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中国の新築住宅 価格上昇も先行き不透明1月18日 13時21分
中国の先月の新築住宅の価格は、政府の販売下支え策の効果で大都市を中心に「上昇」した都市の数が2か月連続で「下落」を上回りましたが、地方では、マンションが大量に売れ残り不動産開発の投資はさらに冷え込んでいて、中国経済の先行きは依然、不透明です。
中国の国家統計局によりますと、全国70都市の先月の新築住宅の販売価格は前の月と比べて上昇した都市の数が39、横ばいが4、下落が27となり、「上昇」した都市の数が2か月連続で「下落」を上回りました。これは政策金利の相次ぐ引き下げや住宅ローンに対する規制の緩和といった政府の販売下支え策の効果で、買い替え需要が伸びた大都市を中心に値上がり傾向が続いたためです。
ただ、地方都市ではマンションが大量に売れ残り、不動産開発投資の伸び率はこの1年で10ポイント以上減少していて、投資の冷え込みは鉄鋼やセメントといった関連する企業の業績悪化を招き、中国の景気減速の要因となっています。
中国政府は住宅在庫の解消をことしの経済運営の柱に据え、出稼ぎの人たちの生活条件を改善して地方都市への定住を促すなど需要の拡大を図る方針ですが、政策の効果が出るには時間がかかることも予想され、中国経済の先行きは依然、不透明です。
ただ、地方都市ではマンションが大量に売れ残り、不動産開発投資の伸び率はこの1年で10ポイント以上減少していて、投資の冷え込みは鉄鋼やセメントといった関連する企業の業績悪化を招き、中国の景気減速の要因となっています。
中国政府は住宅在庫の解消をことしの経済運営の柱に据え、出稼ぎの人たちの生活条件を改善して地方都市への定住を促すなど需要の拡大を図る方針ですが、政策の効果が出るには時間がかかることも予想され、中国経済の先行きは依然、不透明です。