あさイチ 2016.01.20


(三坂)大丈夫ですか?み…水水!水持ってきて。
五代さんど…どこが痛い!?五代さん!しっかりして。
五代さん…。
生字幕放送でお伝えしますおはようございます。
井ノ原⇒1月20日、水曜日の「あさイチ」です。
有働⇒きょうは8時55分までの放送です。
まずはこちらからです。
きょうのテーマはノーベル賞を受賞した山中伸弥教授から。
そう、再生医療。
日本は驚くほど研究が進んでいるんですよね、山中先生。
再生医療とは自分の細胞を使って病気を治そうといういわば、未来の医療。
これまでにない効果が期待されています。
突然、重い心臓病にかかり一時は寝たきりにまでなってしまった20代の女性。
2年前、足の筋肉細胞から作った心筋シートを心臓に貼る手術を受けました。
「あさイチ」でも紹介しましたよね。
実はこの心筋シートを使った再生医療。
今月から保険が適用されぐぐっと身近になったんです。
2年前に手術を受けた女性は今ではこのとおり。
さらに、さまざまな臓器にも再生医療が。
こちらは移植すると肝臓に成長する肝芽。
重い肝臓病への効果が期待されています。
現在、マウスを使った実験で効果が確認され今後、ヒトに使うための研究を進めていく予定です。
そして、世界中から問い合わせが絶えないというこんな再生医療も。
ちょっと見てみます?分かりますか?そう、髪の毛です。
もちろん、女性にとって気になる美容分野もカバーしています。
こちらの50歳の女性。
自分の血液から細胞をとって注入。
いかがでしょうか?原⇒すごい!玉ちゃん⇒いやいやいや。
すごいことになっていましたね。
玉ちゃん⇒自然治癒力とかそういうことを超えているんですかね。
自分の細胞ということですからね。
瀬田⇒しかも自分の細胞を使って今の状態を活性化することでさまざまな再生をしていこうという再生医療調べてみたら、こんなにたくさんいろいろな分野に広がっています。
これもあくまで一部です。
しかも、この中で受けられるものも増えてきているということで最新情報、お伝えします。
有働⇒皆さんから質問やご意見を募集しています、8時55分までです。
瀬田⇒体の中でもいろいろありますがこちらからまいりましょう。
中央にあります心臓最先端の医療がぐぐっと身近になっているんです。
平岡麗美さん、23歳です。
3年前、健康だった平岡さんの体に突然異変が起こりました。
ある日、激しい胸の痛みに襲われ大学病院へ搬送。
心臓の緊急手術を受けました。
手術直後の平岡さんです。
感染性の心内膜炎にかかり重い心不全を引き起こしていました。
呼吸困難がひどく人工心臓か心臓移植しか方法がないとまで言われました。
そんなとき出会ったのが大阪大学で臨床が始まっていた再生医療でした。
主治医の澤芳樹さんです。
平岡さんの心臓は血液を送り出すポンプ機能がひどく低下していたといいます。
澤さんが行った平岡さんの手術です。
画面中央、白っぽいものが心筋シートです。
平岡さんの心臓に5枚貼り付けました。
心筋シートは、平岡さん自身の太ももから作られます。
まずは、筋肉を作る細胞を取り出します。
これを1か月ほどかけて増やしてシート状にします。
このシートを心臓に貼り付けるとシートからサイトカインという物質が出て、心臓の細胞を活性化毛細血管が作られます。
その結果、弱っていた心臓のポンプ機能が回復すると考えられています。
平岡さんの手術は2時間で終了しました。
1か月半で退院。
その後、体が驚くほど軽くなったといいます。
手術から2年。
心機能は順調に回復し今では家事はもちろん1人で電車に乗り外出も楽しめるようになりました。
玉ちゃん⇒よかった。
すごいですね。
原⇒たったあれだけというとおかしいけれども本当にびっくりするくらいシートを、ただね。
簡単と言っちゃ簡単ですけれどもブラック・ジャックに教えてあげたいですね。
瀬田⇒今月から保険適用が心筋シート、始まりました。
対象が虚血性心不全心筋梗塞や狭心症が対象になっています。
費用はちょっと高額になっていてこれぐらいの金額なんですが実費負担で考えると高額療養費制度というものを使いますと月の報酬が28万円から50万円の場合ですがおよそ23万円です。
さらに心臓疾患に関しては各市町村ごとに、より負担を軽くしてくれる制度も設けられています。
必要に応じて問い合わせていただければ、さらにお安くなるのではないかということも話していました。
有働⇒きょうは平岡さんの主治医で、心筋シートを開発した澤芳樹先生にもお越しいただいています。
この手術は受ければ誰でもよくなるんですか?澤⇒今われわれがやっている再生医療。
もともと再生医療の考え方なんですけれども、今の段階では誰でも回復する機能っていうのは持っているんですね。
体を治す仕組みというものを持っている。
例えば、けがをしますよねけがをしても外科の先生に縫ってもらうと皆さん治ったと思われるかもしれませんが本当は3日ぐらいで糸を抜くとまた開いてしまうんですね。
そこを1週間とか10日と置いておくと閉じて治る。
そういうふうに皆さんも体験していると思うんですが体には、傷などを治す仕組みがあるんです。
その治癒力を引き出しているのが再生医療というといちばん考えていただきやすいと思います。
そういうことから言いますとまだ体に治す仕組みというか治る能力があるぎりぎりでほかの治療では治らない方がこの治療の適用になるだろうと思っています。
有働⇒心臓の病気の場合はやれば全員100%というか副作用なく。
それは全部というわけにはいかなくて最終的に心臓がほとんど動かない方は今の段階では心臓移植とか人工心臓です。
柳澤⇒ざっくり数字で言うと何%ぐらいの方に効果がありますか?大体われわれが40人の方に治療しまして大体7割、8割の方が症状は改善されています。
それ以外の方も、ほとんどの方がとにかく日常生活を送れている。
症状が改善しなくてもですね。
その治療をしないと大体3年で6割から7割の方が、亡くなってしまうという患者さんに治療しています。
保険適用ということなんですが先生のところで手術を待っている患者さんは何人ぐらいいるんですか?全国から来ていただいている方待っていただいている方だけで100人ぐらいなんですがもっと本当のデータでいくと数千人くらいは日本ではいらっしゃいます。
世界では100万人ぐらいと言われています。
この手術ができるのは今は先生のところだけですか?そうですね。
われわれが2007年から臨床を始めてずっと開発してきました。
治験という国からの承認を得る臨床試験をして今回、保険適用となってこれからは、われわれ以外の施設でもやってもらえるようになると思います。
原⇒これから広がっていく可能性が十分にありますね。
そうでないとわれわれも日常的に普通の患者さんも1000人ぐらいやらせていただきながら心臓移植もやったり人工心臓も装着しながらですので年間10人から20人ぐらいしか今の段階ではできません。
全国で受けられるようになるわけですよね、将来的には。
将来というか、この4月からスタートするんです。
瀬田⇒そのきっかけとなったのが今月から始まった保険適用です。
対象は限られますがさらなる未来を期待して研究を進めています。
鍵になるのは皆さんご存じのiPS細胞です。
これを使って心筋シート新たなものも作られているんです。
iPS細胞から作った心臓の細胞です。
そして、それをシート状にしたものです。
細胞一つ一つが動いているのが分かります。
このiPSの心筋シート。
現在はサルで、効果や安全性を調べています。
1、2年以内にはヒトを対象にした臨床試験もスタートさせる予定です。
iPS細胞の生みの親、山中さん今後はどうなっていきますか?すごい。
瀬田⇒深く納得してしまうようなお話なんですが、iPS細胞が登場したことで、どんな未来が開けるのか。
横軸に年代を示しました。
実際に動物での安全性が確認されたうえでヒトにいつ実用化されるのかを示したものです。
本当に一部なんですが実にさまざまあります。
例えば、玉ちゃんさん気になるものありますか。
玉ちゃん⇒たくさんあるんですがSMAPの再生はありませんよね。
医療でなんとかなるものなんですか?僕は脊髄とか、すい臓とか。
iマークがついているのはiPS細胞を使った研究です。
どういったことが考えられますか。
これまでの治療はどちらかというと間葉系幹細胞という幹細胞を使ってそこからサイトカインという物質が出てそれが血管を作って修復します。
組織も修復する能力があるということで今は、すすめられています。
iPS細胞が出てくるとその機能をつかさどる細胞を作ることができます。
例えば、私たちは心筋細胞として今実際に保険適用されているのは足の筋肉ですので足の筋肉は心臓と一緒に動かないんですよね。
最初始めたときには足の筋肉なんか心臓に入れたらこむら返りするんじゃないかと言われた時代もあったんですが今は保険適用されました。
足の筋肉にはやっぱり限界があってその限界をもっと超えるような、その臓器特有の細胞を作ることができるのが、iPS細胞です。
だからすい臓の細胞これはインスリンを出す細胞を作ったりします。
それからパーキンソン病はドーパミンという物質が欠損して症状が出るんです。
そのドーパミン再生細胞を作る。
iPS細胞は最初は1つなんですがそこから分化していろいろな細胞を作れる。
その技術開発が日本でもものすごく進んでいてそれが医療にというふうに考えられています。
有働⇒腎臓の再生医療はどうでしょうか。
透析にばく大な医療費がかかっています、ときています。
全くおっしゃるとおりです。
臓器組織の特徴で難易度があって腎臓は非常に複雑な臓器なんです。
単に血液から老廃物をこしてろ過して尿を作るというそのためにすごく複雑な機能なんですね。
心臓は比較的簡単で筋肉だから実用化が早いんです。
腎臓は構造をすべて作ったうえでの機能。
原⇒血管や血液がかかわってくると複雑になるんですね。
肝臓もそうなんですね。
瀬田⇒腎臓は、いちばん先でして、2025年以降になるんではないかという見込みです。
原⇒それでも可能性はあるわけですね。
柳澤⇒比較的近いところでがんの免疫細胞というのがありますが、これは?今、体の免疫力を活性化させてがんを治そうという治療がかなり進んできています。
それを体外で免疫力がある細胞を作ってそれを体に入れると、その細胞ががんを攻撃してがんを潰してしまおうとそういう治療も現実になりつつあります。
玉ちゃん⇒すごい。
少なからず、実験的には非常にうまくいっています。
瀬田⇒夢だと思っていたことが現実になりつつある再生医療ですが、これだけではないんです。
治療のあとのお悩みに応える再生医療も出てきています。
富田弘美さん、48歳です。
6年前、乳がんが見つかりました。
幸い、がんは初期で切除手術を受けましたが傷痕にショックを受けたといいます。
命が助かったのだからと自分を納得させようとしていた富田さん。
そんなとき、乳房再建の研究を知りました。
全国で初めて、国の認可を受けて再生医療による乳房再建を行った鳥取大学です。
多くの乳がん患者の悩みを聞いてきた陶山淑子さん。
そういった、意外とほかから分からないんですけどもこちらは、富田さんの手術の様子です。
まず、おなかから脂肪の組織を吸引します。
吸引した脂肪を2つに分けます。
片方から脂肪幹細胞という血管を作る細胞を取り出します。
この脂肪幹細胞をもう片方に混ぜ、脂肪幹細胞が多く含まれた脂肪を作ります。
この脂肪を胸のくぼみに注入すると、血管を作る脂肪幹細胞が活発に働き乳房内に多くの新しい血管を作り出します。
その結果、細胞が生着しやすくなるといいます。
富田さんのMRI画像です。
術前に比べ画面右側、術後はくぼみが減っています。
その後も何のトラブルも起きていません。
手術から4年。
富田さん、いかがですか?原⇒すばらしいですね。
術後に再建手術というのはだいぶいろいろあって。
だけど自分の細胞で自分の脂肪幹細胞でできるということ。
見た目は全く問題ないですか。
自分の細胞で作るということに患者さん自身のモチベーションというか気持ちも自分で治すんだということでそういう意味もありますし最初に申し上げましたように体を治す仕組みをうまく使っています。
ですから少し説明は違いましたけれど、血管ができてそこに細胞が生着しやすくなる。
種をまいても水をやらないと生えてこないんですけれど水をやるような形で血管が生えてくるとそこの細胞が伸びてきます。
それはあまり大きな仕掛けではなくて、もともとの体を治す仕組み。
それまで気付いてなかったことがサイエンスで分かってきたらそれを医療に使えるかということでトライアルされています。
柳澤⇒iPS細胞が出てきました。
がん化のおそれがあるということが言われていましたけれどそれはだいぶ進んできているんですか?がん化を起こす理由を高いレベルの科学で検証しています。
山中先生自身が陣頭指揮を取られてiPS細胞を安全に医療に使えるように一丸となって開発しています。
かなり見えてきました。
まず、われわれが行うには安全ではないかというぐらいのところまできました。
最終チェックとして本当にそれで国が認可していいかというその段階まで今きています。
すごいところまできていますね。
瀬田⇒すごいところまできたという意味ではこちらも結構すごいことになっています。
辻孝さん、毛を再生させる研究を進めています。
辻さんの最新研究の結果はこちら。
本当だ、本当だ。
黒い毛がちょんちょんちょんとかわいく生えてる!しかも、これ抜けても生え替わるんです。
もうこの点につきますね。
成功の秘けつは何か?辻さんが参考にしたのはお母さんのおなかの中で成長する胎児でした。
妊娠3か月ごろに毛が生え始めるという胎児。
体の中を見てみると表面に並んでいるのは皮膚になる細胞。
その下にあるのが毛髪を作る細胞です。
2種類の細胞が重なることで毛髪の通り道・毛包ができそこから毛が生えるのです。
辻さんは、胎児の頭の中と同じ環境を再現するために粘りのあるゲルを使いました。
まずは、ゲルの上にマウスの体内からとった皮膚になる細胞を置き、そしてその下に、毛髪を作る細胞を埋め込むように置きます。
細胞を置いた直後の様子です。
このまま37度で3日ほど置きマウスの皮膚に植え込みます。
すると、このとおり。
3週間ほどで生えてくるんです。
柳澤⇒何で俺を撮るんですか。
原⇒夢がある。
これはどうなんですか?置いたところに生えてくるのか、それとも前あったところに生えてくるのか。
置いたところに生えてきます。
置き場所を間違えると大変ですね。
すいませんみたいなところに生えてきたりして。
瀬田⇒しかも人って仮に頭頂部が薄くなる方でも後ろのほうの毛はしっかりしていますよね。
そこの毛の細胞を活用して作っていくことも含めて今後考えていくのではないかということです。
玉ちゃん⇒知り合いが後ろの毛を切って植えたりしていましたよ。
瀬田⇒具体的にいつぐらいかというと結構近いですよ。
2020年前後ぐらいにはヒトへの実用ができそうです。
玉ちゃん⇒特ダネだね。
これはシートなんですか?細胞自体を頭皮に植え込むということです。
それを検討しているということです。
移植後も具体的に考えながら研究を頑張っていらっしゃいます。
つむじとかはどうなるんですか?どう再建されるかはこれからの課題です。
でも触りましたら髪の毛はしっかりしていました。
再生医療が進んでくると大事になってくるのが安全をどう確保するのかという点だと思います。
その辺の動きも新たに始まってきています。
こちらは大阪にある美容クリニックです。
自分の血小板を抽出し顔の皮膚を再生させる治療です。
こうした自由診療の美容外科をはじめ再生医療を行う場合は詳しい内容の審査を受け厚生労働省に届け出ることが新たに義務づけられたのです。
瀬田⇒こちら具体的な法律の名前は再生医療等安全性確保法という法律です。
美容外科ももちろんなんですがそのほかの歯科、整形外科すべての病院細胞の培養が必要になりますので企業も対象になっています。
こういったものまでできたということはどのような背景がありますか?澤⇒細胞を使った治療というのが自由診療の領域ではやられています。
けれど安全性とか基準がまずなくてどこで誰がどうやっているかということが全く分かりませんでした。
調理でも調理免許で何でもできるかというとフグの調理はできませんよね。
フグの調理師免許がなくてはできません。
それと一緒で細胞を扱うということは細胞をきちっと扱うだけの基準の中でやらなくてはいけない。
美容外科の先生方も歯科の先生方も皆さん再生医療等安全性確保法のもとできっちりと国民にどういうことをやっていてどういうふうに安全かどういう効果があるかということを情報提供をしっかりしたうえで安心して受けていただくということ。
闇から闇に治療しているようではやはりよくないだろうということで。
有働⇒認可を受けているクリニックはどのように判別したらいいですか。
今ちょうどこの法律が制定されてちょうど1年ぐらいです。
これから国としてもチェックしていくと思います。
受けられる場合にクリニックとか施設に問い合わせをしてこういう法律のもとでやっているかということを承認を得ているかということ。
承認を得たところでやらないとできないこともあります。
柳澤⇒自由診療だとすごい金額になったりしますよね。
膨大な値段になっていることもあります。
有働⇒自由診療だとお金持ちだけ顔がきれいになる人もいるということかもしれませんね。
瀬田⇒この法律を知っていてください。
歯の再生医療は歯が生えてくるんですか。
歯周病が中心ですね。
玉ちゃん⇒歯ぐきは生えてこないですよね。
歯茎と歯の間に間葉系細胞を置いておくと歯ぐきがしっかりしてきて抜けなくなります。
歯周病を治すということです。
原⇒自分の歯を治すことができるんですね。
柳澤⇒歯は入れ歯がありますよ。
瀬田⇒これだけではないんです。
臓器そのものを作ろうという研究も行われています。
こちら、心筋シート30枚を重ねて心臓を作ろうとしています。
「あさイチ」でも以前お伝えしましたよね。
シートをこのように重ねて心臓そのものを作りたいのですが血管を通して血を通わせることがなかなか難しいんです。
前回の放送から3年余り、実はシートの横、平面に血管を通すことには成功しています。
重ねて立体的になってくると縦に通すことが必要でこれがなかなか難しくてまさに研究を一生懸命進めているということです。
できると思うから研究しているんですよね。
期待を込めてやっています。
実は心臓ではなくて肝臓でなんですけれども血管を通すことに成功している研究チームもあるんです。
横浜市立大学の研究チーム肝臓の再生医療に取り組んでいます。
教授の谷口英樹さん。
重い肝臓病で移植を望みながらも亡くなってしまう患者を数多く見てきました。
肝臓そのものを作りたいと考えていたときに出会ったのがiPS細胞です。
京都大学から取り寄せ凍結保存されています。
まずはiPS細胞を肝臓の細胞に変化させます。
そして、ここからが大切。
谷口さんは、細胞をつなぐ細胞と血管を作る細胞を一緒に混ぜ合わせました。
この方法が画期的だったんです。
成功の鍵を握ったのは若手研究者の武部貴則さんです。
細胞を観察していたところ混ぜた細胞が集まって細いひも状の組織が、新たに生まれているのを発見しました。
しかしチームの責任者谷口さんの反応は冷たいものでした。
諦めきれなかった武部さん。
さらに実験を繰り返し細胞が集まる様子を、動画で撮影することに成功しました。
それを谷口さんに見せたところ。
実験を重ねた結果がこの映像です。
混ぜた細胞が72時間かけて1つの塊になったのです。
それを培養したところ直径3mmほどの肝芽肝臓の芽ができました。
谷口さんたちは、この肝芽を健康なマウスの体内に移植してみました。
すると…。
最初は白かった肝芽が移植して2日で真っ赤に。
血液が流れることが確認できました。
肝臓病のマウスに肝芽を移植したところ効果を確認肝臓の機能が見事再生したのです。
玉ちゃん⇒これはいいですね。
自分も肝臓が心配なんですけれど。
原⇒肝芽があれば。
実際にマウスで研究を進めているんですけれどそれこそ、2018年ごろにはiPSを使った肝臓の治療ヒトへの応用ができるのではないかということで研究を進めているということです。
同じ方法で肝臓だけではなくて脳だったり心臓だったりそういった臓器の芽というものも研究が進んでいるということです。
柳澤⇒ものすごい勢いで進んでくると倫理というものがありますよね。
ですから今考えられているのは再生医療を受けていく分にはほかの治療で治らない方患者さんにとって危険性と利益リスクとベネフィットそのバランスで危険性がゼロという医療はありません。
危険性を大きく上回るような患者さんにとっての利益を十分に議論したうえで適用していくということが重要でしょうね。
それとクローンという話がありましたけれど医療だけではなくて宗教とか、いろんな問題がからまってきますよね。
われわれの心臓移植では日本の中で倫理という観点から議論を呼んで移植医療は30年間止まっていました。
そういうことを繰り返さないようにそういう意味でも再生医療等安全性確保法もそうですけれど皆さんにちゃんとした情報をお伝えしながら安全に進めていく理解されながら進めていくそれがすごく重要です。
われわれにも分かるように説明してもらうというのが重要だよね。
有働⇒番組を見て多くの研究がされていることを知りました。
最新の再生医療情報をどこで知ることができますかということです。
私は再生医療学会の理事長をしていますけれど再生医療学会のホームページを見ていただくとかなり情報が入っています。
先生、たくさんファックスがきています。
可能かどうかも含めて教えてください。
息子が再生不良性貧血で入院しています。
血液の再生はできるんでしょうかという質問です。
血液の再生も京都大学のほうでiPS細胞を使って研究がされています。
これも5年ぐらいでは実用化される可能性があります。
次です。
広島県の方です。
脳腫瘍で小脳の一部を取り除いています。
そのため左半身まひや、めまいでつらい思いをしていますが脳の再生は可能ですか?脳細胞を作ってということは脳科学の中でも難しいと思われていますが脳梗塞とかは、同じ間葉系細胞を使って血管を生やすことによって機能が改善するというデータがすでにあります。
海外では成功しています。
日本でも治験がちかぢか始まるという情報も聞いています。
がん免疫療法の実用化が近いということです。
どこでその治験が受けられますかということです。
すぐにはおこたえができません2016/01/20(水) 08:15〜08:55
NHK総合1・神戸
あさイチ「ぐぐっと身近に!再生医療最前線」[字]

ぐぐっと身近に!再生医療最前線 【ゲスト】玉ちゃん、原千晶 ほか

詳細情報
番組内容
ぐぐっと身近に!再生医療最前線 【ゲスト】玉ちゃん、原千晶 ほか 【キャスター】井ノ原快彦、有働由美子、柳澤秀夫
出演者
【ゲスト】玉ちゃん,原千晶,大阪大学教授…澤芳樹,【キャスター】井ノ原快彦,有働由美子,柳澤秀夫,【リポーター】瀬田宙大

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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