はぁ〜すごく複雑な気持ち。
お父さんだけでなくお母さんやお兄ちゃんたち花澤家を巻き込んで嵐の予感。
この物語一体どうなることやら。
(大道寺保)はぁはぁ…。
はぁはぁ…。
うぅはぁはぁ…。
(花澤紀一郎)はぁはぁ…。
はぁはぁ…。
あぁあぁ…。
はぁはぁはぁ…。
あぁ〜!はぁはぁ…。
はぁはぁはぁ…。
(ナレーション花澤美蘭)
男2人が何をしてるのか知りたい?
ちょっと長いけど面白い話だから聞いて損はないと思う。
話は2人の男のこのホテルから始まるの。
・お疲れさまです。
お疲れさまです!お疲れさまです。
(鬼山)お世話になってます。
・お世話になっております。
(鬼山)お世話になってます。
・
(ドアの開閉音)
(小松川)はぁはぁ…来ました。
そうか。
やっぱりやるんですか?誰かがやらなきゃならないだろう。
行くぞ。
はい。
鬼山社長!たいへんに申し訳ありませんでした。
本当に申し訳ございません。
御社のヒット作スミス&ウェッソンのばねの不具合これ全て弊社やまびこ商事の失態でございます。
(鬼山)でどうしてくれるの?そこででございます。
特別に工場に発注しまして新たにこれを作らさせていただきました。
半値で100丁納品させていただきたいと思いますけどもいかがでございましょうか?謝罪代わりね。
ピュー!
(鬼山)あははっあはははっ!あはははっ…これ面白いね。
ですよねいいですよねこれねなぁ小松川。
(小松川)最高っすねへへへっ。
ん?おっわっ!バ〜ン!あっ!あはははっ!
(小松川)あはははっ。
残念でございます。
(鬼山)あはははっ!ありがとうございます。
ありがとうございます。
(拍手)・それでは新郎新婦の上司に当たります株式会社帝洋物産取締役常務執行役員花澤紀一郎様お願いいたします。
(拍手)えぇ〜京子さん登君ご結婚おめでとうございます。
早速ですがお2人に朗報があります。
こうして日曜日に上司のあんたが出向いてくれた。
ははははっしかもそんな冷や汗いっぱいかいて。
あぁ…。
その熱意に打たれたよ。
いやもうとんでもございません。
お客様のためでしたら土日もないのが我がやまびこ商事でございます。
能力のないばかほど残業したがる。
業績の悪い会社ほど土日もなしで働かされる。
そこで我が部ではノー残業デーを週3に増やします。
私たち専門商社はメーカーとお客様とをつなぐ御用聞きでございます。
商社はメーカーとお客様をつなぐ御用聞きですなんていまだに言ってるばかもいます。
登君京子さんの御用聞きに徹するだけじゃどっかの古くさい会社みたいにとう汰されるからね。
・はははっ。
・ははははっ。
(拍手)
(鬼山)期待してるよ。
はいありがとうございます。
頑張って。
はい。
バン!あぁ〜。
ありがとうございます。
失礼します。
疲れた〜。
ほんと助かりました。
いや〜いきなり今から行け!俺も行く!ですもんね。
それであの土下座。
土下座の大道寺の名はだてじゃないっすね。
あの見事な土下座への展開。
ばかにしてんのか?お前。
いやいやいや本心ですよ。
あっ俺コーヒー買ってきますね。
あぁ〜あ。
昨日も接待で二日酔いだっつうのに。
ちっ。
はぁ〜また休み潰れちゃったなぁ。
・おめでとうございます。
・おめでとうございます。
お幸せに。
いや〜しかし副社長26で結婚というのは今どきちょっと早い気もしますね。
お寂しいでしょう。
(郷原)ふん…君んとこはまだ?上のお嬢ちゃんそろそろ年頃じゃなかった?いえいえうちのはまだ子供で去年大学卒業…。
(静香)そうなんです。
何か社内恋愛してるらしくて。
えっ?
(郷原)社内恋愛?じゃあ話早いな。
じき結婚だ。
いえいえいえいえそんな…。
もう1年もつきあってるって言ってますからね。
そうなの?
(郷原)そんときは仲人任せてよ。
しっかり務めさせてもらうから。
我が社しょって立つ花澤君のお嬢さんだからね。
ははっじゃあ。
ふふふっ。
ふふふっじゃないよ。
ちょっとねえ聞いてないよねえ。
あなたいつも私の話なんか聞いてないじゃない。
うんそう…じゃないよ聞いてるよ!でもその話は聞いてないよ!でどんな男なの?優しくていい人だっていうのは聞いてますけど。
年は?26。
でもあの気難しい子が1年続いたってことは本物だと思いますよ。
(小松川)どうぞ。
(小松川)結婚か〜いいっすね。
いや〜俺も彼女がいるんすけどねこいつがね料理がべらぼうにうまいんすよ。
カレーカレーをねルーからじゃなくてスパイス…。
(メール着信音)
(小松川)30分炒めるのか1時間炒めるかによっても全然違ってくるらしいんですよね。
お前も会ったことないんだろ?相手。
ええまあ。
1度しっかり聞いとこうとは思ってたんですけど。
美蘭ほら走りだしたら止まらないっていうか。
いのししみたいなところありますから。
何みたい?いのしし。
ん?いのししねぇ。
保っちゃん。
ミーちゃん。
どうしたの?結婚してください!ふっ…まさか結婚なんて。
ふふんふふっ。
まさかね。
待ってたその言葉。
よろしくお願いします。
はははっ。
ふふふっ。
ミーちゃん。
保っちゃん!あはははっ!はぁ〜はははっ!あぁ〜ははっ!ピピッピピッ…
(目覚まし時計の音)ピピッピピッ…んっ…よし。
よし。
エネルギーの確保が可能になり有人宇宙船の飛行距離が大幅に長くなることが期待されます。
アンダーワンダー社が今回発表したのは光テンダープラズマの自動発生装置で。
おっ日曜日ご両親と顔見せか。
ちょっと待てよ。
ご両親に何て言えばいいんだ?・ワン!ワン!・ワン!
(葉理男)何あいつどうかした?
(真理乃)さあ?気持ち悪い。
・
(ドアの開閉音)おはよう。
(葉理男・真理乃)おはよう。
あのさ今度の日曜彼氏連れてくるから。
えっ?
(真理乃)彼氏いたの?お姉ちゃん。
そういたの〜。
じゃみんなよろしくね〜。
ごちそうさまでした〜。
ちょっと美蘭座りなさい。
ヤバいヤバいヤバい。
話そう。
うん美蘭。
いってきま〜す。
違う美蘭。
美蘭。
ちょっとすいません。
(マナーモード)「日曜日の件折り返し連絡ちょうだい」。
あぁ…。
(真理乃)でもさ男連れてくるの初めてじゃない?お姉ちゃん。
こら。
男とか言うんじゃない。
(静香)同じ会社の26歳だって。
(真理乃)てことはSE?
(静香)そうみたい。
(真理乃)わぁ〜。
(静香)何にしてもめでたいわね。
いやいやめでたいかどうかはわからないなうん。
ろくでもないやつが来たらどうする?う〜んそれ可能性あるね。
そうなの?
(真理乃)だってお姉ちゃんあのThe好青年の砂清水君振ったぐらいだよ?
(砂清水)君のためなら死ねる。
(真理乃)ありゃ相当だめ男好きだよ。
(葉理男)いやあいつ案外遊んでるよ。
そうなの?
(葉理男)理系女子って物事をとことん突き詰めるタイプが多いんだって。
(真理乃)だから男の種類もとことん突き詰めるみたいな?いやいやそんなことないよねかあさんねぇ〜。
(静香)そうよ。
あの子はバイトもせずにずっと研究室にいたじゃない。
だよねふふっ。
(静香)とにかく時間がもったいないって。
合理的に最短でやる主義だからあの子は。
だからデートとかめんどくさいって。
最短で結婚しちゃったりして。
(静香)あるわね〜それ。
・戻りました。
(小松川)あっお疲れです。
お疲れさまです。
よし出来た。
これでよしと。
「ちょっと何で返信くれないの?」。
はぁ…気が重いな〜。
(小松川)部長ニチバ産業のりん議書なんですけど。
あぁそうだ。
何だよ。
いやいや。
何読んでんだよ。
いや…。
何?「戦う男のライフスタイル」?何?何だ?これ。
(小松川)この人かっこよくないっすか?帝洋物産の最年少役員らしいんですよ。
ばかじゃねぇのお前。
いい年こいてお前こんなおっさんのページに何貼ってんだよこんなん付箋貼っちゃってお前。
(小松川)あっでもこの人部長と同い年ですよ。
すごいなぁと思って。
大した仕事できないに決まってんじゃねぇか。
何だこのにやついた顔。
すけべそうな目してるな。
「週3はジムで己を磨く」っておい。
週3もお前ジム行ってたら仕事やってねぇ証拠だろ。
(小松川)ほんとっすねすいません。
お前そんなことよりもニチバ産業どうなってんだよ。
(小松川)あぁ〜ははっ。
あと一押しだと思ってたんですけどここにきて競合がいるらしくて。
競合?
(小松川)この帝洋物産ですよ。
いや相手が悪いっすよ。
うちと帝洋じゃ象とありですよ。
ばか野郎お前。
バックの会社なんて関係ないんだぞお前。
営業っていうのはなお前自身が先方にどう思われるかだよ。
はい。
よしこうなったら接待攻勢仕掛けて自分売り込め。
商品はお前なんだぞ小松川。
できるか?俺…。
おっ。
行きます!そうだ!そうだ!そのノリだ。
(小松川)後お願いします。
わかった。
骨拾ってやる。
(河野)相変わらず熱いね部長。
(千代)たくましくなりましたね小松川君も。
いやまだまだだよふふっ。
キューウーン消えちゃったよ!消えちゃったじゃんよ消えちゃったじゃん。
カチャカチャ…
(キーボードをたたく音)どうやんだよ。
何で返信くんないのよ。
・ミスターフリーズがまたフリーズしたって。
誰か行ってもらえる?・また〜?・これで何回目?はい私行きます。
お願いね。
Puttogetheramedium−termmanagementplanassoonaspossible.Makesuretogiveampleconsiderationtotheburdenofinterest.Yessir.Antonio.アントニオっていうのは?
(希和)商社では外国人が呼びやすいように名前を付けるんですよ。
それでアントニオ花澤。
かっこいい〜。
まず柳本。
例のニチバ産業の件どうなってる?
(柳本)ええ最後の詰めでもめてまして。
接待してそれとなく探りを入れようかと思ってるんですが。
ばか。
接待なんて日本の悪しき風習だよ。
理詰めで追い込め。
そうすれば必ず折れる。
(柳本)わかりました。
(萩尾)取材が入ると張り切るな花澤常務は。
(愛)でもやっぱりすてき。
(希和)ちなみにこちらが最近取材を受けた掲載誌です。
あぁ〜。
・あぁ〜すてきなご家族。
ちょっとちょっと見せないでよもう〜。
こういうのもあるんですけどね。
おぉ〜あっ。
(希和)最近は常務の家族を撮らせてくれっていう依頼が多いんですよ。
ご長男は一流電機メーカーのマーケティング部。
長女は大手IT会社。
下の娘さんは学生でモデルさんです。
・それでお父さんが帝洋物産の最年少役員。
あっ…最年少っていうのはこれで。
男の嫉妬は怖いからね。
でも絵に描いたような幸せそうなご家庭ですね。
何にも悩みなんてないんじゃないですか?ん?うん…。
まあね…。
こんにちは〜。
どうもこんにちは。
(千代)あぁ〜ごめんねまた部長がやらかしちゃって。
OKで〜す。
(千代)部長オーシャンソリューションの花澤さん来てくれたよ。
大道寺さん大丈夫ですか?いつもすいませんね花澤さん。
ふふっじゃあ失礼します。
お願いします。
よいしょ。
おっかしいな〜。
あのさ折り入って話があるんだけどさ。
えっ何の画面見てたんですか?ここじゃ言えない。
えっ何の画面?ここじゃ言えないって。
えっ?ここじゃ言えないよ。
えっえっ?ここじゃ言えないって!エッチな動画でも見てたのね。
恐らく。
(小声で)エッチな動画見てたんですか?ふふっふふふふっ。
ふふふふっふふっふふふふっ…。
すいません。
・シックスセブン。
足を前に右からさあサイド!そうです。
さあとんとん。
そう手は歩いてるときと同じ…。
ミーちゃん遅くなってごめん。
うん。
・あと1回いっちゃいましょう。
さあとん。
さあ変わりますよ。
足を大きく開いてセクシーにボックス。
そうそうそう右足から出すようにしましょう。
だからそんなことなら大丈夫だって。
保っちゃん心配性なんだから。
それで悩んでたの?だってさお義父さん俺のこと知らないでしょ?気にしない気にしない会ったとき言えばいいの。
俺の年のことは?うん言ってある。
ほんと?うん。
ご両親すごい驚いてたでしょ?どうだったっけなぁ。
まあうちはひとのことには干渉しない主義だから。
だけどさ…。
関係ないじゃん私が好きになったんだし。
ちなみにさお義父さん年いくつ?多分俺に近いよね?あぁ〜…。
75。
75?うん。
えっじゃあ何ミーちゃん52歳のときの子供なの?うんそうそうそうそう。
あれ確か妹もいるって言ってたよね?あぁ〜妹だから55で出来たのか。
へぇ〜お義父さん元気だな。
うん元気元気。
あれお義父さんさ前にさあれ会社員だって言ってたよね?あぁ〜うんうん。
今も働いておられるの?うん働いてる。
重役か何か?ううん全然もう平よ平。
平社員なの?75で?厳しいよね会社っていうとこは。
そりゃ厳しいな。
ねぇ。
75で平社員なんて聞いたことないよ。
いるんだな〜これが。
任せる。
ただし転売されないようくれぐれも気を付けろ。
ん〜やだねぇやぼな電話は。
せっかく君とランチなのにねぇ。
常務。
僕はね家庭は家庭美しい人は美しい人だから気にしないでねっ。
それよりさ今度の週末なんて…。
例の娘さんの件ですけど。
あぁ〜。
昨日もね話できなかった。
私見たんですその彼氏。
ん?娘の?正直まずいです。
いや何何?ど…どうまずいの?ん?それが…。
それが?言えないです。
いやいやいや…。
あぁ〜常務が聞いたときのショックを思うと。
えぇ〜そんな変な男なの?例えていうなら18禁っていうか。
18禁?18歳未満禁止?えっどんな男よ?それ以上言わせないでください。
えぇ〜全然わかんないよ。
常務。
はい?転売されないよう気を付けて。
転売?娘売られるってこと…。
(小声で)売られるってこと?ねぇ?こんばんは。
・はいいらっしゃいませ。
今日どうしようかな。
こんばんは〜。
これ食いてぇなでもちょっとでかいから1人じゃ食えないよ。
1人じゃだめかなうん。
じゃあね…。
うん。
うんこれにしようかな。
これでいい?はい。
う〜ん…このシューマイを12345…6個。
6個。
美蘭。
美蘭?美蘭。
(静香)まだ帰ってませんよ。
美蘭。
コンコン!美蘭。
ふ〜ん。
ふふっ。
ふ〜ん。
あら。
はぁ〜ははははっ懐かしいねう〜ん。
どうしても一緒になりたいんです。
でも年の差とかいろいろ不安もあって。
えぇ〜衝突するねこれはあぁ。
衝突?血を見ることになるよ。
血?う〜んあぁ〜あおかあさんもほんとまだ痩せてたね。
ははっ。
うん沖縄ね。
ふ〜ん。
ふ〜ん。
誰だ?これ。
あっ俺か。
ちっ!どうしてこういうことするかねほんとに。
・ちょっと何やってんの?いやいやいやあのちょっとねあの…ちょっとね話がしたいと思ってね。
はぁ〜勝手にひとの部屋入んないでよ変態。
それはないでしょ。
ん?「ゼクシィ」?えっ…。
これもゼク…これも「ゼクシィ」?違っ…あの〜あっ結婚するから私。
あっ結婚するっていってもあの式場とかハネムーンとかまだ決まってないけどね。
決まったら教えるね来てね。
あぁ〜!あぁ…いやごめんごめんごめん美蘭ついかっとなってねごめんごめんあのそんなつもりじゃなかったんだごめんごめん痛かった?痛っ…痛っ。
痛いなもうたたくことないでしょ何すんのよ!痛い!
(静香)ちょっと何してんの?いやあのこれ…。
あなた!おとうさん殴ったの?そっちが先に手出したんです。
殴りました殴りました。
口切れてる?おとうさんおとうさん。
えっ?えっ?えっ?おとうさん!口口口。
それで結局どうなるんですか?おばあちゃん。
おばあちゃん。
(葉理男)結婚?マジで?
(静香)とにかく1度彼を連れてきてからの話でしょうって言ったんだけどね。
う〜ん!はっ…あぁ〜。
(真理乃)お姉ちゃんらしいな〜。
よし!
(真理乃)思い立ったら一直線だからあの人。
(葉理男)でも珍しいね父さんがかっとなるなんて。
反対なんだ一応。
んっ?いや…いやいや俺はねあの〜子供の意見は尊重するようん。
申し分のない人が来ればね好きにすればいいさ。
(葉理男)出た〜物わかりのいい親のふり。
(真理乃)何か日曜面白くなってきたな〜。
クゥ〜ンおばあちゃん寝てない?おばあちゃん寝てない?それで結局どうなるんですか?おばあちゃん。
おばあちゃん。
どうなっちゃうんですか?その後。
いいか太郎よく聞け。
聞けって。
変なのが来たらかみつけ!なっ?がぶっといけがぶっとなっわかったか?がぶっといけよ。
なっ?ウゥ〜ワン!・ワン!ワン!ワン!ん?ワン!ワン!
(葉理男)じいちゃん!
(昭栄)おう。
(真理乃)どうしたの?ホームは?
(静香)追い出されてきたんですって。
(葉理男)えっ?どういうこと?
(静香)今さっきホームの方から電話があってご夫婦で入居されてる奥さんにその…。
(昭栄)手を出したんだ簡単に言うと。
で追い出された。
(静香)これで3人目ですって。
(葉理男)マジで?若〜い。
(昭栄)というわけでしばらく世話になる。
よろしくな。
冗談じゃないよねぇ急にそんなこと言われたってね。
(静香)そんなことよりその…お相手の方大丈夫なんですか?えっ?
(静香)だって怒ってらっしゃるわけでしょその…お相手の方の旦那さんは。
そうだよ最近老人のにん傷沙汰多いよ。
(真理乃)はっ!乗り込んできたりして?父さんさ面倒の種持ち込まないでくれる?ねぇただでさえさいろいろややこしいのにさ。
ふぅ〜。
うわえぇ〜!あっ…いますうちに。
今連れてきます。
あっ!あっいやいやあの…。
いいんですいいんですあのねうちもね迷惑してるんですよ煮るなり焼くなり好きにしてください。
・
(ドアの開閉音)すぐ終わらせるから顔見せ…。
お父さん。
あっこの人大道寺保さん。
私の彼氏。
はい?おっ…おっお義父さん?うん。
ん?ちょちょ…ちょっとちょっと!ちょっと。
あぁ。
ははっ。
どうぞ。
ありがとうございます。
あぁすいません。
あぁそうだあのこれつまらないものですけど。
あぁすいません。
(葉理男)どういうこと?さあ。
でも盛り上がってきたことだけは間違いない。
(回想小松川)帝洋物産の最年少役員らしいんですよ。
(静香)あぁ…どうかされました?あぁいえいえ。
あのすいませんあのちょっとトイレお借りできますか?
(静香)あっはいどうぞ。
はい。
ちょっと失礼しますすいません。
(静香)どうぞ。
参ったなお義父さん75歳じゃないじゃないほんと。
とりあえず今日帰ろう。
腹壊したって言うか。
うんちょうど便所入ってる。
帰ろう。
ねえあれのどこが26なの?誰と結婚しようが私の勝手でしょもううるさい。
お前のやってることはね恋愛じゃないよ介護だよ介護!そうですか。
ちょっと待てよちょっと待てよ。
痛て…痛ぇ。
はぁ〜。
ちょちょちょ…ミーちゃんミーちゃんミーちゃん!おぉ〜ちょちょちょびっくりした〜。
お義父さん75歳ってどういうこと?あぁ75だよ見た目若いけど。
うそつかないでよ。
しかもお義父さんの会社って帝洋物産でしょ?うん言ってなかったっけ?言ってないよアパレル系つってたじゃん。
気にしない気にしないもう大丈夫だからねっ行こう。
ちょちょちょちょっと待って。
俺もうシミュレーションめちゃくちゃなっちゃったからちょっととりあえず今日帰る。
だめだよ何言ってんのだめ!ちょちょ頼む頼む!だめに決まってんでしょ。
無理!無理!だめ!靴。
クゥ〜ン失礼ですがおいくつですか?あぁあの…51になります。
51!?はい。
私と一緒?
(葉理男)同級生って。
最高。
(静香)あの…お仕事はどういうご関係の?はいあの…やまびこ商事っていう専門商社に。
総合商社に比べたらあの月とすっぽんなんですけど。
やまびこ商事?うん?あぁ〜あぁあぁあのちっちゃな…いやあぁ失礼。
いえいえ。
うちがやまびこさんのパソコンのシステム手がけたの。
それが縁でね。
ええ。
それがきっかけ?そう。
へへっ保っちゃん社内じゃミスターフリーズとか言われてて。
すぐパソコンわかんなくなって大騒ぎするの。
で私がしょっちゅう直しにいってるうちにお世話になってるから今度1杯おごらせてくださいって。
(昭栄)どう思ったんだ?そのとき。
えぇ〜?ラッキーって。
だって私ずっとそのために行ってたんだもん。
僕あのお酒もらおうかな。
(昭栄)好きだったのか?うん。
だってかわいいんだもん。
ははっやめろ。
ふふふっ。
あぁあの…もうちょっと強めの酒にしてくれるかな?はい。
なるほどそれで?えぇ〜それで私すっかり飲み過ぎちゃって…。
もう4時?あっ。
大丈夫?少し楽になった?まだ吐く?あぁ…これ飲みなすっきりするから。
私の吐くものまで処理してくれておまけに起こしもせずず〜っと黙ってつきあってくれた。
それは恋に落ちるなぁ。
でしょ?ふふふっ。
あぁあの…一番強い酒持ってきて。
はい。
お父さんさ少し黙っててもらえるかな?井上公造じゃないんだから。
会社ではどんなお仕事を?あぁ主にプラスチック製品を扱ってます。
ふ〜ん。
じゃあ取引先の相手国というとどの辺りに?私はヨーロッパ。
特にイタリーのミラノ辺りが長かったんですが。
あぁ…自分は日本国の大田区蒲田辺りになりますね。
ふ〜んなるほど。
町工場の社長さんが相手となるとやっぱり昔ながらの営業スタイルで?あっそりゃもう体張るのは得意です。
あららまだやってるんだそういうこと。
すごいですね〜。
あっありがとうございます。
主に繊維畑を?あらご存じでしたか?ええあの帝洋物産の最年少役員つったらもう雑誌なんかで。
何だ何だ見ていただいてたんだね。
よくそんな暇あるなって。
よく。
すいません。
とりあえずさ…あっ!保っちゃん私の部屋でも見にいこっか。
ねっ行こ行こ。
待ちなさい。
もう少し聞きたいことがある。
座りなさい。
どういうつもりでうちの娘とおつきあいされてるんですか?ちょちょ何?唐突。
ちなみに離婚歴とかは?ちょっとちょっと失礼でしょいきなり。
この年で独身なんてバツぐらいないとおかしい。
あったらあったで何が原因だったのかを聞いとくべきだろう。
はぁ!?親としての責務だ。
待ってよ。
何?急に親らしいこと言わないでよ。
ろくに家にも帰ってこなかったくせに偉そうに。
何?どうせ一流大学出ていい会社入ってないと人として認めないんでしょ。
何言ってる?でもね保っちゃん。
お父さん出世したとかいって米つきバッタみたいに上司に取り入ってその人が社長になって運が良かっただけなの。
何てこと言うんだ。
だめよ美蘭。
本当のことは…。
大体チャラいのよお父さん。
会社での通称アントニオ花澤だよ?愛読誌「LEON」だよ?しかも…これっていうページに付箋貼ってるのも笑っちゃうでしょ。
それのどこがいけないんだ。
大体誰のおかげでこんな生活ができてると思ってる。
出た〜恩着せがましい言い方。
べつに頼んだ覚えありません。
ちょっとちょっとミーちゃん…。
黙ってて保っちゃんは。
もともと大っ嫌いなの私。
本当は自分が出世したいから副社長に仲人頼むだけ。
その相手が見栄えしないのが嫌なだけじゃん。
(昭栄)そうなのか?アントニオ。
そんなに…私のやることに文句あるのか?あぁもうどなんないでよ大人気ないなぁ。
大体お前がなうそ八百並べるから悪いんだ。
保かおむつか知らないが何やってんだお前は。
はぁ!?大体お前はな葉理男に比べておむつが取れるのが半年遅かったんだ。
おむつが好きなのは変わってないな昔っから。
ちょっと何てこと言うのよ彼の前で。
おむつと一緒になるために育てたんじゃない。
そんなに嫌ならこの家出てけ!保です。
ちょっと…ミーちゃん。
バン!
(机をたたく音)わかった。
出ていく。
出ていけばいいのね出ていきますよそれで私は!おむつと一緒になる。
保だよ。
もういいの!今日かぎり見限ったわこんなうち。
さよなら。
ちょちょちょっと…。
(真理乃)ちょっと落ち着きなってお姉ちゃん。
(葉理男)そうだよお父さんもお客様に失礼だよ。
(静香)どうもすいません本当に。
(昭栄)落ち着けちょいワルおやじ。
うるさい!おやじ。
どっか行けよ!今度はようかん頼むな。
あっはい。
あの…お義父さん。
ちょっと待て。
お義父さんと呼ぶな。
君にお義父さんと呼ばれる筋合いは5万%ない。
じゃああの…。
ダディー。
もっとない!もっとないなそれは。
ちょっと話を聞いてください。
私は…。
本気です。
(静香)落ち着きなさいって。
もういい出ていきます。
(真理乃)お姉ちゃん。
・本気なんです。
クゥ〜ン51年生きてきて結婚したいと思った初めての女性でした美蘭さんは。
・不意に気付いたんです。
今まで自分がやってきたこと振り返って。
俺は一体何やってきたんだろって。
今までしゃにむに働いてきました。
休日もくそもなく。
ただ目の前の仕事を必死にこなしてきました。
だけどううっ…。
あるとき不意に思ったんです。
俺は誰のために何のために働いているんだろう。
何のために生きてるんだろうって。
自分1人で飯食って自分1人で笑って自分1人で落ち込んで。
つくづくそんな生活が嫌になって。
おっ!おぉ〜!きゃ〜!イェ〜イ!
(2人)じゃんけんぽい!*あっち8 ̄いてホイ!
(2人)あはははっ!*う〜んおいしい〜。
あははっ思ったよりいけるか?うんいける。
私も…。
誰かのために生きたくなった。
それが美蘭さんでした。
お怒りになる気持ちはもうほんとに重々わかります。
すいません。
だけどそこはこれから理解していただけるように精いっぱい努力していきますんで今後ともよろしくお願いします。
ばかじゃないの。
・1人がむなしい?ん?誰かのために生きたくなった。
気付いたんですだ?そんなことはね普通の人間は30年前に気付いてるよ。
今まで好き勝手に生きてきて何言ってんだよ。
君はね家族を持つってことがどういうことかわかってないんだよ。
こっちは子供3人も育てたんだ。
(真理乃)でも育児は全部お母さんだけど。
・家庭を持つってことは大変なことだよ。
子供が熱出して気になって何も手につかないこともあったよ。
(葉理男)はいお母さんがね。
・そんな経験もしないで51年ものうのうと生きてきて1人が寂しい?誰かのために?はぁ?何が気付いたんですだ。
気付かなくていいよ。
そのままでいきなさいよ。
それで最期は孤独死だ。
そんで死んで半月後ぐらいに発見されなさい。
それが君の生きる道だよ!はぁ〜。
・
(戸の開閉音)行こ保っちゃん。
あぁいや…。
いいから早く。
はい。
じゃああのお義父さん今日は…お義父さんって言っちゃいけない。
また今度…失礼しますすいません失礼します。
ちょちょちょミーちゃん靴履けてないよ。
履いて。
ちょっとミーちゃんちょっと待ってって。
ちょっとミーちゃん。
クゥ〜ン確かに何考えてんでしょうね美蘭は。
本当に出ていったのか?ん?ふふっそうみたい。
あっねえねえねえミーちゃん。
ミーちゃんあの中華行こうよ。
だからねもともとねず〜っとそりが合わなかったのお父さんとは。
何か偉そうにしてるっていうか基本軽くってさ。
子供の頃はわかんなかったんだけどね。
あっそうそうだから17のときもトスカーナのワイナリーに一緒に行って…。
その話さっきも聞いたよ。
あれ?そう?えぇ〜1時間25分。
ん?1時間25分ず〜っとお義父さんの話ばっかり。
おかげでミーちゃんとお義父さんの人生すっかり頭に入っちゃったははっ。
愚痴らせたら切りないからあの人のこと。
好きなんだなお義父さんのこと。
えっ?好きじゃなきゃそんなず〜っとしゃべらないよ。
あっいや全然そんなんじゃないって。
はいよ。
ん?今日は帰んなさい。
えっいやだって保っちゃんのマンション泊まってく…。
ご両親の顔見たあとにそんなことできないよ。
えっでも…。
やっぱり結婚っていうのはさ俺たちだけがするもんじゃないよ。
みんなに祝福してもらわなきゃ。
保っちゃん。
俺も努力するお義父さんに好かれるように。
だからミーちゃんも今日はお義父さんにしてもらったことゆっくり考えながら帰んなねっ。
すいませんおあいそしてください。
・はい少々お待ちください。
気を付けてね。
ほれほれ。
はいよ。
じゃあね。
よし。
お父さんってさ意外と家族のこと考えてたのかな。
ふっどうかな。
どこまで本気かわかんないからなあの人は。
・カチ!
(電気のスイッチ音)安心してください帰ってきましたよ娘は。
おやすみなさい。
おやすみなさい。
手紙持ってきましたよ。
てれ屋だからねあの子はふふっ。
「おとうさんへ」?「おとうさんへさっきのおとうさんの言葉自分なりに噛みしめて今これを書いてます。
さっきは本当にすみませんでした。
本当は美蘭をここまで育ててくれたのはおとうさんなのにあんなことになってしまって。
でもあんなこと言ったけど美蘭は覚えてます。
五歳の時忙しい仕事の合間を縫っておとうさんとふたりで遊園地に行ったこと」。
「七歳の時出張先から買ってきてくれたマロングラッセの味」。
「十二歳の時入学祝いといって沖縄へ連れて行ってくれたこと」。
「あの時は反抗期の真っ最中で旅行中全然口をきかなかったこと。
みんな覚えてます。
おとうさんのしてくれたこと忘れたことはありません」。
ううっはぁ…。
はぁ〜いつの間にこんな字書くようになって。
静香!・
(静香)は〜い。
どうしたの?目が真っ赤。
いやあの美蘭呼んで。
えっ?嫌よ。
またどなったりして。
違うよ話がしたいの。
いいから呼んで。
う〜ん。
美蘭。
「今はこう思います。
できるならおとうさんともう少し話がしたい。
おとうさんとの距離をもう少し縮めたい」。
かわいいこと言うじゃないか。
ん?「おとうさんの人生をもっと知りたい。
多分娘に言ってないいろいろなことがあると思う。
それを知りたい。
そして本音で話がしたい。
おとうさんと腹を割って裸の男と」…。
(大道寺・美蘭)「男として」。
そっか。
「裸の男と男として」?ん?おと…おっ男?「男としてこれからもよろしくお願いします」。
「平成二十八年一月十七日大道寺保」。
「大道寺保」。
ダディー。
あぁ…。
・「Yell」あぁ…。
何〜?あらこれ大道寺さんの字?随分達筆ね〜。
あらまさかこれ美蘭の字だと思ったの?この子みみずがはったような字じゃない。
娘の字ぐらい覚えといてくださいよ。
まああの人筆まめなんだよね。
私はいいって言ったのにさっさ〜!と書いちゃってさ。
でもすてきな字でしょ。
でお父さん話って何?いいか?これだけは言っとく。
俺はあの男との交際だけは認めない。
たとえ天地が割れても太陽が西から昇ってもあの男のことだけは絶対に認めないからな!夜中にどなんないでよ!・
(昭栄)うるさいぞ。
・
(真理乃)ねえうるさい。
やかましい!・
(葉理男)静かにしてくれない?・ワン!ワンワン!うるさい!お義父さんに気持ち伝わったかな?よしもう一押し。
今日の出来事は…。
こうしてドキドキの親との顔合わせは一応終わりました。
だけどまだまだ私たちには越えなきゃいけない難問が山積みで。
えっ?あれはどうなったかって?
あぁあれ?
あれはあれで大変だったんですけど。
とりあえず今日は時間がないのでそれはまた次回に。
思い出に…。
じゃあまた来週!チャオ!
いいかげんにしろ!
(砂清水)だまされてるんです美蘭ちゃんは。
絶対秘密あるよね。
やっぱいい家だなここな。
わかった。
うちの財産狙いだ。
(静香)あなたはどうして美蘭を好きになったの?あんたらが嫌いだよ大っ嫌い!帰れおら!2016/01/19(火) 22:00〜23:09
関西テレビ1
[新]お義父さんと呼ばせて #01[字][デ]【お義父さん 娘さんをもらっていいですか?】
遠藤憲一VS渡部篤郎 カレと父は同じ歳!愛とプライドを賭けて、2人の51歳のおじさんが激しくバトル!はたして、幸せな結婚へと無事に辿りつけるのか!?
詳細情報
番組内容
大道寺保(遠藤憲一)は中堅の専門商社に勤める51歳。仕事熱心な営業マンで、その誠実さから“土下座の大道寺”の異名を持つ。ある日、取引先との交渉でホテルを訪れた保は、結婚式を挙げたばかりの幸せそうなカップルを見て一念発起、システムエンジニアで28歳年下の恋人・花澤美蘭(蓮佛美沙子)との結婚を決意し、プロポーズする。
その頃、大手総合商社に勤めるエリートビジネスマンの花澤紀一郎(渡部篤郎)は、妻の静香
番組内容2
(和久井映見)から、娘の美蘭に恋人がいることを聞き、胸がザワついていた。しかも、近々その男が家に来るという。もちろん、娘の恋人が自分と同い年だとは知る由もないが、美蘭のことを「相当なダメ男好き」「案外遊んでる」と話す次女の真理乃(新川優愛)や長男の葉理男(中村倫也)の言葉に、紀一郎の不安は募るばかり。
険悪なムードが漂う中、迎えた顔合わせ当日、美蘭が保を連れて帰ってきた。相手の男が26歳だと聞いて
番組内容3
いた紀一郎は明らかに自分と同世代の保を見てがくぜん!一方の保も以前雑誌で見かけた、いけ好かない男がまさか美蘭の父親だったとは……と驚きを隠せない。
そんな恋人と父親の反応をよそに2人のなれ初めを家族に聞かせる美蘭。しかし、同い年で同じ商社マンでありながら、生き方も考え方もまるで違う保と紀一郎が相いれるはずもなく、紀一郎は2人の結婚に猛反対。
言い争いの末「出て行く」と宣言する美蘭だったが—。
出演者
遠藤憲一
渡部篤郎
蓮佛美沙子
新川優愛
中村倫也
山崎育三郎
中村アン
・
品川徹
和久井映見
スタッフ
【脚本】
林宏司
【主題歌】
超特急「Yell」(SDR)
【オープニングテーマ】
HY(ユニバーサルJ/ASSE!! Records)
【音楽】
木村秀彬
【演出】
星野和成・植田尚
【プロデューサー】
安藤和久(関西テレビ)
萩原崇 (関西テレビ)
遠田孝一(メディアミックス・ジャパン)
清水真由美(メディアミックス・ジャパン)
ご案内
番組公式ホームページ
http://www.ktv.jp/otosan/index.html
番組公式Twitter
〈公式〉お義父さんと呼ばせて
〈ドラマ〉#お義父さんと呼ばせて
番組公式LINE
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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