記事詳細
【メガプレミアム】
気づいた時は借金地獄…これが韓国「スチューデントプア」の実態、「金さん」と「金博士」では雲泥の差に
呉教授によると、韓国では博士号取得の有無で呼称が変わる。「金さん」と「金博士」とでは全然違う。肩書は一生ついてくる名誉なので社会的地位もあがる。だから有名大学、一流の大企業というブランドを得て“エリートになる”ことを目指すというのだ。
今は貧しくとも…
今の韓国は就職しても貧困から抜け出せない。それが社会不安を募らせる。
韓国の就業ポータルサイトによると、四年制大学の在学生は2012年は210万人。05年の約186万人から約24万人増えた。ただ、その間、上場企業の新入社員の採用規模は9千人しか増えていない。大企業への狭い道に、多くの若者が殺到しているのが現状だ。
呉教授はこうも述べている。
「日本人は借金を嫌うが、韓国人は逆。いつか大物になれば借金を返せる、今は貧しくても人生逆転できると思う性質がある。そうなる根拠がない場合が多いが…」
大企業に就職という保証もなく、まともな稼ぎもない段階なのに借金を重ねる韓国人就活生。夢を求めて“勝負”に出ているとも言えるが、単なる無謀に終わってしまう可能性も少なくない。(1月7日掲載)
◇
産経ニュースが日々お届けするウェブ独自コンテンツの「プレミアム」。今年前半で特に人気のあった記事をセレクトし、【メガプレミアム】として再掲します。改めてお読み頂ければ幸いです。なお人物の年齢や肩書き、呼称などは原則として掲載時のままとなっております。