(新番組)ドラマ24 東京センチメンタル 2016.01.18


卓三:我ながら呆れた話だ。
バツ3独身55歳。
それなのにまだ東京の街角で出会いの予感を待っているなんて。
ああこれが何度目の恋だろう?
う〜ん…。
(あかね)おはようございま〜す。
おお!いいじゃないですか新作。
くるりやの新しい看板メニューですね。
う〜ん…。
どうしたんすか?あかねちゃん。
はい。
最近恋してる?なんすかいきなり?気持悪い…。
えっ?いい歳したおじさんがなに言ってるんですか?おいおい…。
恋愛に年齢は関係ないでしょ。
誰かさんがお店ほっぽらかして女の人のお尻ばっかり追いかけているので私にそんな時間はありません!おお…ちょっと。
人のせいにするんじゃないよ。
実際そうじゃないですか。
すごいですよねその歳でそのエネルギー。
呆れます。
えっ?まぁ全然結果はついてきてませんけど…。
はっ!?ハハ…。
あっもしかしてまた誰かに惚れたんですか?違う…。
はい。
なに?どうせ来てんでしょ?そういうメール。
いえいえ…。
はい。
来てない。
はい!見せてください。
じゃご意見をちょうだいいたしましょうかね。
ランチ誘われてるだけじゃないですか。
まあな。
ハァ…。
ちょっとちょっと!あっそれ誰なんですか?里美。
いや名前言われたところで…。
あああれだよあの…雅敏の嫁。
マサトシ?亡くなった…。
え?え?えっ雅敏さんってあの…。
親友だった人ですよね?ああ。
親友だった人の奥さんに惚れちゃったってことですか?いや惚れちゃったとかそういうことじゃ…。
いやダメでしょう。
え?禁断の恋ですよそれ。
禁断の恋?私そんな…親友の彼氏とか絶対手出せないですよ。
悪いこと言わないですから今回はおとなしくしといたほうがいいと思いますよ。
《親友の雅敏がこの世を去ったのは今から4年前》里美:ねえ卓ちゃん。
もういいよね私誰かを好きになっても
(柴田)卓さんいる?あ〜どうも。
奥にいます。
じゃああかねさん店頼んだよ。
やっぱり行くんですか。
(柴田)えっ今日はどこ行くの?葛飾柴又。
おっ寅さんの町だ。
相変わらず懲りないね。
なんか今回は誘われちゃったらしいですよ。
えっだからあんな余裕あるんだ。
ねぇムカつきますね。
〜《柴又はもともと柴又帝釈天の門前町として知られていたが映画『男はつらいよ』の舞台となってから全国に知られる有名な町となった》《帝釈天の参道は下町情緒溢れる風景が残る場所。
古い町並みを眺めつつの食べ歩きはこの参道の醍醐味だ》《帝釈天は江戸の初期に開かれた日蓮宗の寺院》《そういえば日暮里のキャバ嬢の明美ちゃん寅さんが好きって言ってなかったっけかな》《約束の時間にいつも5分遅れてやって来る。
里美は学生のときからそうだった》《美しい。
今日は特に》ごめん。
ハア…遅れちゃった。
どうしたの?スカートなんて。
えっ?似合うでしょ?もちろん。
帝釈天にこんなところがあったなんて。
ここ邃渓園は昭和43年に向島の庭師永井楽山の設計によって造られた池泉回遊式庭園だ。
へぇ。
フフッ相変わらずだね卓ちゃんは。
えっ?ハア…。
きれいね。
うん。
《雅敏とバンドに夢中になっていた大学3年の春里美が入学してきた。
18歳の里美はもちろん俺と雅敏を虜にした》《いくつになっても色あせない美しさ》《うなじきれいだよな…》《いかんいかん。
何考えてんだ俺は。
里美は親友の妻だぞ》何?えっ?今見てたでしょ。
いや見てないよ…。
嘘。
まゆ毛動いてるよ。
そんなことないよ。
何言ってんだ。
《そう俺は学生時代里美に思いを寄せていた》どうぞ。
あっおいしそう!どうぞ。
いただきます。
《とらや名物の草だんごは持ち帰りが基本だが店内でも食べられるのは映画と同じだ》う〜ん。
懐かしい味?いらっしゃいませ。
ああ。
これね今まで見たことなかったんだけどさ。
うん。
見たらハマっちゃって。
寅さん?うん。
ああそれで柴又。
そうそう。
来たくなっちゃって。
おもしろいんだねあの映画。
何を今さら。
もう。
フフフフフ。
(里美)なんかさ…。
うん。
寅さんって卓ちゃんみたいだよね。
フフフ。
あっいつまでもフラフラしてるとことか?女に惚れやすい。
アハハ。
ハハハ。
でも一度はみんな寅さんに惚れちゃうんだよね。
そういうところも似てるんじゃない?え?かっこいいもんね。
だってなんか女ってさ自由な男の人に惹かれたりするから。
《それは俺のこと言ってるのか?それとも寅さんのこと?》あの人は博タイプだよね。
え?あぁ…雅敏?うん。
まじめで堅実だったから。
あのさ…。
うん?1つ聞きたいんだけどさ…。
雅敏のどこに惚れたの?え?ヤダ何よ今更。
いいじゃん今更照れることじゃないでしょ。
そうだけどさ…。
え?
(里美)のんびりでいいね。
あぁだね。
《矢切の渡しは江戸時代初期から続く都内に唯一の貴重な渡し舟だ》あの人ずっと仕事でさ…。
こんなふうに一緒に過ごしたことなかったな。
だって営業なんて大変だからさ。
ねぇあの人さバンドもスパッと辞めたじゃない?うん。
未練なかったのかな?未練?うんほらそういうこと口に出す人じゃなかったから。
里美のために仕事頑張ったんだよ。
そういうところに惚れたのかもね。
え?さっき土手で…。
あぁ…。
おっ…おっと。
あぁごめん…。
(里美)うわ〜おいしそう。
ここえびす家は江戸時代から続く老舗中の老舗。
へぇねぇなんで柴又でうなぎなの?あのねこのあたりはね川魚が名物なんだ。
へぇ。
柴又界隈の農家が副業で江戸川でとれる川魚を振る舞うようになったのが起源なんだって。
お銚子もう1本ね。
どうも。
はいどうぞ。
ねぇ見て。
かわいいねあの2人。
そうだな。
あれくらいの歳だったなあの人とつきあったの。
ああ大学卒業してすぐ。
あのとき私が卓ちゃんとつきあってたら今頃どうなってたかな?えっあのとき?うん告白してくれたとき。
覚えてないの?いや…あ飲む?うん。
《忘れるわけないだろ。
里美は俺をフッて雅敏を選んだ。
俺はそれをずっと引きずり心のどこかで里美を諦めきれないでいた。
でもなんでそんなこと突然言い出したんだ…。
俺をフッたこと後悔してるのか?》よく覚えてたでしょ私。
ああそうだな。
この前誰かを好きになってもいいかなって言ったでしょ?ああ…。
最近ね友達と会うとみんな旦那の愚痴ばっかり言うの。
でもそれが羨ましいんだ。
えっ?私も好きな人の愚痴とか言いたい。
もうそろそろそういう人がほしいって思ったの。
ダメ?いや…ダメじゃないと思う。
私に新しい人ができたらさあの人どう思うかな。
え?許してくれるかな。
《それを聞くってことはなに?里美は新しい相手に俺を求めているのか?柴又に誘ってきたのもそういうことだったのか。
いかんいかん…里美は雅敏の親友の妻なんだぞ。
禁断の恋じゃないか》ついてるよ。
え?ほら。
《もう無理だ》まだついてる。
里美俺は…。
《雅敏すまん》お前のことが…。
キャーッ!ヤダ!あっごめんなさい。
すみませんごめんなさい。
すみませんちょっとこれこぼしちゃったんで。
すみません。
おふきん持ってきますね。
すみません。
《里美俺は俺は俺は…》相変わらず落ち着きないねホントに。
うるさいよ。
あの…。
ん?ちょっといい?どうしたの?さっきの質問の答え。
え?新しい相手ができても許してくれるかなって。
あぁ…。
アイツは…雅敏はきっと喜んでくれるよ。
誰か新しい相手と一緒になっても。
だといいけど。
だってさこれからも続くんだから里美の人生は。
もっと楽しまなきゃこれから。
ありがとう。
ねえ。
ん?また会ってくれる?もちろんだよ。
ただいま。
おかえりなさい。
あぁ何かいいことありました?また会ってくれる?だって!フッフフフ…。
はぁ?この数十年来の思いがついに実を結ぼうとしている。
というかまあなんというか。
親友の奥さんでしょ?大丈夫なんですか?愛があれば乗り越えられるさ。
あっ荒木さんから連絡ありましたよ。
店で暇してるって。
じゃあお疲れさまです。
(荒木)親友の妻とそんな感じに。
やっぱ禁断の恋なの?別に。
亡くなった旦那さんも奥さんにもう一度誰かと幸せになってほしいとそう願ってるでしょうしね。
そうだよな?むしろ公認の恋でしょ。
公認の恋。
何それ応仁の乱みたいな。
ハッハハハいい響きだね。
まあお前が言うんだったら間違いないなちょっと一杯やれ。
はいはい。
ほい…。
新しい人と一緒になっても大丈夫って卓さん言ってあげたんですよね?言ったよいいこと言うだろう?そしたら何て?ありがとうだって。
なるほど。
新しい恋はもうすでに始まってるんすね。
え〜そうか…。
おい。
(物音)あかねさんちょっと出かけてくる。
えっ…ちょっと待ってよ今日日曜日だよ忙しくなる…。
里美が急に会いたいって。
えっ!?あっ時給上げてもらいますからね!遅くなったらもう店閉めちゃっていいから!《どうする?2回目のデートどこまでいく?キス?いや早いな。
キスは3回目にして今日は手を握るくらいにしておくか》卓ちゃん!ごめん。
いいよいつものことだから。
ねぇちょっと話したいことがあるんだけどいいかな?いいよ。
あっち。
《ま…まさかもう告白!?》ここね寅さんに出てくるタコ社長の朝日印刷の工員さんたちがよく野球をするシーンで使われてた場所なんだよ。
知ってる。
ハハハハ!ねぇ。
ん?私思ったんだけどさあの人が許してくれるとか喜んでくれるとか実際にはもうわかんないわけじゃない。
私に新しい人ができても。
ああ。
でもこの間卓ちゃんがあの人も喜んでくれるはずだって言ってくれてなんかホッとした。
ああ。
いちばんの親友がそう言ってくれるんだったらいいんだなって。
《来る来るぞ!告白がここで…》卓ちゃん。
はい。
わかってる。
卓ちゃんが認めてくれるような人じゃないとダメだよね。
えっ?新しい人。
新しい人?ストライクスリー!あっちょっと待ってて。
えっ?来てもらった。
〜《新しい恋はもうすでに始まっている…か》〜こんにちは。
はい。
お届け物です。
あっはい。
ちょっと待ってください。
いい加減立ち直ったらどうですか?いい歳して恥ずかしいですよ。
(ため息)宅配便です。
えっ…。
里美さんから。
おぉきれい。

(里美)「先日は貴重な時間をありがとうございます。
かわりにと言ってはなんですが彼が作った切子ガラスを送ります。
是非使って下さい」。
未来への勇気か…。
どうしたんですか?卓さん傷心だっていうからさ。
あっ…。
いた。
卓さん。
もういい加減吹っ切りなよ。
その禁断の恋ってやつ?今度一緒にさキャバクラ行ってあげるからさ。
日暮里の。
ねっ!うるせぇこの野郎。
えっ!?出てけ。
なんだよ心配して見に来てやってんのに。
出ていけ。
余計なお世話なんだよ。
出てけこの野郎!また今日も客はゼロか。
またフラれたんだろ。
お前がそういう頭だから客が来ねぇんだよ。
関係ねえだろうが!辞めちゃえよもう!フラれたの当たってんじゃねえか!二度と連れてかねえからな!こんな店来るか!
(玲子)卓ちゃん。
なんで…。
なんでって何よ。
玲子さんじゃん。
玲子さん?
(玲子)久しぶり。
2016/01/18(月) 23:58〜00:40
テレビ大阪1
[新]ドラマ24 東京センチメンタル[字]

吉田鋼太郎主演!東京下町に実在する店を舞台に、和菓子職人・久留里卓三の日常と淡い恋を描く完全オリジナルドラマ!ちょっぴり切なくてノスタルジックなおとなの恋物語。

詳細情報
番組内容
東京・言問橋の老舗和菓子屋「くるりや」三代目の久留里卓三(吉田鋼太郎)。腕は確かだが私生活では離婚歴3回。アルバイトの須藤あかね(高畑充希)に叱咤されつつ、55歳の今も自由気ままな日々を送る。女性にだらしなく、下町のあちこちで巻き起こる卓三の恋模様…成就する日はくるのか?▼今回の舞台は『葛飾柴又』。亡き親友の妻でかつての友人・里美(草刈民代)からランチの誘いが…。これは禁断の恋では?!どうする卓三!
出演者
久留里卓三…吉田鋼太郎
須藤あかね…高畑充希
柴田幸吉…片桐仁
   ○
荒木…小栗旬
玲子…大塚寧々

≪ゲスト≫
山村里美…草刈民代
原作脚本
【脚 本】松本哲也
監督・演出
【監 督】三木康一郎
音楽
【主題歌】MACO「恋心」
    (ユニバーサル ミュージック)

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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