これを発表した現場の医療関係者もじゃあ、例えば肝臓がんと乳がんは
(進藤)お前それでも医者か?自分の患者をいいかげんに診るヤツに人の批判をする資格はない
(小田切)ウチの連中はホントよくやってくれるよ。
何としてもウチをこの大学病院の看板にしてやる。
だって救命は医療の原点だもん。
(たまき)第一外科に?
(神宮)君を戻してやってくれと小田切君に頼まれた。
医局長が。
(一重)進藤先生。
ICUの多胡さん。
お願いします。
ああ。
行って。
矢部先生は僕が待っててあげるから。
お願いします。
・
(小田切)「小田切です。
矢部先生。
どこ行っちゃったの?早く帰っておいで」
(佐智)誰か来て!早く!医局長が!
(城島)あとは任した!
(佐智)医局長!医局長!
(進藤)医局長!
(城島)医局長!
(佐智)誰か!初療室準備して!脈がないぞ!
(佐智)医局長!
(城島)医局長!医局長!
(佐智)医局長!
(城島)前空けろ!
(みどり)医局長!よし。
いくぞ!123!誰かCV取れ!エピクイックだ!
(神林)太田川!
(朋子)医局長!
(城島)馬場先生!CV!
(神林)医局長…。
血ガス取るよ。
シリンジ。
(ナース)はい。
太田川。
抹梢取れ。
(奈津)はい。
(ゆき)VFです。
(紗江子)脈触れません。
DCだ!200でチャージ!
(ゆき)はい。
お願いします!よし。
離れて!戻りません。
エピクイックだ!
(佐智)医局長!よし。
代われ!
(オープニングテーマ)
(ゆき)300。
チャージできました。
(進藤)よし。
いくぞ!
(たまき)開けて!どうしたの?医局長!目覚まして!
(馬場)家族がいるんだぞ。
医局長。
助けてください。
お願いします。
(矢部)医局長。
どうしたんですか。
冗談でしょ?ねえ?進藤先生。
(ゆき)360。
チャージできました。
(矢部)医局長!矢部。
どけ!
(馬場)下がれ!医局長!戻った。
医局長!頑張って!頑張って!医局長!喜ぶのはまだ早いんじゃないかな?
(城島)40分止まってたんだ。
40分!?DOAだ。
(ゆき)はい。
(神林)くも膜下出血。
(秋山)皮髄境界が見えませんね。
(神宮)蘇生限界を超えてるね。
そんな…。
医局長…。
どうしてこんなことに?過労よ。
働きすぎよ。
(馬場)くそ!
(三智子)主人は?くも膜下出血です。
(三智子)あなた…。
あなた…。
今日になっても神経的な改善は見られませんし脳波も出ません。
脳死なんですね。
主人は。
(三智子)これは主人の強い希望です。
ドナーカード。
医局長が?臨床的脳死判定をしてその後で改めてお話を。
(西脇)日本臓器移植ネットワークの西脇と申します。
ご苦労さまです。
ご苦労さまです。
臨床的脳死判定は手順どおり終了しました。
ではこれからご家族の意思を確認させていただきます。
(神宮)秋山君。
説明室へご案内して。
(秋山)どうぞ。
君は小田切君の奥さんを説明室へ。
はい。
奥さん。
これから臓器移植についての説明を行いますので説明室のほうまでご同行願えますか?はい。
小太郎。
おとなしく待ってんのよ。
(佐智)高橋さん。
バイタルに気をつけてちょうだい。
小太郎君。
いくつ?
(小太郎)6歳!そっか。
6歳か!
(小田切)あの!医局長の小田切です。
お名前は?進藤といいます。
すいません。
でしゃばったマネをして進藤先生には二度も助けられた
(小田切)進藤先生。
あなたの力を貸してください。
あなたの病院には僕からお願いしてもいい
(紗江子)進藤先生。
法的脳死判定が終了しました。
うん…。
臓器摘出チームは?心臓肝臓腎臓チームともすべてそろいました。
(医師)それでは移します。
123!救命救急に来て初めてわかりました。
患者がドナーになることがこんなにつらいなんて。
(秋山)ではオペ室に。
ちょっと待ってください。
医局長。
あなたが作った救命チームです。
あなたのことは忘れません。
(神宮)行こう。
(医師)はい。
お母さん。
お父さんどっか行っちゃうの?小太郎…。
(三智子の泣き声)港北医大救命救急センター。
「救急指令センターです。
三次の男性患者1名二次の女性患者1名受け入れお願いします」患者だ。
行こう。
はい。
どうぞ。
搬送してください。
入室準備。
はい。
今医局長を見送ったばかりじゃないか。
矢部。
お前は医者だ!白衣を着ろ。
(一同)123!
(神林)わかりますか。
病院ですよ。
(進藤)血ガス血算生化。
モニター。
(神林)せ〜の!
(一同)123!
(神林)血ガス血算生化。
モニター。
(たまき)CV取るわよ。
(ナース)はい。
藤岡君!ゆかり!
(馬場)太田川。
心マ代われ!はい。
心停止して何分ですか?20分。
(奈津)藤岡君!藤岡君!高校のときの友達なんです。
超音波。
(ナース)はい。
(佐智)桜井さん。
血圧?
(ゆき)110の90です。
矢部!縫合の準備だ!よし。
これでいい。
(佐智)桜井さん。
ICU。
(ゆき)はい。
ストレッチャーお願いします。
(ナース)はい。
(奈津)ゆかり助かったよ。
藤岡君。
頑張って。
頑張って!頑張って!太田川先生。
もう。
二人は結婚が決まってるんです。
あなたが死んだらゆかりはどうなるの?藤岡君!
(矢部)どけ!もう死ぬな。
チキショー。
目を覚ませ!もう嫌だ。
生き返れ!生き返ってくれ!矢部。
矢部!
(警告音)もうムリだ…。
移すぞ。
(佐智)はい。
(城島)「肝臓は大阪府内の胆道閉鎖症の十代男性へ。
すい臓と腎臓は京都府内の糖尿病性腎不全の三十代女性へ同時移植される予定」
(神林)まだ続いてんだろうな。
移植手術。
(佐智)変ね。
医局長が出張して患者さんの治療にあたってるみたい。
(城島)「こうした臓器移植を前提とした脳死判定は97年10月の移植法施行以降18例目になる」進藤先生。
僕小児科に移ります。
4か月いましたけど僕は救命には向いていません。
(馬場)矢部。
ちゃんと考えて出した結論なの?はい。
もうホットラインのコールは聞きたくないんです。
今日から行け。
小児科には連絡しといてやる。
(佐智)進藤先生!いいんだな?はい。
(一子)ありがとう。
なっちゃん。
ゆかりを助けてくれて。
わたしは藤岡君の治療にあたってましたから。
(一子)なっちゃん。
ちょっと。
圭介君のことゆかりには黙ってて。
えっ?死んじゃったなんて知ったらあの子生きる気力なくしちゃう。
お願い。
(咲坂)新しく医局長を任された咲坂です。
どうぞよろしく。
あの。
すいません。
その「学長選挙」って?
(咲坂)そう。
2週間後。
神宮教授も立候補されてます。
それが俺たちと関係あるんですか?ここの赤字が神宮教授の足をひっぱってるんでしょ?救命はウチの大学で唯一採算が取れてないんですよ。
小田切先生は何も言ってなかったの?僕は今の救命救急を守りたいんだ。
そのためだったらソロバンぐらいはじいてやるさ遊んでる暇はない。
今がふんばりどころなんだから俺たち結構ふんばってますよもっとふんばって救命盛り上げていこうよ!
(咲坂)神宮教授が負ければどこもかしこも安西派に牛耳られる。
特にここの医局は間違いなく総入れ替えです。
もうすぐ子供産まれるんすけど。
(咲坂)とにかくそうならないように救命の赤字体質を改善しましょう。
みんなも協力してください。
どういうことですか?港北医大救命救急センター。
「こちら救急指令センター。
患者さんの受け入れをお願いします」
(咲坂)どういう患者さんですか?「82歳男性。
呼吸不全の患者さんです」申し訳ない。
ベッドが空いてないんでほかに回してください。
例えばこういうことです。
ちょっと待ってくださいよ!
(咲坂)入院の長引きそうな患者は断ってICUのベッドの回転率を上げていく。
保険点数の高い薬を使う。
そういうやり方はできませんね。
小田切先生の作った救命つぶしたいの?咲坂です。
たった今救命の医局に行って皆さんに話をしてきました。
わかった。
できるだけ早めに結果を出すんだ。
わかりました。
(神宮)学長選挙まで時間がない。
頼むよ。
ん…?どうした?そんな怖い顔して。
わたしも救命救急のスタッフです。
シカゴ大学にわたしの友人がいてね。
ドクター・ワッツという心臓外科部長なんだが君を自分の研究チームに参加させたいと言ってきてるんだ。
えっ?埋もれていた君の論文が再評価されたんだよ。
心筋培養細胞と遺伝子操作による心臓の再生医学。
チャンスをつかんだんだ。
3か月間しっかり勉強して心臓外科に戻ってきなさい。
心臓外科に。
前にも言ったとおり誰よりも君を心臓外科に戻したがっていたのは小田切君だ。
香坂先生のことなんですが彼女はやはり心臓外科医として力を発揮すべきなんです。
お願いします。
神宮教授。
香坂先生を心臓外科に戻してやってください。
お願いします
(神宮)あれが小田切君がわたしに言った最後の言葉だった。
ホームレス?
(鳥羽)ヘヘッ!じゃあこの名刺は?「株式会社銀河トラベル営業部主任鳥羽正三」3か月前にねリストラされちゃって。
昔のかよ。
でもねオヤジ狩りに遭ったのはホントですよ。
サラリーマンを助けに入ってねこっちがやられちゃった。
(咲坂)ガーゼの使いすぎだな。
経費のムダ遣い。
(朋子)すいません。
あの。
あの…。
治療費払えないかも。
どうします?「どうします」って。
追い出せるわけないだろ。
絶対あいつに見つかるなよ。
はい。
(鳥羽)あっそうだ。
あのね宝くじ1枚持ってるんですよ。
当たれば1等2億円!ヘヘヘ!
(みどり)太田川先生。
はい。
目を覚まされました。
朝倉ゆかりさん。
あっ。
ゆかり。
(ゆかり)奈津。
わたし…。
おととい大事故に遭ったの。
でも奇跡的に助かった。
こんなふうに再会するなんてね。
圭ちゃんは?ゆかり。
藤岡君は別の病院。
ケガも大丈夫。
ホント?うん。
よかった。
(ゆかり)圭ちゃん…。
(矢部)おっ!かっこいいなこれ。
ふ〜ん。
ありがと。
よう!久しぶり。
ゆかりが藤岡君に会いたいって泣くの。
もう嘘ついてるのつらくて。
正直に言えば?亡くなったって。
できないよ。
家族の希望だもん。
どんなに頑張ったって死んでいくんだよ。
えっ?患者を助けようとした医局長まで過労死しちゃうんだぞ。
あんな報われない仕事もういいよ。
ダメです。
鳥羽さん。
いいから。
出ていくんだから。
ちょっと落ち着いて。
大丈夫だから。
落ち着いて。
どうした?宝くじ外れちゃったから出てくって。
7等300円もカスっちゃって。
あっ!?ああ…。
イタタ…。
バカヤロー。
金のことより体の心配しろ。
なるべくそのリストにある薬を使ってください。
高い薬ばっか。
こういうやり方は納得できません。
進藤先生。
今はガマンしようよ。
でもこんな患者の足元見るようなこと。
小田切医局長が作った救命を守るためですよ。
そうだけどさ。
(咲坂)納得できようができまいが指示に従ってください。
それから今のローテーションは使い物にならなくなるので私が組み直します。
(神林)どうして?香坂先生がいなくなるんです。
まだ返事はしてません。
もう決めてるんでしょ。
シカゴ行き。
薬の件よろしく。
シカゴって何だよ?シカゴ大学病院の心臓外科から誘われてるの。
すごいじゃないっすか。
(奈津)救命辞めるんですか?何もこんなときに。
馬場先生。
だからまだ決めたわけじゃ。
行けばいいじゃないか。
いずれ第一外科に戻るつもりだったんだろ?
(神林)進藤先生。
そんな簡単に…。
そうだよ。
矢部のときもあんなにあっさり認めて。
いてもいなくても一緒だってふうに聞こえますよ。
迷ってるヤツにいられても役に立たないだろ。
(奈津)はい。
医局です。
ちょっと待ってください。
外来に患者さん来てます。
(奈津)今行きます。
何だかバラバラになってきちゃったな。
今度第一外科からウチに来ることになった香坂たまき先生。
将来有望な心臓外科医だ。
あっ!こちら神林先生あの。
研修医の矢部です同じく研修医の太田川です。
よろしくお願いします
(ドアの開く音)あなたが悪者にならなくてもよかったのに。
二度とないチャンスなんだ。
俺たちに遠慮することはない。
そうね。
医局長が背中押してくれたんだし。
期待にこたえろ。
行くわ。
(奈津)脈取らせてね。
(ゆかり)奈津。
(奈津)ん…?
(ゆかり)どうして?どうして圭ちゃんから何の伝言もないの?今度聞いとく。
大丈夫。
彼順調に回復してるから。
(矢部)お大事に。
(子供)ありがとうございます。
(ナース)矢部先生。
入院の女の子来てるんですけど。
はい。
今行きます。
(ナース)お願いします。
今いらっしゃいますので。
(ナース)ちょっと待っててね。
お願いします。
梅田あすかちゃん。
インフルエンザで脳炎を起こしかけてた。
まだCRPの数値も高い。
気をつけてやってくれ。
はい。
元気か?はい…。
そうか。
頼むぞ。
あの…。
嫌なヤツなんですか?新しい医局長。
太田川がそう言ってました。
お前が心配することじゃない。
(あすか)あの先生のこと嫌いなの?そんなことないよ。
優しかったよ。
(神宮)ドクター・ワッツが日本心臓外科学会で来日される。
滞在中にぜひとも君に会いたいんだそうだ。
君の予定は?先方のご予定に合わせます。
ほう。
やっと受ける気になってくれたか。
必ず君のためになる。
頑張って。
はい。
(咲坂)データ全部入れ替えるからこれ入力して。
(ゆき)鳥羽さん!?
(咲坂)自分から出ていくって言ったんですよ。
(ゆき)鳥羽さん!ああ。
最後まで診てあげれなくてごめん。
ホントごめん。
何言ってんですか。
あんなに優しくしてもらったことなんかなかったですよ。
ありがとう。
馬場先生。
桜井さん。
ごめんね。
鳥羽さん。
(咲坂)この1週間の利益は救命救急センター設立以来の好成績です。
やればできるじゃない。
でも馬場先生には責任取ってもらうよ。
あのホームレスの一件は僕の指示を無視した行動だからね。
患者の治療より金が優先ですか?馬場先生もそういうこと言わないでさ。
(奈津)はい。
港北医大救命救急センターです。
「こちら救急指令センターです。
患者さんの受け入れをお願いします。
自転車で転んで大腿骨骨折の疑いのある45歳の男性です」大腿骨骨折。
二次の病院でいいでしょ。
骨折してたって高い薬使えないからね。
断って。
あの…。
受けろ。
進藤君!もうこれ以上あなたの指示には従えません。
受けろ!ダメだ!僕に逆らうってことは神宮教授に逆らうってことだよ。
(神林)いや。
だから進藤先生はそういうつもりじゃ。
OKだ。
急いで運んで。
受けちゃった。
行こう。
(咲坂)君たち!
(救命士)血圧100の50。
心拍110。
右大腿骨変形がありますのでシーネ固定してます。
(佐智)病院ですよ!大丈夫ですからね!2016/01/20(水) 14:55〜15:50
関西テレビ1
救命病棟24時 #12−1[再][字]【帰ってきた天才外科医!命と向き合う使命感とは…】
「緊急招集発令!守れ命の最前線!!救え!ひとつでも多くの命を…・前編」
詳細情報
番組内容
医局長の小田切(渡辺いっけい)が倒れた!進藤(江口洋介)、城島(谷原章介)らの懸命の手当てのかいあって、なんとか一命は取り止めるが、心臓停止から40分、翌日になっても脳波には反応が出ず、小田切は遂に脳死状態となる。愕然となる進藤たちの前に、小田切の妻、三智子(宮田早苗)から小田切が持っていたというドナーカードが提出された。
番組内容2
自分のわがままからこうなったことを責め、救命にいることに耐えられなくなった矢部(伊藤英明)は小児科にいくことを決意する。後日、救命に新局長の咲坂(中丸新将)が着任してくる。しかし、神宮(津嘉山正種)の命に従い、営利を第一にする咲坂は、進藤と真っ向対立することに。たまき(松雪泰子)にはシカゴ行きの話しが上がり救命の統率感は次第に失われていった。
番組内容3
しかし、小田切が守り通した救命センターを存続させたい一心の進藤は、医師として人命を救う姿勢を貫くことを神宮や咲坂に宣言するのだった。
出演者
江口洋介
松雪泰子
伊藤英明
須藤理彩
田畑智子
小日向文世
宮迫博之
谷原章介
田根楽子
木村多江
唐木恵子
君嶋ゆかり
三宅恵美
山崎めぐみ
中丸新将
宮田早苗
小林すすむ
津嘉山正種
渡辺いっけい
スタッフ
【脚本】
福田靖
【プロデュース】
和田行
中島久美子
樋口徹
【演出】
田島大輔
【音楽】
佐橋俊彦
【主題歌】
「いつのまに」DREAMES COME TRUE
【挿入歌】
「flow」bird
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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