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中国 資金流出懸念に「制御は可能」
1月22日 7時53分

中国経済の先行きへの懸念から中国から海外へ資金流出の動きが強まっているという見方が出ていることに対し、中国政府は、21日流出の勢いは弱まっており、制御は可能だとする声明を出しました。
中国では通貨・人民元がこのところドルに対して値下がりし、外貨準備高が去年、日本円で60兆円近くも減って23年ぶりに減少に転じ、金融市場では中国経済の先行きへの懸念から海外への資金流出の動きが強まっているという見方が出ています。
これに対し、中国の国家外貨管理局は21日、報道官の声明を出し、資金の流出は、企業などが海外への投資を増やしたり、アメリカの利上げで今後ドルが値上がりするとみてドル建ての借金を早めに返済したりしていることが主な要因だと主張しました。
また、外貨準備高の減少は資金の流出以外にも要因があり、全体のおよそ3分の1は為替の変動などで資産の価値が目減りしたためだと説明しています。
そのうえで、去年9月を境に資金流出の勢いは弱まっており、依然、世界一の外貨準備を持っているなどとして、「資金流出のリスクは全体として制御できる」と強調しました。
中国としては、声明を出すことで中国経済に対する懸念を払拭(ふっしょく)し、元売りの勢いを弱めたいという思惑があるとみられます。

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