こんにちは。
正午のニュースです。
北日本や北陸、それに西日本の日本海側では雪が強まり、ところによって猛吹雪となっています。
北海道根室市は、高潮などによる浸水のおそれがあるとして、沿岸部の9700人に避難勧告を出しています。
暴風雪や大雪、高波や高潮への警戒が必要です。
では北海道根室市と斜里町から中継です。
北海道東部の根室市です。
画面の上半分、黒く見えるのが海。
手前に白く雪が積もっているのが港の岸壁です。
私は岸壁からおよそ110メートル、海抜7メートルの高台にいます。
満潮時刻は過ぎましたが、ここからも海水が岸壁の上に広がるように流れ込む様子が確認できます。
根室市ではおととしと去年、高潮で住宅や商店街が水につかる被害が出ました。
市によりますと、きょうは今のところ被害は確認されていないということです。
根室市は沿岸部の37の地区の4069世帯、9700人に避難勧告を出していて避難所には合わせて5人が避難しています。
根室市は引き続き高潮に警戒するよう呼びかけています。
以上、根室市からお伝えしました。
北海道斜里町のウトロ地区です。
ウトロ地区は世界自然遺産知床の観光拠点で、この辺りはホテルなどが立ち並んでいる地域です。
私は今、ホテルの軒先の下の安全な場所にいます。
現在、吹雪が非常に強まっておりまして、細かい氷を含んだ風が吹き荒れています。
外にいますと目を開けているのもつらくなるような風が時折、吹いてきます。
視界も非常に悪くなっています。
私の後ろ50メートル先のところにコンビニの看板や信号機がありますが、現在ほとんど見えなくなっている状態です。
こうした中車を運転するのは危険です。
ウトロ地区を含むオホーツク海側の地域では、記録的な大雪となるおそれがあり、気象台が警戒を呼びかけています。
以上、斜里町ウトロ地区からお伝えしました。
北日本と日本海側を中心に、雪が強まっています。
北海道や東北、それに中国地方の山沿いでは、この24時間に、多いところで50cmから70cm近い雪が降り、午前11時の積雪は青森県八甲田山系の酸ヶ湯で2メートル30センチ、北海道の帯広空港で75cm、広島県庄原市高野で67cmなどとなっています。
また福井市で11cm、山口市で6cm、広島市で3cmなどと、北陸や西日本の平地でも、雪が積もっているところがあります。
風も強まり北海道根室市では、午前10時過ぎに30.6メートル、金沢市では午前11時過ぎに、29.3メートルの最大瞬間風速をそれぞれ観測しました。
あすにかけて雪や風の強い状態が続いて、ところによって猛吹雪となるおそれがあり、北日本と北陸、それに西日本の日本海側では、最大瞬間風速が30メートルから40メートルに達すると予想されています。
また北日本や北陸を中心に雪が降り続く見込みで、あす朝までに降る雪の量は、いずれも多いところで、北海道で120cm、北陸で100cm、岐阜県で80cm、東北で60cm、関東甲信と近畿北部、中国地方で50cmなどと予想されています。
また、北日本や関東甲信ではあすの朝からあさっての朝にかけて、いずれも多いところで、60cmから40cmの雪が降る見込みです。
気象庁は、暴風雪や大雪、それに高波や高潮に警戒するとともに、雪による交通への影響などにも十分注意するよう呼びかけています。
北海道の太平洋側東部では、現在満潮の時間帯を迎えていて潮位が上昇しています。
このあとしばらくは潮位の高い状態が続き高潮の被害のおそれがあります。
北海道根室市は沿岸部の4069世帯、9700人に避難勧告を出しています。
岩手県岩泉町では、山あいの大川地区につながる国道と町道で雪崩などの被害が相次いだため、午前10時現在で、大川地区の359世帯806人が孤立した状態となっているということです。
けが人はないということです。
停電も続いています。
北海道電力によりますと午前11時現在で、えりも町と稚内市の合わせて363件が停電しています。
東北電力によりますと午前10時現在、岩手県、青森県、宮城県、山形県の4つの県の合わせておよそ1万9600世帯で停電しています。
福岡市では10階建ての高齢者施設でベランダに設置されたガラス製のフェンスが落下し、駐車していた乗用車の一部が壊れたほか、施設長の男性が手に軽いけがをしました。
警察は、強風で落下した可能性があるとみて調べています。
雪が原因とみられる事故や転倒なども相次いでいます。
東京消防庁などによりますと、東京都内では、109人がけがをして病院に運ばれました。
東京消防庁は雪が降ったあと数日間は滑りやすいことから、足元に気をつけるなど注意を呼びかけています。
国内の空の便は北海道を発着する便を中心に午前11時半現在で、合わせて90便がすでに欠航したり、欠航が決まったりしています。
次です。
中国の去年のGDP国内総生産の伸び率は前の年に比べて6.9%のプラスと、おととしから0.4ポイント下がって25年ぶりの低い水準となり、中国経済の減速が一段と鮮明になりました。
中国の国家統計局がきょう発表した去年10月から12月までの第4・四半期のGDPの伸び率は、前の年の同じ時期に比べて6.8%のプラスにとどまり、第3・四半期に続いて7%を割り込みました。
この結果、中国の去年1年間のGDPの伸び率は前の年に比べて6.9%のプラスとなり、おととしから0.4ポイント下がり、25年ぶりの低い水準となりました。
これは地方を中心に大量にマンションが売れ残り不動産向けの投資の伸びが、この1年で急速に縮んで、鉄鋼やセメントといった建築資材の生産が振るわないなど、内需の弱さが続いたことが主な要因です。
中国政府は成長の速度よりも質を重視する経済運営の方針を示したうえで、去年の経済成長率の目標をおととしより引き下げ7%程度としていましたが目標の中心の値である7%を下回ったことで、経済の減速が一段と鮮明になりました。
一方、きょうの上海の株式市場の株価は今のところ小幅な値動きとなっていて、日本時間の午前11時半現在、代表的な株価指数である総合指数は、きのうの終値と、ほぼ同じ水準となっています。
乗客乗員15人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故で、警察はきょう事故を起こしたバスを検証しています。
運行記録計やエンジンなどを中心に分析し事故原因を解明することにしています。
この事故では重体になって入院していた法政大学の並木昭憲さんが昨夜死亡し、死亡した乗客の大学生は13人となりました。
警察は事故を起こしたバスを長野県上田市にある自動車メーカーの施設に移し、きょう検証を行っています。
警察のこれまでの調べでは、バスは下り坂で、制限速度の時速50キロを超えるスピードで走行し、バランスを崩した状態で転落したとみられています。
警察は、運転席のそばにある運行記録計やエンジンなどを中心に分析し、事故の前、どのくらいのスピードが出ていたかや運転の状況などを詳しく調べ事故原因の解明を進めることにしています。
一方、国土交通省は事故を起こしたバス会社に運行に関わる多くの法令違反が確認されたことから、全国の貸し切りバスの事業者のうち、これまでに処分されたことのあるおよそ100社を対象に抜き打ちで緊急監査を行うことを決めました。
また今週からは、路上に停車している出発前のバスに対しても交代の運転手がいるかどうかや、運行ルートを明示した運行指示書を所持しているかなども調べるということです。
参議院予算委員会の集中審議です。
安倍総理大臣は、来年4月の消費税率の引き上げについて、社会保障制度を次の世代に引き渡していく責任があるとして、2008年のリーマンショックのような事態が起きないかぎりは、10%に引き上げる考えを示しました。
この中で安倍総理大臣はまだデフレから脱却できていない中、今の段階では引き上げを延期すべきだと指摘されたのに対し次のように述べました。
また、麻生副総理兼財務大臣は共産党から政府の推計の根拠と金額が不明確だと指摘された消費税の軽減税率の導入に伴う減収額の見通しについて、消費税収の見込み額から政府の負担額を差し引きこれに家計調査から推計した消費額に占める軽減税率対象の割合をかけることなどにより、1兆円程度と見込んでいると述べました。
去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は、円安や中国人向けビザの発給要件が緩和されたことなどを受けて1973万人余りとなり過去最高を更新しました。
日本政府観光局によりますと、去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は、推計で1973万7400人となり、これまでで最も多かったおととしより632万人余り、率にして47.1%増え過去最高を更新しました。
これは円安の傾向が続いたことや中国人向けビザの発給要件が、去年1月から大幅に緩和されたことなどが主な要因です。
国や地域別では中国からが最も多く、おととしの2倍以上にあたる499万3800人、次いで、韓国、台湾などとなっています。
また、去年1年間の外国人旅行者の数は45年ぶりに海外へ出国した日本人の数を上回りました。
2016/01/19(火) 12:00〜12:20
NHK総合1・神戸
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