ハートネットTV ブレイクスルー37▽食べられないと闘う〜プロゴルファー岡村咲 2016.01.18


恥ずかしがらずに耳の定期検診のつもりで耳のお掃除もお医者さんを頼って下さいね。
ひときわ目立つゴルフバッグに鮮やかなウエア。
今注目の若きアスリート
・最初のティーオフは岡村咲!
獲物を捕らえるような鋭いまなざし
そしてファンを魅了する無邪気な笑顔
バイバイ。
ありがとうございました。
咲ちゃん頑張って!
ところがアスリートとして致命的なハンディを抱えています。
突然襲われる体調不良。
引き金となるのは小麦卵乳製品などが入った食事だといいます
自分に勝って勝負にも勝つ
プロゴルファー岡村咲さんのブレイクスルーに迫ります
岡村さんがいたのはキャンピングカーの中でした。
練習前のお化粧の真っ最中。
(笑い声)各色。
実は岡村さん父親が運転するこのキャンピングカーで自炊しながら試合に挑んでいます。
体調不良を起こす食材が多いため外食が一切できないからです。
食事は慎重に作るものの体調管理はどうしても難しいといいます。
岡村さんはトップクラスの選手のみが参加できるツアーに3年連続で出ています。
浮き沈みの激しいプロゴルフ界でこうした選手はほんの一握りです。
パワフルなショットそして正確なコントロール技術が持ち味です。
しかし体調を崩す事も多く出場を見送る試合も増えています。
キャンピングカー生活は長いと2か月に及びます。
旅先では父親の茂和さんとまず買い出しに出かけます。
食材は全て細心の注意を払わなければならないため一筋縄ではいきません。
(岡村)パパ何作ろう?ハハハハ!何作ろう?今日。
何作ろう?野菜炒めは?これ大好き。
ハッピーターンは何かいけたような…。
あ〜いけない。
(取材者)砂糖は?サトウキビが原料だと食べると体調を崩します。
それ以外なら食べられますが表示には原料が何かほとんど書いてありません。
こんなんも大好きだし私がアレルギーになってから出たから味も知らない。
ありがとうございました。
この日食材として買えたのは肉と野菜パックのごはんだけでした。
こうした現実に心が折れそうになる事もしばしばです。
この日の夜。
岡村さんは腹痛とけん怠感に襲われて寝込んでいました。
知らないうちに食べられないものを口にしてしまったのではないか?体に合わない食べ物が増えているのではないか?不安が募ります。
スタジオにはプロゴルファーの岡村咲さんにお越し頂きました。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
食事ってコミュニケーションの場になる事も多くあると思うんですね。
何かこう孤独感みたいなものが一層強くなっていってしまうんじゃないかなって思ったんですけどいかがですか?まあ体調不良の原因が食事かも分からないと分かってからは外食もほとんどしてなくて。
以前は父と食事に出かけたりまあ友達の選手とかと行ったりしてたんですけど今は一切できないので。
この根本的な原因というのは今まだはっきり分かっていないんですよね?そうなんですよ。
ただ単に高校時代から体調が悪いというか…病的なんじゃないかと思うぐらいの体調不良っていうのが何度もあっていくらか病院にも行ったんですけども原因が分からないし「どこも悪くないですよ」っていう事でやっぱり精神的な部分を疑われるというような事が続きまして…で自分自身でも弱いからそういうふうに寝込んでしまったりすぐ風邪ひいてしまったりとかそういうふうになるんじゃないかとかは何度も考えましたね。
自分を責めちゃいますよね原因が分からないと。
自分のせいだって。
はい。
その体調不良が出る前出始めた頃になるんですけれども岡村さんは中学高校時代の時に4回の全国優勝をなさってるんですよね。
中学時代の秘蔵映像があるという事なのでこちらをちょっと今見てみましょう。
中学生じゃないよ。
「めっちゃ飛んだな」。
ハハハハ!うわっすごい。
すごい貫禄でしたよね。
いや〜13歳でこう夢を断言できるっていうのがすごいかっこいいですよね。
ねえ。
何か今思ったら自分じゃないみたいですね。
あっ本当ですか?はい。
いやでも何か若い頃からねあれだけすごいショットを打ってたら周りの期待っていうのは大きかったんじゃないですか?応援して下さる方々は本当にすごい期待をして下さって「本当にプロになったらとんでもないスーパープレーヤーになるんだ」みたいなそういう期待っていうのはすごく自分自身で感じてましたよね。
そういう意味では本当に自分の思い描いてたのとはかけ離れた現実が待ってたというか。
でも体調不良になって…でゴルフっていうもの自体をやめようとかもう捨てようと思った事はなかったんですか?それがないんですよね。
何て言うんでしょうね?こういう状況でもこの壁を越えられるんだろうかとか越えたいとか何かそういうものに変わってくるんですね。
このハンディキャップっていうのが。
だから何か必然的にそれは越えないといけないというような考え方ですよね。
なので全然ゴルフをやめたいとかそういうふうな気持ちにはなった事ないですね。
岡村さんの夕食作りです。
味付けは毎回塩とコショウばかり。
発酵食品も体調不良になるおそれがあるためほとんどの調味料が使えません。
料理を盛りつけるのは使い捨ての紙皿です。
アスリートとして食べる事も大切な日課。
しかし楽しめない食事のため食べる事にはどこかなげやりになっているといいます。
最近岡村さんは食べる事に悩んだ時相談する人ができました。
今年の春ゴルフ場のレストランで出会った…体調不良に苦しむ岡村さんにアドバイスをしてくれるようになりまた。
この日も花田さんに相談です。
食べる事への意欲がなくなっている事を正直に伝えました。
うん…。
はい。
はい。
まあゴルフは…フフッ。
(すすり泣き)はい…。
はい。
次の試合会場への途中花田さんの自宅に立ち寄る事にしました。
おはようございます。
ご無沙汰してます。
よろしくお願いします。
花田さんは病気などで食事制限がある人でもおいしく食べられる料理を研究しています。
岡村さんを自宅に招いたのは初めてです。
食事に対するある考えを伝えたいと思っていました。
え〜おいしいものですか?おいしいものは…う〜ん。
収穫してから4か月がたったみかんです。
このまんま口に入れて。
(花田)ザクッと口に入れちゃっていい。
(花田)最高の状況なの。
見た目が悪くなっていても驚くほどの甘さに満ちていました。
(岡村)うわ〜!すごい。
果汁で味付けをしたサラダ。
(花田)焼き上がった米粉のパンと一緒に食べて。
岡村さんが食べる事のできる米粉やきな粉を混ぜて焼いたパン。
(花田)食べ方としてはいろんな葉っぱを合わせて…。
(岡村)色違いね。
(花田)何でもいいからね。
例えば…それでこれにさっきのハムを1枚挟んで。
(岡村)一口でいきたい。
(花田)いっていいよ。
う〜ん!めっちゃおいしい。
すごいでしょ。
よく分からないな…。
食事から生きる喜びを感じる事ができる。
新たな発見でした。
翌週千葉県で行われた試合です。
4日間行われる試合の大事な初日。
第7組の選手をティーオフごとにご紹介致します。
まず最初のティーオフは徳島県出身岡村咲!
(拍手)
(観客)ナイスショット!
(拍手)ゴルフは5時間近くかけて10キロほどの道のりを歩きながら自分と向き合うスポーツです。
凝り固まった考え方は捉え方次第で変えられる。
花田シェフの言葉を胸に岡村さんはコースに立っていました。
前半は安定したプレーを見せます。
(拍手)これまでになく集中できていました。
ボールが打ちづらい草の中に入ってしまっても岡村さんは落ち着いていました。
一気に寄せた岡村さん。
このホールバーディーを奪います。
しかし後半スタミナが切れてしまいます。
144人中117位で初日を終えました。
花田シェフのおうちで召し上がったサラダおいしかったですか?すっごいおいしかったです。
何か見た目もすばらしかったし…。
食事ってパパッと済ませてしまう事もあるけれども一つ一つ大切にしていたらこんなに楽しくてこんなに豊かなものなんだなというのをあのVTR見て思ったんですよね。
花田シェフと出会ってからは本当に考え方が全く変わったというか。
今までは「これとこれが食べれないんですよ」って説明してたのを「いや私これとこれとこれなら食べれるんですよ」って食べれるものを人にこう紹介するようになったというか。
それは本当に花田シェフと出会わなければそういう考え方には全くなれなかっただろうなって思いますね。
食べる事って本当にイコールで直結して生きる事。
気持ちの面でもやっぱり。
もちろん栄養をとるっていう面でも本当に大事な事だなって。
多分今結構若い方とか子どもたちに…例えばカレーにお肉が入っているとかそぼろ丼はお肉であるとかそこに何が入っているという事自体意識がない子が多いって聞いていて…。
お握りはお米だけどそういう意識もせずに食べているっていう。
でもそれがもしかしたら咲さんは結構食べてるものに対しての意識がすごくどんどんまたクリエーティブになっていってるような。
結構知識とかはつきましたよねやっぱり。
野菜食べるのもただサラダで食べるんじゃなくて何かちょっとした何かのメニューに組み替えて食べたいなとか味付けこういうふうにして食べたいなとか。
今は本当に体が欲しがってなおかつ本当にいろんな種類のいろんなものを食べたいなという欲に変わってきたなって思いますね。
自分の体が今何を求めているのかっていうのと向き合う機会が多いって先ほどおっしゃってたけどゴルフも自分と向き合わないといけないじゃないですか。
何かゴルフに対しての考え方が変わった部分っていうのはありますか?そうですね今までは本当に一喜一憂すごくしてたんです。
ラフに入ったっていう事実がすごく嫌だったりパターを外したっていうのがすごく悔しかったり。
すごい本当その場その場でこう感情が出てたんですけど今は逆に本当に…何て言うんですかね?自分が導いたところから今度どんな結果を導き出すかっていう何かそういうところにこのゲームの楽しさを覚えたりだとか本当に今まで同じゴルフをずっと続けてたのかって思うぐらい内容とか考え方とか受け取り方がかなり変わったのでそういう意味では本当に今更ですけど本当にゴルフの楽しさが分かるようになってきたというか。
それは本当に感じますね。
ここ2〜3年でそういうふうになってきたので。
・ナイスショット!
(拍手)・ナイスオン!
(拍手)ナイスバーディー!2016/01/18(月) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV ブレイクスルー37▽食べられないと闘う〜プロゴルファー岡村咲[字]

食事が原因とされる体調不良と闘う女子プロゴルファーに密着。厳しい食事制限や栄養不足に悩まされ、食べる喜びを失っていた彼女が、ある出会いをきっかけに変わっていく。

詳細情報
番組内容
食事が原因とされる体調不良と闘う女子プロゴルファー岡村咲さんに密着。10代から国内トップクラスの活躍で注目を集めてきたが、特定の食材を口にすると現れる、ぜんそくや腹痛、血便などの症状に6年前から苦しんでいる。外食が一切できず、キャンピングカーで自炊をしながら全国の大会に参加している岡村さん。厳しい食事制限や栄養不足に悩まされ、食べる喜びを失っていたが、あるシェフとの出会いをきっかけに変わっていく
出演者
【ゲスト】女子プロゴルファー…岡村咲,【司会】風間俊介,安藤桃子

ジャンル :
福祉 – 障害者
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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