外強い証拠がないんです。
それなら不起訴でも仕方ないでしょう。
起訴か不起訴かそれを判断するために全てを調べ尽くす必要があるんです。
全てって…事件は他にもあるんです。
お引き取りください。
送検したのはそちらではありませんか。
これ以上捜査は出来ない!そう申し上げてるんです。
おかしいですよやっぱり。
うん?同じような事今までもありましたよね?白か黒か微妙なケース。
そういう時多少面倒くさいって嫌み言われても捜査協力してくれましたよね?覚えてないか?この間の事。
調べるまでもありません。
すぐにわかる事です。
まさか圧力?…かもな。
(岩舘輝久)そうか検察はおとなしく帰ったんだな?はい。
ご理解頂けたんだと思います。
これで一つ冤罪の危機は免れた。
本当に冤罪なんですよね?どういう意味だ?もし黒だとしたら…。
黒ならなんだ?たかが迷惑防止条例違反だろ。
たかが?必要な捜査はした。
これ以上は掘るな。
いいな?本多弘敏という人なんですけど。
本多弘敏?ああ女の人がいるとねお客さん帰っちゃうんだけどね。
すみません。
(店主)いいよ。
あんたかわいいから。
(笑い声)そいつは災難だったな。
まあ小さい店はアダルト専門ってところもあるみたいだから…。
最初に言ってくださいよ!私一応女の子なんですから。
で成果は?今のところありません。
このレンタル店本当に全部調べるんですか?ちょうどいい。
ここのところデスクワークが続いて運動不足だったからな。
のんきだなあ…圧力かけられてるのに。
(大友果歩)玲ちゃん下手くそ。
下手くそ。
おっす果歩ちゃん。
おっす!お姉ちゃんあれやりたい!やりたいやりたい!
(大友佐知子)わかったわかった。
はい。
やったー!
(果歩)よーし!
(果歩)やったー!果歩ちゃんまたなんかあった?昨日もちょっとね。
(泣き声)果歩!静かにして!お願いだから。
何してんの!?果歩!お母さんもういい加減にして。
うるさい!
(泣き声)おいでおいで。
(佐知子の声)パートから帰ってくると最近は毎日。
ちょっとした事でずっとイライラして…。
(玲奈)市役所に相談するって…。
お母さんああいう人たちの前だとちゃんとするから。
お父さんも帰ってこないし女のとこから。
当てになんないね大人は。
(佐知子)果歩もね…離れたがらなくてお母さんと。
そっか。
出来る事あったら私にも言ってよ。
ねえ玲奈こそなんかあった?なんの事?部活の帰り変な奴がいて。
探偵みたいなおやじ。
仁藤玲奈って子見た事ない?
(佐知子)学校の裏のとこで玲奈の写真見せてなんか聞き回ってた。
ねえ援交とかやってるって聞いた事ない?何?それ。
意味わかんない。
あれかな?痴漢の事。
関係ないよ。
どうせ不起訴だし。
(機械音声)「ホームラン!」
(玲奈)嘘!?
(アラーム)僕はいつまでこんなところに?もう少しの辛抱です。
奥様はあなたを信じて待ってます。
お子さんたちもお父さんが長い出張から戻るのを心待ちにしてるそうです。
あっ…お義母さんは…?大奥様もおっしゃってました。
絶対に屈するなと。
そうですか。
大奥様は今不起訴になるように動いています。
私のほうも裁判に備えて仁藤玲奈を調べさせています。
えっ…なんかわかったんですか?あの子いろいろと問題がありそうですよ。
本当ですか?
(井原)まだ同級生の噂の域ですが。
しかし素行の悪さが立証出来れば今回の恐喝を裏付ける証拠になります。
はあ…。
私を信じてさえいれば必ず無実を証明しますよ。
「ハニーバニー」ここで最後です。
本多弘敏ね。
本多弘敏。
(店主)本多…。
ほらないでしょ?うちは身分証をとって会員証を作ってますんで偽名の登録は出来ません。
そうですか…。
あっ…。
すいませんちょっといいですか?
(白石慎太郎)はい?米崎地検刑事部の者なんですが。
ああ…刑事?あっあっ…。
(白石)どけよ馬鹿野郎!待て!痛え…。
なんで逃げた?俺が刑事だと思ったか?知るかよ!この男を知ってるな?本多…。
本多弘敏だ!
(松岡)1年分!?ええ1年分です。
こちらの管轄の交番から上がってくる注意報告書や調書それに日誌も全て。
本多弘敏の捜査は終了したとお伝えしたはずですが。
こちらにご迷惑はおかけしません。
資料を出して頂ければ我々で調べます。
材料がないのになぜ食い下がるんですか?材料なら見つけましたよ。
本多弘敏が借りたアダルトDVDの履歴です。
この1年で痴漢を扱ったものを週に2〜3本のペースで借りています。
何かの間違いではありませんか?この履歴は本多のものではありません!間違いではありません。
本多は確かにこの店からDVDを借りているんです。
この白石慎太郎という男を介して。
また貸しです。
本多は白石に3万円を渡してアダルトDVDを借りてくれるよう頼んでいたんです。
本多は白石が経営しているバーの常連でした。
痴漢は常習性の高い傾向にあります。
本多の余罪が見つけられれば今回の事件を裏付ける材料になる。
その手がかりがないか日誌や調書を調べさせて頂きたいんです。
(机をたたく音)出来ないものは出来ないんです!なぜですか?いい加減にしてください!どうかしてますよ。
たかが条例違反じゃないですか!「たかが」?もし黒なら…犯人を野に放つ事になるんですよ。
黒ならなんだ?たかが迷惑防止条例違反だろ。
資料どうしても見せては頂けませんか?わかりました。
別の方法を探します。
なんで…。
佐方さん!あんた俺たちが協力しない理由わかってるんですよね?なのになんでいつまでも諦めない?なんでそんなにこの事案にこだわるんだ!?こだわってるわけではありません。
はっ?我々検察の仕事は罪を真っ当に裁く事です。
そのために全てを洗いざらい調べ尽くして起訴か不起訴かを判断します。
どんな事案にも違いはありません。
待ってください。
先月の上郷町の空き巣事件あれもあなたの担当でしたね?えっ?そんな事案ありましたっけ?別件の裏付け捜査に関してなら私に止める理由はありません。
ありがとうございます。
異動まで2週間ちょっとですけど片付きますかね?あっ…うわ〜!すいませんすいません!コーヒー…。
ああ〜もう!佐方さん!これ見てください!「5月11日午後4時前後米崎東線の車内にて…」「痴漢被害」「被害者名富樫明日香22歳」
(富樫明日香の声)もちろん覚えています。
(明日香)あの時は駅に着いてすぐ逃げ出したんです。
泣き寝入りでした。
1年も経つのになんで今頃…?実は…あなたが被害に遭った痴漢事件ととても似た事件を調べているんです。
同じ犯人という事ですか?その可能性があります。
2つの犯行にはいくつか共通点があるんです。
まず休日である事。
それと富岡アリーナでイベントがありそのせいで電車がとても混み合っていた事。
そして犯人の顔の特徴。
犯人の顔の確認させてもらってもいいですか?わかりました…。
この中にいますか?すいません…。
思い出すと今でも…。
大丈夫ですか?
(明日香)この男です。
この男が犯人です。
佐方さん!
(篤子)はい…はい。
それではよろしくお願い致します。
お疲れさま。
おう。
そっちも今戻り?そっちは…ああ…富岡で起こった傷害事件今日が公判だったな。
異動の件は忘れるのに自分が起訴した案件は公判の日程まで覚えてるのね。
そう言われてみりゃそうだな。
偏った記憶力ね。
ハハハ…。
それより面倒な案件に首突っ込んでるんだって?起訴出来そうなの?はい。
被疑者の余罪が見つかったんです。
という事で今夜は前祝いです。
佐方さんのおごりで。
えっ俺のかよ?へえ〜よかったじゃない。
(ため息)
(携帯電話)はい佐方です。
佐方今夜付き合えるか?検事正から直々の誘いだ。
今夜…ですか?検事正は今度の異動で霞が関の赤レンガに戻る。
(筒井)「その前に一度お前と飲みたいそうだ」無理そうね…前祝いは。
(ため息)
(仲居)失礼します。
お連れ様がお見えになりました。
(鬼貫正彰)おう来たか。
忙しいところ呼び立ててすまなかったな。
(筒井)こちらこそお招きに預かり恐縮です検事正。
(鬼貫)まあまあ座りたまえ。
(筒井)失礼します。
(鬼貫)刑事部の部長を務めております筒井とその部下の佐方です。
衆議院議員の大河内先生だ。
(筒井)存じ上げております。
(大河内定和)君が佐方くんか。
優秀らしいな。
いえ…。
申し訳ありません。
こいつは口が立たない奴でして。
(笑い声)しかしなぜ大河内先生が?ああ…先生は大学の大先輩でね。
その縁で時々こうして宴席を組んで頂く。
うちの検事と一緒に飲むという話をしたらぜひご一緒したいとおっしゃってね。
いや〜父への思いもあってね私自身法曹界の後進のために出来る事があればと常々思っておったんだ。
(鬼貫)心強いお言葉です。
(大河内)ところで今どんな案件を抱えてるんだ?酒のつまみになんか面白い話を聞かせてくれんか?申し訳ありませんが捜査中の案件ですので…。
堅い事を言うな佐方。
ハハハ…。
いいいい。
それでいいんだよ。
こんなところで簡単に話すような人間はむしろ信用に値しない。
さすが大河内先生。
ご理解頂けて光栄です。
(大河内)最近はなこういう骨のある人間がいなくなってああ〜悩ましい限りだ。
実はこの間もちょっと考えさせられる事があってね。
(筒井)ほう…その考えさせられる事というのは?
(大河内)知り合いの医師がある件で起訴された。
本人は無実を叫んでいたんだが結局は起訴された。
まあ最終的には無罪を勝ち取ったんだがその冤罪を証明するまでに家族や地位それから社会的信用など多くを失って一生を棒に振った。
その男がなんで逮捕されたかわかるか?痴漢だよ。
お知り合いの方は実際無実だったんですか?さあね。
しかし仮にやっていたとしても1人の人間の生活を壊すほどの事か?たかが条例違反だ。
大体取り締まるべき悪はいっぱいいるはずだ。
政治家でも経済犯でもいい。
検察の仕事は社会正義の実践だ。
巨悪を眠らせない事でそこいらの立ち小便を取り締まる事じゃないだろう。
立ち小便ですか…。
耳の痛いお話ですがおっしゃるとおりです。
おお…そういえばね私の後援会長から君にぜひよろしく伝えてくれと言われていた。
後援会長?存じ上げませんが…。
本多篤子さんだ。
(大河内)私は米崎の出でね。
今の私があるのも本多家の支援あればこそだ。
そこのところを君の胸によくとどめておいてほしい。
本多弘敏の件に便宜を図れとおっしゃっているんでしょうか?フフッ…解釈は任せる。
だとしたらご期待には沿えません。
私は起訴するべきだと考えています。
佐方!口を慎め!お言葉ですが私は罪を真っ当に裁かせる事が己の仕事だと思っています。
佐方!
(大河内の笑い声)威勢がいいのは結構結構!
(笑い声)さあじゃあそろそろ失礼しよう。
(鬼貫)お送り致します。
威勢がいいのは大変結構だがあんまり跳ねると池から飛び出す。
まあせいぜい気をつけろ。
(大河内の笑い声)本多弘敏の件は不起訴にすべき事案だ。
私が決裁印を押す事は断じてない。
(戸の閉まる音)お忙しいところつまらないお願いをして本当に申し訳ありませんでした。
(笑い声)これまでのご恩に比べたらささいな事です。
お礼のほうはまた改めまして…。
いやいや。
また何かお力になれる事がありましたらぜひお声をおかけください。
(店内の音楽)はあ…。
心証は黒なんだな?はい。
片や被疑者は富と名声を備えたでかい後ろ盾を持ってる。
片や被害者は富も名声も人脈もない。
社会的信用も権威という点でもどちらが有利かは明白だ。
勝てるのか?さあ…。
ですが失うものがないからこそ真実を貫く。
そんな人間もいると思います。
明日起訴状を提出してきます。
それが何を意味するかわかってるのか?青臭い事言うな。
つまらない意地で上を敵に回すような事になれば検察社会で生きていけなくなるぞ。
諦めろ。
お前をここで死なすようなまねは俺は出来ない!お言葉ですが…ここで屈して検察に残っても検事としては死んだも同然です。
(ため息)検事の死命をかけるってわけか…。
部長にご迷惑はおかけしません。
(戸の開閉音)
(鬼貫)本多弘敏を起訴する?フン…くだらない冗談はやめろ。
冗談ではありません。
決裁印をお願いします。
その話ならゆうべ済んだはずだ。
予定がある。
出て行け。
検事は一人一人が独任制の官庁です。
たとえ上席の決裁印がなくても単独で起訴状を提出出来ます。
馬鹿な事を…。
実際決裁印のない起訴状などはねられるのが落ちだ。
そんなわかりきった事いちいち言わせるな。
では…あれは単なる飾りですか?
(鬼貫)なんだと?秋霜烈日の白バッジを与えられてる我々が権力に屈してしまったら人々は何を信じればいいんですか?決裁印が頂けないのなら私の一存で起訴します。
もしはねられても何度でも起訴状を出します。
それなら辞表も一緒に出せ。
(ノック)失礼します。
佐方お前には無理だ。
検事正実は先ほど高検次席検事と話しまして。
(鬼貫)何!?生方さんです。
私の大学の先輩に当たります。
国立出の検事正とは違い一私大ですが。
今回の件を生方さんに相談したところ黒なら起訴すべし。
あとはなんとかする。
そう言って頂きました。
…という事だ佐方。
悪いな。
お前の一存で起訴する事は諦めろ。
大河内先生の顔を潰すつもりか?裁判で黒と判断されればもはや白くしろとは言えないでしょう。
負ければ冤罪で本多家を起訴した事になる。
君たちの首だけじゃ済まんぞ。
検事正は確か本日出張のご予定でしたよね?今回の起訴手続きは検事正が出張中に起こった暴挙です。
責任は私が負う事になるでしょう。
勝手にしろ。
今の話は何も聞かなかった事にする。
出て行け。
失礼します。
それじゃあ…。
ああ。
無事起訴状を提出してきた。
でもよく高検次席検事が了承してくれましたね。
同窓のよしみでも普通そこまでしませんよ。
生方さんという人は特捜検事も務めたたたき上げの現場派でな。
国立出が幅を利かすエリートの赤レンガ派には苦々しい思いがある。
なるほど。
佐方公判もお前に担当してもらうぞ。
えっ?まさかお前忘れたわけじゃないだろうな?ああ…公判部に異動でしたね。
部屋めちゃめちゃ散らかってますよ。
米崎東署の捜査資料ごっそり残ってるんで。
さっさと片付けろ。
あと2週間だぞ。
部長。
ありがとうございました。
礼なら勝ってから言え。
俺たちはまだ崖っぷちに立ってるんだ。
はい。
起訴…したんですか?へえ〜。
「へえ〜」って随分と他人事なんだな。
別にそういうわけじゃ…。
「期待してなかっただけか?」えっ?「不起訴になってもいい」そう言っていただろ。
期待しないほうが楽だから。
思いどおりにいかない事なんていっぱいあるし…。
「そうか」「君にも法廷で証言してもらう事になる」詳しい事が決まったらまた連絡する。
わかりました。
失礼します。
起訴したんだ…あの検事。
(ノック)裁判決まったってね。
お母さんにも連絡来た。
(玲奈)あっそう。
学校だから。
本当に相手の人脅したりしてないよね?疑ってるわけじゃないの…。
約束したもんね。
もう人様には迷惑かけないって。
後悔してるんじゃないの?お父さんにずっと嘘ついてた事…。
してないよ今でも。
(玲奈)遅刻するから…。
(篤子)これは検察の暴挙です。
決して許してはなりません。
(井原)お任せください。
こちらの顧問弁護士を務めさせて頂く事でわたくしどもの事務所の信用は確かなものになりました。
そのご恩に報いる時だと思っております。
もし負ければ…うちのグループの顧問からは外れて頂きます。
承知致しました。
(本多)それじゃあ彼と会ったんですか?
(井原)ええ。
あのあとすぐに連絡を取りました。
裁判で目撃者として証言してくださるそうです。
(本多)はあ…よかった。
あっ…ただ僕と彼の関係は…?問題ありません。
これから目撃者を募るチラシを駅に張り出します。
(本多)あっ…ありがとうございます。
僕の冤罪晴らせますよね?必ず勝ちますよ。
大丈夫。
あなたはただ私を信じてさえいればいい。
(ため息)起立。
(佐方の声)公訴事実。
被告人は去る6月7日午後1時50分から同2時前後にかけ米崎東線富岡駅行き準急電車内において仁藤玲奈当時17歳に対し同女が着用していたスカートの上から臀部を手でもてあそぶなどをもって公共の乗り物において人を著しく羞恥させかつ人に不安を覚えさせる卑猥な行為をしたものである。
先ほど検察官が読み上げた公訴事実の中でどこか間違えている箇所はありますか?私はその女性に対し検察官が言うようないかがわしい行為は一切しておりません。
無実です。
検甲7号証でも明らかですが被告人は1年ほど前からある友人に痴漢行為を扱ったビデオのまた貸しを依頼していました。
そうですね?この事から被告人は以前から痴漢行為に強い関心を持っていたものと思われます。
しかし被告人はビデオを見るだけでは欲求を満たす事が出来ず実際の行為に及んだ。
異議あり!検察はビデオへの嗜好を強引に本件と結び付けようとしています。
私が確認したいのはビデオの嗜好ではなく被告人の性的嗜好です。
本件の立証に必要な事です。
(裁判官)異議を棄却します。
質問は以上です。
(井原)あなたが取り調べをした際被告人の両手に繊維検査をしてますね。
その結果はいつわかりました?県警の科捜研に回して4日後だったと思います。
するとあなたは…いえ米崎東署は検査結果を待たずに被告人を送検したっていう事ですね?被害者の供述には十分な信憑性がありました。
送検するのはごく当然の措置だと思います。
(井原)では県警科捜研による繊維検査の結果被害者の衣服の繊維は確認出来たんでしょうか?いいえ。
被害者の衣服と素材や色彩繊維の食い合わせが一致するものはありませんでした。
では被告人の手から採取された繊維片は全部で何種類でしたか?4種類です。
そのうち被告人自身が着用していた衣服の繊維は?そうと思われるものが2種類。
それと駅員の制服と思われる繊維片が1種類ありました。
変ですねえ。
被告人は事件の前にも様々な場所やものに触っているはずです。
にもかかわらず採取された繊維片は4種類。
極端に少ない。
しかもそのうちの3種類が被告人と駅員で占められています。
なぜでしょう?はい。
考えられる原因としては例えば検査の前に手を洗ったとかが考えられます。
(水の流れる音)被告人は手を洗っていたんですね?そうです。
腹痛を訴えたはずだったのですが…。
なるほど。
しかし被告人はトイレには行かなかったと供述しています。
あなたの記憶が間違っているという可能性はありませんか?
(真淵)ありません。
質問は以上です。
今日の公判完全にこっちが優勢でしたね。
次の公判は富樫明日香さんの証人尋問です。
余罪を示せば被告人の常習性も印象付けられますよ。
無理しちゃって。
追い詰められてるくせに。
ではあなたが痴漢に遭った経緯を詳しく教えていただけますか?
(明日香)去年の5月です。
午後4時頃でした。
上郷駅から米崎東線に乗りました。
富岡のショッピングセンターに行くためです。
その電車の中で…。
(明日香)富岡駅に着いてすぐ逃げるように駅を出たんです。
そのあと急に悔しくなって…。
それで交番に行ったんですね?はい。
そうですか。
ではその犯人はこの場にいますか?
(井原)確信持てませんよね。
1年前の事なんて。
ちなみにその時電車は進行方向の左側から強い西日を受けてました。
あなたが立っている位置から振り向いて犯人を見れば逆光だったはずです。
大丈夫ですか?大丈夫です。
ではもう一度お聞きします。
犯人はこの場にいますか?
(井原の声)あなたが犯人だと言った男性には家族がいます。
もう一度よく考えて頂けませんか?もし間違った証言をすれば相手とその家族の生活さえ壊してしまうんです。
いません。
ええ?へっ?ここに犯人はいません。
どうして?先日とは答えが違いますが。
思い直したんです。
よく考えたら犯人の顔を見たのも一瞬だけで正直言うともうあまり覚えてないです。
しかし先日は犯人を特定してくださいました。
ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
待ってください富樫さん!お話が違います!すみません。
約束してくれたじゃないですか証言してくれるって。
今でも思い出すとつらいって。
増田。
今日はありがとうございました。
えっ?考え直してみたら記憶違いだった。
あなたはただそれを正直に証言してくれただけです。
何も間違ってはいません。
佐方さん。
それにあなたは今日戦ってくれた。
あなたの手先ほども震えていました。
そのつらい思いを押して証言してくれた。
その事に感謝します。
ごめんなさい。
佐方さん人が良すぎますよ。
あの証言が偽りならつらいのは彼女自身だ。
どういう意味ですか?一度は証言すると決心してくれたその勇気は本物だろう。
もしその勇気を覆して偽りの証言をしたなら一番傷つくのは彼女自身だ。
だから責める必要はない。
(井原)まず証人がここにいる経緯を教えてください。
(半田悟)富岡駅にあったチラシを見て連絡しました。
この痴漢事件の目撃者を探す内容が書かれていました。
このチラシですね?
(半田)はい。
(井原)なぜ連絡しようと思ったんですか?事件の日私も同じ電車に乗っていたからです。
その時の事を詳しく教えて頂けますか?はい。
あの日富岡駅の近くにある名画座に古い映画を見に行こうと思ってあの電車に乗ったんです。
この人痴漢です!イッ…。
(半田の声)しばらくやり取りを見てたんです。
興味本位で。
なら30万円払って。
(半田の声)その時聞いてしまって。
そしたら許す。
なんで金なんか払わなきゃいけないんだよ!ああ〜はめられたなあと思いました。
(井原)どういう事でしょう?
(半田)実は私その子と同じタイミングで電車に乗ってそれからずっと近くに立ってたんです。
でもその子が痴漢に遭ってる気配はありませんでした。
(井原)そばにいただけでは痴漢行為があったかどうかわからないんじゃないでしょうか?いえ。
私はデザイナーという職業柄珍しいデザインや面白い柄の洋服を見ると観察する癖があるんです。
あの日女の子は幾何学模様の珍しい柄でした。
だから痴漢行為があればすぐにわかりました。
証人私からも一ついいですか?
(半田)はい。
あなたはなぜ被告人が犯人ではないと知りつつその場を立ち去ったんですか?映画の時間が迫ってて…。
まさか逮捕とか裁判とかそんな大事になるなんて思わなかったんです。
だってその人無実なんですよ?証人は映画を見るために富岡に行ったと証言していましたね?はい。
その時ご覧になった映画のタイトルを教えて頂けますか?はい。
『偽りの殺人者』です。
だいぶ前の事なのによく覚えていますね。
名画座に行くといつも手帳に記すんです。
その手帳拝見してもよろしいですか?構いません。
確かに頻繁に名画座に行っておられるようですね。
(半田)よろしいですか?個人情報もあるので。
失礼しました。
証人は先ほど被害者のスカートをずっと見ていたと証言していましたね。
はい。
変ですね。
検甲10号証被害者の供述調書によると…。
当日の被害者の服装はスカートの上に上着を羽織っていたとあります。
上着の長さは膝丈。
スカートは膝上10センチ。
この場合スカートの柄は確認出来ないはずです。
(半田)めくれてたんです。
めくれていた?どういった状況で?混んでたんではっきりとはわかりませんが人の腕とか鞄とかでめくれてたんじゃないですか?おかしいですね。
スカートの柄はスラスラと答えられるのにめくれていた状況となると判然としない。
そう言われましても…。
残念ながら証言の信憑性を疑わざるを得ません。
満員電車の中身動きのとれない環境でたとえすぐそばの乗客でも下半身の状態など確認出来るはずがありません。
異議あり。
検察官の発言は個人的見解にすぎません。
違います。
経験則に基づく合理的推論です。
(裁判官)異議を棄却します。
検察官続けてください。
最後に伺います。
6月7日事件当日名画座でご覧になった映画のタイトルをもう一度答えて頂けますか?はい?映画のタイトルです。
確か2本立てでしたね?『ピレネー城からの脱出』と『偽りの殺人者』です。
質問は以上です。
(井原)株式会社トップ・ウーマンでよろしかったですね?あなたの会社。
近日中に米崎地所の関連会社からご融資の振り込みがあるはずです。
うん。
どうも。
フフフフ…けどヒヤヒヤしたなあ!ハハハ…。
あの検事完全に俺の事疑ってたよね。
まあうまくしのいだでしょ?フフフフ…。
最後まで聞かないんだね。
本多さんと僕の関係。
関係?あなたは偶然事件を目撃した第三者にすぎない。
それ以外に私が知るべき事実はありません。
さすがだねえ。
(携帯電話)ちょっと失礼。
もしもし。
わかった。
すぐ帰ります。
こっちのほう頼みますよ。
(井原)三上幸一…間違いないんだな?
(男性)ええ。
いや苦労しましたよ。
証拠をつかむのに。
これで勝てる…。
何があったんですかね?急な呼び出しなんて。
(裁判官)では弁護人から。
(井原)次回公判で本件被害者の証人尋問の前に新たな証人の尋問を行いたいと思います。
新たな証人?つい数日前に見つかった証人で急な申請になり申し訳ありません。
ですが非常に重要な証人です。
仁藤玲奈にはかねてより恐喝目的で痴漢をでっち上げていた疑いがあります。
その裏付けの証拠となるものです。
ちょっと待ってください。
彼女に前歴はないはずです。
警察を介さずに示談に持ち込んだので正確には犯罪ではありません。
しかし仮に警察が介入していれば罪状は恐喝にあたります。
ああ。
その男性について何か心当たりはあるか?1年ほど前君に恐喝されたと言ってる。
知りません。
そんな人。
「もう一度話が聞きたい」どうして?何か思い出す事があるかもしれない。
時間あるか?
(玲奈)「学校のあとなら」三上ってあいつだよね?あの時の…。
大丈夫。
さっちんには関係ない。
(三上幸一)ああ井原先生三上です。
明日の打ち合わせの件で。
裁判なんて緊張しますよ。
ええ。
そうですね。
井原先生の腕にかかってるって話でしょ?僕の証言でその痴漢事件恐喝目的の冤罪に出来るかどうか。
わあっ…うわっ!うわあっ…!ううっ…!
(松岡)あっ佐方さん。
ご苦労さまです。
三上さんの容体は?
(松岡)全治3週間だそうです。
次の公判での証言は恐らく無理でしょう。
頂いたご連絡によると三上さんは何者かに突き落とされたそうですが?非常に申し上げにくいんですが…。
被疑者は仁藤玲奈です。
そんな…何かの間違いですよね?いえ…周辺の目撃情報から犯人と仁藤玲奈の背格好が似ておりまた被害者は今回の裁判で仁藤玲奈にとって都合の悪い証言者である事から彼女に疑いが向きました。
そして本人に容疑をぶつけたところ素直に犯行を認めたんです。
(井原)今の話本当ですか?仁藤玲奈は本当に犯行を認めたんですね?そうです。
不本意ですがこれではっきりしました。
今回の痴漢事案も恐喝目的の冤罪ですよ。
仁藤玲奈の本性に気づかなかった検察の見込み捜査がこの最悪の事態を招いたんです。
佐方さんあなた方検察の責任を徹底的に追及しますよ。
お願いがあります。
この期に及んでですか?証人申請の際陳述書を作成したとおっしゃってましたね。
拝見出来ませんか?仁藤玲奈の本性がよくわかりますよ。
どうぞ。
ありがとうございます。
三上幸一現在37歳。
マチダ人材派遣会社登録社員。
事件は1年ほど前仁藤玲奈と三上幸一は出会い系サイトを通して知り合った。
その時三上は彼女の年齢を知らなかった。
ウェ〜イ!ねえねえねえねえねえ一緒に写真撮ろう?ちょっ…ちょっ…。
はいチーズ。
(カメラのシャッター音)こ…高校生?君大学生だって…。
ごめーん!それ嘘!あんたさ銀行員なんでしょ?女子高校生とラブホってやばくない?三上幸一さん!返せよ!来ないで!写真とアドレス友達に送ってある。
私になんかあったらすぐばらまくから!三上は恐喝に屈し20万を…。
奪われた…。
(井原)これで弘敏さんの無罪が確定します。
ありがとうございます。
(篤子)ご苦労さまでした。
これから米崎地検と県警に対して国家賠償請求の準備を進めます。
何よりです。
週末時間を空けて頂けますか?大河内先生の懇親会があります。
ああしかし私大河内先生と面識がございませんで…。
いい機会です。
ご紹介させて頂きます。
ありがとうございます。
ああ…ありがとうございます。
ああ…。
三上幸一さんの件は本当に君なのか?そうだよ。
なんでそんな事をした?1年前の事裁判で話すって言うから。
口止めって事?そんな馬鹿じゃないです。
普通に考えて相手の弁護士にもう全部話してるでしょ?今さら口止めとか…。
だったらなんで?むかついたから。
1年前の事言われたらもう無理でしょ?裁判は勝てない。
だって三上の話本当だもん。
これで今回の件も恐喝だって判断しますよね?裁判官だって。
だからって…。
なんで簡単に諦めた?あんな事をしなくても真実を示す方法はあった。
1年前の件では加害者でも今回の痴漢事案では被害者である事に変わりはない。
意外と鈍いよね検事さん。
どういう意味だ?今回の件も1年前と同じって事。
恐喝が目的。
痴漢なんか最初からなかった。
なるほど。
ならどうして裁判にまで持ち込んだんだ?憂さ晴らし。
金取れなかったから。
今までの事一体なんだったの?検察も警察もちょろいですよね。
簡単に信じちゃって。
あなたね佐方さんがどんな思いで…!何を怖がってる?今回も必死で諦めようとしているんじゃないのか?裁判もう終わらせてください。
それは出来ない。
次回の公判で君には真実を話してもらう。
わかりました。
今と同じ話をします。
それ以外もう何も言える事ないんで。
うわっ!あっちょっ…!ちょっと待ってください佐方さん!ぬかるみです…!あっ…靴が…!ちょっ…佐方さんちょっと待ってください!これ…この靴買ったばっかりなんです。
ああっ…ぬかるみ…。
ああ…。
ここか…。
「もう…どうしようこれ!」「ああ…拭くもの…」「ああ…」あ〜あ…。
買ったばっかりなのに…。
増田。
これ…!よねぞー!やっぱり仁藤玲奈!もうなんでよ…。
(リモコンの操作音)
(リモコンの操作音)えっ…あっ!なんかわかったんですか?いや…もう一つ調べたい事がある。
仁藤玲奈の通っている学校や自宅から徒歩30分圏内全てのゲームセンターやよねぞーを扱っている店の防犯カメラの映像。
はい。
それから…ああ。
ちょっと気になってる事が…。
ん?えっ?おかしいな…。
えっ…何…?え?どうしたんですか?いや確か手帳の中にな…。
手帳の中に?ああ…。
なんか入れたんですか?えっ?あそこに手帳…。
手帳があるのはわかってるよ…。
(携帯電話)
(呼び出し音)何やってんのよ佐方…。
(ため息)
(井原)もう一度確認します。
えー…6月7日午後2時頃米崎東線車内にて痴漢の被害に遭いましたか?
(玲奈)いえ遭ってません。
では三上幸一さんという証人が現れて1年前の恐喝に関して証言をすると聞いた時どう思いました?やばいって思いました。
痴漢が嘘だってばれるって。
同じような手口だし裁判負けるなって…。
だから腹いせに三上幸一さんを階段から突き落としました。
ではこれまでの痴漢事案に関する証言は全て虚偽だと認めるんですね?はい。
認めます。
(ざわめき)質問は以上です。
(裁判官)検察官何かありますか?はい。
証人は確かに虚偽の証言をしました。
しかし私が疑っているのは証人の今の証言です。
(玲奈)えっ?例えば三上幸一さんの事件ですが…。
(井原)異議あり!三上さんの事件は本件とは別件です。
本法廷で審理すべき事案ではありません。
三上さんの事件は今回の痴漢事案と大いに関連があり審理する必要があります。
異議を棄却します。
検察官続けてください。
証人に質問します。
三上幸一さんが突き飛ばされた場所は米崎市立夕日ヶ丘公園。
(佐方の声)この場所は雨が降るとひどいぬかるみが出来少しでも走ると泥がはね上がるほどです。
しかし証人の靴や鞄靴下などそのどこにも泥は付着していませんでした。
証人は三上さんを突き落として帰宅したあとすぐに任意同行にかけられたと聞いています。
なのになぜ泥は一滴も付いていなかったんでしょうか?雨で流れたんじゃないんですか?靴下に付いた泥まで一滴残らずですか?では次に…。
これは三上幸一さんが突き落とされた際の防犯カメラの映像です。
ここに映っているのは証人ですか?そうです。
その証拠は?この鞄によねぞーが付いてます。
よねぞーというのは?米崎のゆるキャラです。
集めてたんで…。
だからこの鞄は私のなんです。
私が三上を突き落としたっていう証拠なんです!変ですねえ。
この鞄には証人が持っていないはずのものが付いているんです。
はあ?これは白いよねぞーではありませんか?大変珍しいものだと聞きました。
私のです。
少し前に景品でもらいました。
白いよねぞーはホームランを打つともらえるそうですね。
これは証人が実際に白いよねぞーを獲得した時の映像です。
米崎市内のゲームセンターやよねぞーを扱う店全てを調べました。
その結果この半年の間によねぞーを獲得したのは証人だけでした。
その白いよねぞーを友達にあげましたね?玲ちゃんそれお姉ちゃんにあげていい?ずっと欲しがってたの。
いいよ。
はいさっちん。
いいの?お姉ちゃんよかったね。
もらっちゃった!かわいい。
ありがとう。
(玲奈)はい。
(果歩)かわいい!彼女も証人同様よねぞーが好きだった。
三上幸一さんを突き落としたのは君じゃない。
大友佐知子だ。
違う!これ以上嘘をつくな。
公判の前彼女から全てを聞いてきた。
来いよ!ほら仁藤来いよ!
(玲奈)やめろよ!来いよ!アハハハ…!きっかけは1年ほど前だった。
その頃君はいじめに遭っていた。
うわっきったねえからきれいにしてやるよ!マジ汚えんだよ!ちょっとやめなよ!やめなよ!何?大友…。
かわいそうだよ。
大友何かっこつけてんだよ!そしてある時君をいじめから助けようとした大友佐知子もまた同じようにいじめの対象にされてしまった。
ある日いじめの首謀者たちは君たちに命じた。
ネットで見つけたターゲットを未成年だという事を隠してホテルに誘い恐喝して金を奪えと。
その段取りを考えたのもいじめの首謀者たちだ。
彼女らにとってそれは単なるいじめのゲームにすぎなかった。
しかし君と大友佐知子はやるしかなかった。
もしやらなければもっとひどい目に遭わされるからだ。
だが大友佐知子は教えてくれたよ。
三上幸一さん!つらい事はみんな君が1人でやってくれたと。
妙な事したら写真ばらまくから。
金さっさと下ろしてきて。
これで少し借りが返せた。
えっ?元々いじめられてたのは私じゃん?さっちんはそれを助けようとして今一緒にやられてるじゃん。
なーんかアホらしい。
(ため息)クラスの奴みんな…学校の先生だって問題起こしたくないから見て見ぬふりだし。
さっちんみたいな奴が損するなんて…。
ありがとう。
でも仕方ないよ。
親とかも当てになんないし。
あっ!えっ?このお金あいつらに渡すでしょ?その時に携帯で写真撮るの。
あいつらに脅されてやったっていう証拠を残すわけ。
でいじめやめないとその写真学校中にばらまくって。
ねっ?君のアイデアでいじめは終わった。
しかしその2カ月後…。
待てよ待てよ待てよ…!君は偶然三上さんに会ってしまった。
親呼べよ!親だよ!やめてください!いってえ…!逃げ出す事も出来なかった君はお母さんに連絡をして工面してもらい脅し取ったお金を三上さんに返した。
そのお金は全額君がアルバイトをしてお母さんに返したそうだね?ところが今になって三上さんがこの法廷で証言すると言い出した。
三上ってあいつだよね?あの時の…。
大丈夫。
さっちんには関係ない。
大友佐知子はすぐにわかったそうだ。
また君が背負い込もうとしていると。
裁判なんて緊張しますよ。
ええ…。
だから大友佐知子は三上さんに会いに行ったんだ。
証言をやめてもらえるように。
(佐知子)あの…!三上幸一さんですよね?えっ?えーと…?1年前の事で…。
あの…援助こ…。
ああ!君あれか。
仁藤玲奈か!えっ?
(三上)もしかして裁判の事?証言やめろって話?悪いけど俺個人的に君と話すとまずいからさ。
そして君も…。
三上さんを説得しに行ったんじゃないのか?わあっ…うわっ!うわあっ…!玲奈!なんで?さっちんこそ…。
玲奈…。
何があったの?自首する。
駄目!私がなんとかする。
何言ってんの?玲奈は何も悪くないじゃん。
さっちんには借りがあるから。
なんの事?いじめ助けようとした事?そんなのもういいよ。
そんなのどうでもいい!よくないよ!
(携帯電話)出なよ。
(携帯電話)もしもし。
(果歩)「お姉ちゃんどこ?」果歩?「お姉ちゃんお母さんまた怒ってる」果歩ちゃんお姉ちゃんすぐ帰るからね。
待っててね。
行ってあげて。
けど…。
さっちんだけなんだよ!果歩ちゃんを守れるの。
早く行って!果歩ちゃんが待ってる。
ごめん…玲奈ごめん!君が裁判を終わらせようとしたのはこのままでは三上さんの傷害事件にも1年前の恐喝にも大友佐知子が関わっている事を知られてしまう。
そう思ったからだ。
彼女も妹の果歩ちゃんも心配ない。
児童相談所の人間が母親と話をして一番望ましい結論を出すはずだ。
だからもう友達をかばう必要はない。
だったら教えて。
さっちんに借りを返す方法。
いじめから助けてくれた事か?馬鹿なんだよさっちん。
私なんかのためにカーッとなっちゃって…。
(玲奈)いじめ助けてくれた時だってそう。
普通はしない。
みんな知ってるから…。
そんな事したら巻き込まれる馬鹿を見るって。
でもさっちんだけは違った。
そんな友達どこにもいない。
さっちんは私の事を大切に思ってくれてるんです。
だから…だからどんな事しても守りたいんです!大友佐知子が真実を話してくれたのは罪から逃れようとする事が愚かで卑怯な事だと気がついたからだ。
罪を犯した人間は真っ当に裁かれなければいけない。
そこにはどんな例外もない。
しかし君はその罪をねじ曲げようとしたんだ。
でも…お母さん言ったから。
自分のための嘘は絶対駄目だけど大切な人を守るための嘘なら許されるって…。
お母さんもそうやって生きてきたんです。
お父さんの事だって…。
病気の事もう手遅れだって隠して…。
絶対治るって励まして毎日笑って私の事も育ててくれた。
私は…。
私はお母さんの娘だから。
お母さんの言った言葉の意味をもう一度よく考えてみるといい。
罪をかばう事が決してその人を守る事ではないはずだ。
嘘をついてすいませんでした。
改めて証人に質問します。
6月7日米崎東線であなたは痴漢に遭いましたか?はい。
その犯人はこの中にいますか?もしいるなら指をさして教えてください。
えっ…?おいちょっと待てよ。
井原先生なんとか言ってくださいよ。
目撃者がいるんです!そうですよね?半田悟。
彼はこの子が俺を脅してるのを見たんですよ!被告人の疑問ももっともです。
裁判官今一度被告人質問をお願い出来ませんか?え…?この数字の羅列ご存じありませんか?見覚えのない数字ですね…。
(せき払い)これは先日この法廷で証言してくださった半田悟さんの手帳に書いてあった数字です。
調べてもらったところある趣味を持った人々たちが集まる掲示板サイトのIPアドレスとパスワードである事がわかりました。
その趣味とは痴漢です。
このサイトのユーザーを調べたところ…。
被告人と…。
目撃情報をしてくれた半田悟さんのIPアドレスが確認出来ました。
2人はこのサイト内で何度も会話を交わしています。
あなた方は以前から知り合いだったんですね。
違う…違います!おかしいですねえ。
我々はこのサイトのメンバー全員に接触を図りその中の一人からこの動画を押収する事が出来ました。
ええ…?これ…。
(ため息)その際確認したところ…。
このビデオの撮影者は半田悟さん。
そして痴漢行為に及んでいる人物は本多弘敏。
被告人であるという証言を得ています。
これにより被告人は計画的に痴漢行為を行っていた事は明白であり常習性もまた認められます。
にも関わらず痴漢行為の発覚を恐れ証人からの脅迫をでっち上げ罪から免れようとしていた被告人の行為は極めて悪質で卑劣なものであると言えます。
改めて伺います。
この映像の中で痴漢行為を行っている人物はあなたではありませんか?ハッ…俺を誰だと思ってんだ?質問の答えになっていません。
俺は無実だ!俺が無実って言ったら無実なんだよ!本多家の人間だぞ俺は…!
(証言台をたたく音)家柄とこの事件になんの関係がある?もう一度お聞きします。
あの映像に映っている痴漢行為を行っている人物はあなたですか?記憶にありません…。
質問は以上です。
(裁判官)被告人前へ。
それでは判決を言い渡します。
主文。
被告人を懲役六月に処する。
ああ…すいません。
多分佐方さん呼吸困難になっちゃいそうだったのかも。
呼吸困難?あっいえあの…。
捜してきます。
見当ついてるんで。
ああ…いいんです。
とにかくありがとうございましたとそれだけお伝えください。
わかりました。
それじゃあまた…。
…はないほうがいいね。
二度とこんな場所に来ない事を祈ってる。
はい。
私からも伝言。
あの検事さんに。
おかげで久しぶりに思えたって。
誰かに期待するのも悪くないなって。
はい。
ちゃんと伝えておきます。
(自動ドアの開く音)見事でした。
おかげさまで大口のクライアントを失いました。
ですがこれで終わりじゃありません。
次は必ず勝ちます。
裁判は勝ち負けじゃありませんよ。
私にとっては裁判はあくまでも勝負の場です。
では。
(麻美)お母様控訴させてください!
(篤子)意味のない事です。
確かな証拠が出たんですから。
それじゃあどうすれば…?弘敏さんは私の見立て違いでした。
離婚なさい。
本多家にふさわしくない人間は戸籍からも記憶からも抹消した。
そう言いなさい。
(解錠音)入れ!
(施錠音)うっ…うわああーっ!!大将3人なんだけど。
こんばんは。
(店主)こんばんは。
でもあの数字公判中に見えたの一瞬でしたよね。
よく書き写せましたね。
速記だよ。
昔ちょっとかじってたんだ。
へえ〜。
なのにそんな大事なものをなくすなんてね。
あの字どう見てもミミズですよミミズ。
庄司さんよくわかりましたね佐方さんのメモだって。
(筒井)同期に恵まれたってとこだな。
確かに今回は助けられました。
(戸の開閉音)大げさよ。
私はただあなたがつかんだ手がかりを所轄に回しただけよ。
ふ〜んじゃあ今日はおごらなくてもいいか。
冗談でしょ?私があれを拾わなかったらどうなってた事か…。
きっちりおごってもらうわ。
はい注文。
すいません私いつもので。
レモンサワー濃いめね。
私もいつもの。
キンキンに冷えた吟醸酒。
じゃあ俺もいつもの頼む。
言ってくれねえとわからねえよ。
おいおい彼女たちの覚えていただろう!俺のはわかるよな?悪いな。
あんた誰だっけ?顔も覚えてねえのかよ…。
(2人の笑い声)スルメ焦げてるぞ!
(筒井)よし次飲むぞ!佐方のおごりでな。
えっ?また…。
2016/01/17(日) 21:00〜23:10
ABCテレビ1
ドラマスペシャル 検事の死命[字]
もし、あなたが痴漢に間違われたらどうしますか?起訴された人が有罪になる確率99.8%!容疑者はエリート教師。冤罪なのか?一人の検事が“死命”を全うすべく立ち上がる!
詳細情報
◇番組内容
米崎地方検察庁検事・佐方貞人(上川隆也)のもとに、名門女子高教師・本多弘敏(津田寛治)が送致されてきた。すし詰め状態の電車内で女子高生・仁藤玲奈(竹富聖花)の臀部を触ったという容疑だが、弘敏は犯行を否認。駅のホームで玲奈から恐喝されたと話す。佐方と事務官の増田陽子(志田未来)は、玲奈からも事情を聞くが「恐喝なんかしていない」と、両者の主張は平行線。佐方は“検事の死命”をかけて起訴に持ち込むが…。
◇出演者
上川隆也、松下由樹、志田未来、益岡徹、竹富聖花、津田寛治、田山涼成、荒井萌、有森也実、飯田基祐、山中崇史、寺田農、江波杏子、伊武雅刀
◇原作
柚月裕子『検事の死命』(宝島社刊)
◇脚本
酒井雅秋
◇監督
池澤辰也
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】佐藤凉一(テレビ朝日)
【プロデューサー】大江達樹(テレビ朝日)、和佐野健一(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/kenjinoshimei/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:47536(0xB9B0)