未来世紀ジパング【ついに!生まれ変わるミャンマー…国づくりに関わる日本】 2016.01.18


ミャンマーが大きく変わろうとしている。
今最も沸騰している話題の場所を訪ねた
噂どおりの人気ぶりだ
そこで売られていたのはアウン・サン・スー・チー氏のカレンダー。
写真集やうちわまである。
これらのグッズが飛ぶように売れていた。
ここは
その入り口に設けられたグッズ売り場はミャンマーの新名所になっている
特に人気なのは政党の名前の入った帽子
この人気沸騰の背景にあるもの。
それは…。
そう去年11月に行われた
スー・チー氏率いるNLDが圧勝したのだ
50年以上続いた軍事政権がついに終わる
熱狂する市民たち
更にこんな場所も沸騰していた。
外国人観光客が続々と訪れるレストラン。
ミャンマーの伝統的な家屋で供されるのは…。
地元の料理。
こちらはミャンマー名物お茶の葉とピーナッツのサラダ
そしてなまずを煮込んだカレー
だが観光客の目的は食事だけではない
秘密の部屋とはいったい?ついていってみると小さな部屋が…。
実は70年ほど前ある人物が使っていたのだという
ミャンマー建国の父といわれる
独立する1948年以前独立軍として指揮をとっていた隠し部屋なのだ。
部屋には家族写真も飾られていた
今世界中が新たな歴史を歩み始めたミャンマーに注目している
鉄道の立て直しプロジェクトが進行
軍政時代から
国づくりが始まった
日本から直行便で…
まさに今歴史が変わるミャンマーへ
ヤンゴンから北へ飛行機で1時間半
車で向かってみると次々に仏塔が現れる
この仏塔は11世紀から13世紀にかけて栄えたミャンマー最初の王朝バガン王朝が築いたもの
40平方キロという広大な平原のなかに大小3,000以上もの仏塔が顔を出している
そのなかには塔の上までのぼれるものも
夕日の時間ともなれば多くの観光客が…
皆その絶景に圧倒されていた
しかしこのバガン遺跡にはある問題があった
世界遺産として有名なカンボジアのアンコール・ワットインドネシアのボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡と言われながら世界遺産の申請が認められなかったのだ。
その理由は?
仏塔のすぐ近く遺跡の敷地内にゴルフコースをつくってしまった
更にこちらには仏塔の高さを超える展望台が…
これらが景観を壊しているという理由で世界遺産の登録が見送られたのだ
またバガン遺跡は観光地としても整備されていない部分がまだまだ多い。
例えばこちらの仏塔。
上り下りの階段があまりに急なため途中で動けなくなる人も
確かに怖い
観光地としてもっと整備できないか。
ミャンマー政府の大きな課題だった
そんなミャンマーの手助けをする日本人がいた。
コンサルタント会社日本工営グループの…
日本のジャイカ国際協力機構のプロジェクトでやってきた
2人がまず指導するのは基本的なことから。
ゴミの問題だ
そこで住民たちを集めみんなでゴミ拾いをしてみる。
すると…
他にも観光客をもてなすため…
まさにイチからの指導が必要とされている
その一方で世界遺産登録への再挑戦も始まっていた。
バガン遺跡観光最大の目玉それは…
無数の仏塔を空から眺める。
ここでしかできない貴重な体験だ
多いときは20個を超える熱気球が観光客を乗せ遺跡の上に浮かぶ
しかしここにもある問題があった
ユネスコは遺跡の上での事故を懸念し営業の見直しまで提案してきたのだ
しかしバガン遺跡にとって気球は客を呼ぶための最大の目玉。
やめるわけにはいかない。
そこで2人は調査にやってきたのだ
空から眺める仏塔の群れ。
まさに
眼下に見たことのない光景が広がる
これには…
だが2人に楽しんでいる暇はない。
観光ポイントをカメラに収めていく。
パイロットが気球を操作する様子もつぶさにチェック
仏塔と気球の距離も細かく確認していく
その表情は真剣だ。
実は…
そうユネスコもチェックしにきているのだ。
今回の調査で何か問題はあったのだろうか?
ミャンマーの遺跡が世界遺産登録に向けて大きく動き出していた
「未来世紀ジパング」今回は今まさに歴史が変わろうとしているミャンマーです。
私ミャンマー行ったことないんですけれどもあのバガン遺跡見てみたいですね。
そうですね。
さあそして今回のSHELLYフレンズは山口もえさんです。
よろしくお願いいたします。
お願いします。
子供と一緒に行っても安全ですかね?子供に見せてあげたいと思いました。
そんななか注目の総選挙スー・チー氏が圧勝と。
圧勝しましたね。
ミャンマーこれまで実は軍が主導する政権だったんですけども昨年11月の総選挙がありましてですねスー・チーさんが率いる国民民主連盟NLDがですね地滑り的な大勝利を収めまして政権が実際かわるのはいつでしたっけ?まだかわってないんでしたっけ?そうですね。
はいスー・チー氏亡くなったご主人がイギリス人です。
息子さんもイギリスの国籍なんですね。
ですから大統領にはなれないと。
ただこの憲法の規定なんですが…。
ですからこういう発言になったと思うんです。
せっかくスー・チー氏に投票したのに大統領になれないのかよっていうそういう国民の不満に応える期待に応えるという意味でこういう発言をしたんだと思います。
それでは本日の沸騰キーワードまいりますけれども今回私が…ちょっと前を失礼します。
お願いします。
こちらになります。
え〜?ただこれが軍事政権になって鎖国に近い経済政策であったりそれからアメリカやヨーロッパ各国からの経済制裁などが長く続きましたからアジアの周辺の諸国に追い抜かれて発展の遅れた貧しい国になってしまったという背景があるんですね。
そんななかでいよいよ民主政権が誕生ということで沸いているミャンマーですけれどもその足もとを見てみると…。
あららら…。
ちょっとひびが入っているんですよね。
国を支えてるねまさに基礎的な基盤インフラなんですけどもそれが電力は現在家庭に電気が通っているのは全体の30%しかないんですね。
水道も普及率がわずか8.2%とアジアでは最も低い水準なんですね。
今でも毎日1回は絶対に停電はしてるんですよ。
水道もそうですねそのまんまでは飲めないんですよ。
目に見えるほどのゴミが浮かんでたりとか…。
そうですね。
例えば…。
こちらのインフラもまだまだこれからですね。
さぁそんなミャンマーの交通インフラを支える日本人がいました。
のんびりと走るミャンマーの鉄道。
庶民の貴重な足だ
乗り込むとあるものが目に入ってきた
実は車両の大半が日本の中古車。
日本で不要となった車両が数多く譲渡されているのだ。
そんなミャンマーの鉄道には驚きの現状があった
ここにミャンマーの鉄道の中枢ともいうべき場所がある
ヤンゴン市内の8つの路線図が掲げられたこの部屋は…
目の前にはずらりと並ぶレバー
実はミャンマーの鉄道はすべて
信号の切り替えも…手動。
レールの切り替えも…手動
その表情は自信ありげ。
暗記している時刻表をもとにレバーをさばいていく
いまだこのスタイルで運行されている
そこで今いちばん問題となっているのがスピード
決して自転車が速いわけではない
平均時速20キロから30キロ。
こののろのろ運転の原因は線路だ
ご覧のとおり明らかに歪んでいる
なかには継ぎ目がずれている個所も。
走る列車が縦に横に大きく揺れているのがわかるだろうか?
乗客はどう思っているのか?
以来線路の補修なども行き届かずそのおかげで…
更に踏切もご覧のとおり
人の手で遮断されている。
しかし無視され皆そのまま横断
ミャンマー政府は遅れている鉄道インフラを近代化したいと考えていた
この日ミャンマーの鉄道マンにまじって工事現場にいたのは…
小松さんは
以来アフリカブラジル中国など海外の鉄道建設に携わってきた
ある巨大プロジェクトを任されることに
ヤンゴンとマンダレーを結ぶ600キロの線路の改修・整備をする
この日は新入りの
驚いたことに足もとを見るとみな
いつもこのスタイルだという
早速安全靴が配られる
新しい靴にちょっと嬉しそう
なかにはこれまで靴を履いたことがない人もいるという
そして作業の前にまず徹底させるのが…
もう一回もう一回。
小松さんの目下の目標は時速60キロで列車を走らせること
そのために必要なのは線路の補修だ
早速作業に取りかかる
揺れる原因は線路だけではなかった
機械の使い方を作業員に教える
まさに
隙間ができないよう小石をつめていく
こちらでは古いレールをはずし日本製の新しいレールにかえていた
一方踏切も日本式のものが導入されていた
この踏切にミャンマーの人々は…
そしてドライバーや通行人に踏切の渡り方を書いたチラシを配布する
これも安全な鉄道づくりのためには欠かせない作業だ
この日線路際に構える一団があった
ミャンマーの国鉄マンたち。
小松さんの姿も。
なにやら緊張した面持ちだが…
実は今日保線を終えた区間で時速60キロの試験走行を行うのだ
ここで通過する電車の速度を計測する。
列車が走り出した。
果たして
ミャンマーの鉄道建て直しプロジェクト
保線を終えた区間で時速60キロの試験走行を行う
列車が走り出した。
これまではせいぜい30キロまでしか出せなかったが…
徐々に速度を上げていく
40キロを超えた
明らかに今までより速い
小松さんが待つ計測ポイントに近づいてくる
ついに列車が来た!
果たして結果は!?
63…63!
思わず笑みがこぼれる
もはや以前の線路ではない
小松さんの第一目標は無事達成された
速い速い。
速いね。
速い速い。
もう全然ミャンマーの電車じゃないみたい。
あのスピード感私も初めて見ました。
今整備してますのがヤンゴンマンダレー間600キロの路線なんですね。
そこはいきなり飛躍しちゃうんですか?まぁあのガタガタの線路を見ると新幹線なんてちょっと無理じゃないかと思うかもしれません。
もうすぐにというわけではないんですね。
まぁただはいこちら。
あほんとだ。
はいこれ実は広島電鉄が使っていた中古の車両なんです。
まぁこのように鉄道だけではなくて空の交通インフラでも日本が大きくかかわってるんですよ。
こちらなんですけど。
これ山口さんご存じ?新しい飛行機ですね。
お!正解です。
去年初のテスト飛行を成功させた日本の国産ジェット機のMRJという飛行機なんです。
実はこのMRJのアジアで最初のお客さんというのがミャンマーのマンダレー航空という会社なんですよ。
現状ではこのマンダレー航空って中古の飛行機3機しか持ってないんですけどこれを10機購入するっていう約束をもうしてるんです。
このように列車空の交通徐々にインフラが整備されて柱も強化されているという状況なんですね。
現在日本の企業っていうのはどれくらい進出してるんですか?こちらご覧いただきたいんですが…。
2012年の段階では…。
更に昨年だったんですがうわ…僕の一日くらいだ。
こうして日本の企業が進出していくうえでもやはりインフラ整備っていうのがますます重要になってくるわけですよね。
そこでこの4本目の柱なんですけども…。
そんなミャンマーでお金の流れに大きな変化をもたらすものが誕生したんです。
窓口に1人の客がやってきた。
おもむろにビニール袋を差し出す
中にはなんと
かなりの量だ
実はミャンマーはいまだに現金でやりとりする
しかも銀行への不信感から口座を持っていない人も多いという。
そんなミャンマー市民にこんな質問をしてみた
遅れているミャンマーの金融事情。
それを大きく変えるものが誕生した。
去年12月ある建物で成功祈願の儀式が…。
そこにはミャンマー政府の役人。
更にその後ろには黒山の人だかり
ASEANで唯一証券取引所がなかったミャンマーの悲願が叶った瞬間。
そこに日本人の姿があった
官民あげてのオールジャパンで全面支援しているのだ
この式典を感慨深げに見守る日本人がいた
なんとおよそ20年前にミャンマー行きを命じられたのだ。
時は軍事政権下だった
去年12月にオープンしたミャンマー初の証券取引所
大和証券グループはなんと20年前からこの日のために動き出していたという
大和証券に入社して営業を担当していた稲見さん
時は
そんな時代から大和証券グループは動き出していたのだ。
こちらはミャンマーの証券取引所開設を見越して当時つくった証券会社。
しかし日本のような電光掲示板はなく壁に紙が貼ってあるだけ
郷に入っては郷に従え。
稲見さんはミャンマー語を覚えミャンマーの伝統衣装に身を包み政府や投資家に働きかけ続けた
そんな状態が10年以上続いた
状況は一変した
日本以外にも各国がミャンマー政府に接触してきたが大和証券グループが長年パイプを維持し続けたことが功を奏したのだ
そしてついにこの日を迎えた
それにしてもなぜ大和証券グループはミャンマーにこだわるのか?
3年後くらいには外国人投資家にも開放したいというふうに…。
結構すぐですよね。
こうやって見ていきますと政権もこれから変わりますしインフラも整備されていくということでミャンマーの未来非常に明るいなという印象なんですけれども鈴木さん不安要素っていうのはないんですか?そうですねもちろん…。
今のミャンマーはこういう状態だと思うんです。
まず1つ目は…。
新政権に暗雲が…
最近意外な転職をしたという
こちらが彼女の新しい仕事場だ。
実はここスー・チー氏率いる
今回の選挙でこうした異色の新人議員が多数生まれていた
しかしそんなNLDに対して厳しい声も
更に問題なのは当のスー・チー氏は大統領になれないということだ
そこでスー・チー氏に代わり大統領になると取りざたされている人物を直撃した。
ところが…
憲法でミャンマーの大統領になれないスー・チー氏。
そこでスー・チー氏に代わり大統領になると取りざたされている人物を直撃した
常にスー・チー氏の傍らに控えるまさに右腕とも言える存在だ
新人ばかりでうまくいくのか聞いてみると…
冒頭で紹介しましたように…。
先ほど90歳の長老の方出ましたけどもスー・チーさんをみんなが選んだわけだからだったらやっぱり大統領に座るっていうのが本当はいちばんみんなの気持もそこに一点集中できるしすっきりしますよね。
なるんじゃないかと?はいそうなんです。
先ほどVTRにも出てました先ほどの「親族がいるとなれない」というパンドラの箱のエピソードですね。
これはギリシャ神話でパンドラという女性がこの箱を開けてしまって…。
不安がいっぱいでね。
実は最後に残ったのは…。
すてき!やはりスー・チー氏はミャンマーの国民にとって希望そのものだったんですね。
ですからこの希望が本当に大きく花開くかどうか今後のスー・チー氏の動向ですねこれにますます注目が集まるということですね。
未来が今になる。
2016/01/18(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング【ついに!生まれ変わるミャンマー…国づくりに関わる日本】[字][デ]

アウン・サン・スー・チー率いるNLD(国民民主連盟)の地滑り的勝利に終わったミャンマー総選挙。いよいよ政権交代が実現し、新生ミャンマーが動き出す。

詳細情報
番組内容
アウン・サン・スー・チー氏率いるNLD(国民民主連盟)の地滑り的勝利に終わったミャンマー総選挙。いよいよ政権交代が実現し、新生ミャンマーが動き出す。とはいえ、ミャンマーのインフラ整備はまだまだだ。そんなインフラづくりに日本が大きく関わっていた。
番組内容続き
世界三大仏教遺跡のひとつ「バガン遺跡」。押し寄せようとしている観光客への対応を日本が指導していた。また、ミャンマー初の証券取引所が12月、大和証券などのサポートで開業した。その熱狂を密着取材。さらに、老朽化した鉄道インフラの再生には、日本のシニア技術者たちが情熱を傾けていた。
出演者
【MC】
大浜平太郎(テレビ東京キャスター)、秋元玲奈(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】
鈴木亮(日本経済新聞 編集委員)
【ゲスト】
宮崎美子、パックン、山口もえ、黒宮ニイナ
関連情報
【公式ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/
【公式Twitter】
https://twitter.com/miraiseiki_zipa
【公式Facebook】
https://www.facebook.com/miraiseikizipangu

ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 海外・国際

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32118(0x7D76)
TransportStreamID:32118(0x7D76)
ServiceID:41008(0xA030)
EventID:49577(0xC1A9)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: