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という訳で今日のテーマは「和服」です。
カフェーのマスターパパイヤさんも常連客の青木さんも今日は着物姿です。
(パパイヤ鈴木)細いよりは少しおなかが出てる方が…。
(足立)こんにちは。
おや成君と千瑛ちゃんもやって来ましたよ。
やっぱり和服ですね。
いいじゃない。
(青木)似合ってるね。
(尾崎足立)ありがとうございます。
始まりました「家庭総合」です。
今日のテーマは…という事で全員和服でございます。
そして今日のお悩み漫画なんですけども浴衣の着方を教えて下さ〜いっていう事なんですよね。
僕らふだん浴衣って着ない…。
着ます?千瑛ちゃんは。
夏は着ますけどあんまり。
1回か2回年に。
そのぐらい…。
着物は?着物は全く着ないです。
成人式以来着てないですね。
成君は?僕は着ないですけど旅館で着るやつぐらいですかね。
あれは寝巻きだと思った方がいいよね。
あれは浴衣というよりもどっちかというと寝る時にね。
浴衣だと思ってました。
浴衣…適当にこうやってやるでしょ。
やっぱりちょっと帯もちゃんと結び方ありますし。
青木さんはだってもうね昭和ですよね。
私もそう思うんですよ。
昭和の下町のおかあさんですよ。
そんな感じがします。
すごくいい。
成人式以来なんですけど仕事以外で着るのは。
そうですか…。
仕事ですよこれ。
あっそうかこれも仕事ですよね。
でもふだんから着たらいいです。
でもシャンとしますねやっぱりね。
何でしょうねやっぱり腰をグッとやるからなのか何かこう日本人の背筋スイッチみたいなのが入ってやっぱりピシッとしますよね。
でもたとえ自分で着たとしても自己流だったりとか僕らにはちょっと分からないところがやっぱりあるので専門家の方にね教えて頂かなきゃいけないなと思うんですよね。
(三浦)こんにちは。
こんにちはよろしくお願いします。
本日のゲストは和服の文化に詳しい…先生着物を着るといつもと違ってわくわくするんですけど何かあの…実際に着るとなるとハードルがね少し高いのかなっていう気がしちゃうんですよね。
そうですね確かに和服を着た事ない人がいきなり着物っていうとハードルが高いかもしれないですね。
和服って知れば知るほど奥が深いですしせっかく日本人なんですから和服を楽しみたいですよね。
そうなんです。
今日はひとつよろしくお願いします。
今日は皆さん着物ですけれどもご自分の着てらっしゃる着物の種類とか産地分かりますか?分からないです。
種類って和服っていうじゃないですか。
僕は浴衣と着物の2種類しか知らないぐらい知識が全然なくて産地とかそういうのあるんですね。
ちなみに青木さんの着物は大島紬という着物ですね。
大島紬は鹿児島県の奄美大島が産地です。
まず糸を染めてそれから縦横に織り上げて模様や絵柄を描いています。
ちなみに千瑛さんの着ているものは江戸小紋という染め物になります。
江戸小紋はまず布を織って白生地にしそれから型紙を使って絵柄を染めたものです。
江戸時代に武士が着ていた染め物で今でも東京などで作られています。
女性は着られないんですか?もともとは着ていませんでした。
へぇ〜かわいらしい柄ですけどね。
(三浦)そうですね。
これはさめ小紋といって一般的な柄になります。
一口に着物の生地といっても…さまざまな国の衣装を身に着けたパレード。
民族衣装はその国の文化の象徴です。
そして日本の民族衣装は着物です。
着物のルーツは平安時代にまで遡ります。
社会の中心にいた貴族が正式な場で着たのが着物でした。
女性は十二単という何枚もの着物を重ねた装束を身に着けました。
色の組み合わせによって季節感を表し情緒豊かな着こなしを楽しみました。
鎌倉・室町時代になると世の中の中心は貴族から武士に移ります。
武家社会では動きやすさを重視した着物が誕生しました。
そして江戸時代になると現代に通じる着物の形が生まれました。
平和が長く続いた江戸時代町人の文化が花開き庶民も着物のおしゃれを楽しむようになりました。
そして現代平安時代に誕生した着物は時代の変化に伴って形を変え今もなお多くの人たちに愛され続けています。
それではここで和服の歴史や文化にまつわるクイズです。
それでは第1問でございます。
千瑛ちゃん。
う〜ん勘で…リラックスするため?リラックスね。
リラックス効果。
前の人が場をあたためてくれてるのでもうすでにあたたかいと。
上着はいらない。
なるほど。
私は多分違うけど動きがあるのね手の。
動きやすいように脱ぐと思ってました。
さまざまな説がありますがその一つがこれです。
羽織は礼儀正しくちょっと堅苦しい着物。
なので挨拶が済んだら脱ぎ捨てて江戸時代の町人などになりきるんだそうです。
さあそれでは第2問でございます。
○○に入る言葉を当てて下さい。
何だろう?練習着というか運動着みたいな感じだったからはくのかな?これが大きな下着。
下着姿?はいこれが下着です。
何を言ってるんだと青木さん。
そのね表情は。
そうですね。
何でしょう?私も下着だと思ったんですけど成君と一緒だから変えましょう。
何だろうな…でも私も下着だと実は思う。
袴を着けるっていうのはやはり羽織袴を着けて一番男の人の礼装になりますから「道」と付きますよねこれ。
弓道とか武道とか。
そういうものはきちんと服装を改めてっていう形でやるのが当たり前。
平安時代は確かに青木さんが言ったように女性の方は下着として発祥したとはいわれています。
ただこちらの袴とは違いますね。
和服って奥深いですね何か。
着物がエコファッションだったって事を知ってますか?エコ?着物がどうしてエコファッションなのでしょうか?先生が取り出したのは長さおよそ12mの反物。
これ1枚で1人分の着物が出来ます。
エコというのはこの1枚を無駄なく使い切るからなんです。
これは反物がどう裁断されどの部分に使われるかを色分けして示したものです。
反物のこの部分は着物のそでに使われます。
そしてこの部分は身ごろに使われます。
このように1枚の反物がほとんど余す事なく使われます。
そしてこれも反物なんですけれどもこれは一度着物になったものをほどいて反物に戻したんですね。
こうなるんですね。
もう一つのエコなポイントそれが繰り回し。
つまりリサイクルです。
ほどいてもう一度反物に戻したりそれを染め直したりしてまた新しい着物を作る事ができるのです。
更に布が古くなると何回も作り変え最後まで使い切ります。
群馬県前橋市の高校でも家庭クラブのメンバーが着物の繰り回しに取り組んでいます。
こちらがその作品。
地域の方から不要になった着物を頂いて作ったんだそうです。
すてきな小物に生まれ変わりましたね。
それはでもエコですね。
本当ですよ。
無駄がない。
着物はバラバラにしても一つ一つのパーツが…。
お見せしたように四角いですからリサイクルしやすい。
それが洋服との大きな違いになると思います。
洋裁だと型紙に沿って生地を切りますもんね。
洋裁だと腕は腕それからえりはえりという形になっちゃいますよね。
そうするとね生地を再利用するというのも難しくなってくるんですかね。
そうですね。
さあ着物の奥深さ魅力が分かったところでそれではいよいよ浴衣の着付けを教えて頂きたいと思います。
先生よろしくお願いします。
分かりました。
すそは大体くるぶしぐらいに合わせて下さい。
女性用の浴衣は身長より長いのでまずすその位置を決めます。
下前を入れ上前を重ねます。
そして…前で交差させて後ろに回し余った分は挟み込みます。
丈の調整のために…身八つ口というわきの下に開いている穴から両手を差し込みます。
そしておはしょりのたるみを手で下ろして形を整えます。
身八つ口から手を入れて下前のえりを取ります。
次に上前のえりを取って引きます。
こののどのくぼみを隠すようにきちんと下ろして下さいね。
ピシっとしますね。
胸ひもを胸の下の位置で結びえり元を整えます。
着崩れを更に防ぐために…次に帯を結びます。
今回は最も一般的な…一人で着付けをする時にはまず前で結びます。
50センチほどの長さを残して…次に羽根を作ります。
帯の端を肩幅よりやや長めに取り…そして羽根の…左手が後ろ。
それで右回し時計回りにして…。
えり元が崩れないですね。
おぉ〜。
完成!うわ〜すごい。
先生すごいです。
感動しました。
もう自分でできそう?完璧にできそうですね。
何か先生に丁寧にこう…。
自分だとこのおはしょりとか長めになったりするんですけど先生にコツを教わったのできれいに着れそうな気がします。
男子の場合は女子の場合と着付けがどう違うんですか?そうですね。
じゃあちょっと2人並んでみて下さい。
男性の場合にはおはしょりがなく女性の場合にはおはしょりがあります。
帯の位置も違います。
男性は腰の低い位置。
女性はウエストの高い位置で帯を締めます。
えりは女性の場合指3本5センチ程度抜きます。
男性はまっすぐ首に沿わせます。
女性のえりの形は着物の中心を手で引き降ろして作ります。
開いてるのがまたカッコいいですよね。
ちょっとセクシーでねいいですよね。
改めて今日一日和服着てみて…じゃあ成君どうでした?着てると自信がみなぎってきますね。
気分がしっかり乗ってきて。
古くなった和服もいろんなものにアレンジができるっていう。
すごい自由な服なんだって思いました。
今日着方を教わってそんなに教われば難しい事じゃないし何回も着ていきたいなって思いました。
練習します。
着物というのはですねご存じのように平面ですね。
それを立体的な人間の体に着ていく事で完成しますのでそれぞれの個性が出てきます。
千瑛ちゃん成君これからどんどん和服にチャレンジして下さい。
はい。
はい。
今日は本当ありがとうございました。
それでは皆さんまたお会いしましょう。
さようなら。
着物は平安時代の貴族の正装にルーツを持ちその後時代の変化に伴って形を変えてきました。
布を無駄なく使い切る着物はエコファッションといえます。
何回もほどいて縫い直したり小物などに作り変える事ができるのも着物の魅力です。
浴衣は最も身近な和服の一つです。
着物に親しむ第一歩としてまずは浴衣の着付けに挑戦してみましょう。
2016/01/21(木) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 家庭総合「和服にめざめよう!」[字]
今回のテーマは、日本の伝統的な衣服である和服です。その歴史や文化、布を無駄なく使う知恵など、様々な角度からその魅力に迫ります。【出演】パパイヤ鈴木・青木さやか他
詳細情報
番組内容
あなたはふだん、和服を着る機会はありますか?和服は古い歴史を持ち、日本文化に深く根ざした伝統的な衣服です。洋服と違って四角く裁断するため布が無駄にならず、繰り返しリサイクルできるエコな一面も魅力の一つです。番組では、レギュラー出演者の千瑛ちゃんが、もっとも身近な和服のひとつである浴衣の着付けに挑戦します。【出演】パパイヤ鈴木、青木さやか、足立成、尾崎千瑛、三浦篤子【声】沖田愛【マンガ】和田フミ江
出演者
【ゲスト】文化学園大学服飾資料室室長…三浦篤子,【司会】パパイヤ鈴木,青木さやか,【出演】尾崎千瑛,足立成,【語り】沖田愛
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他
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