環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）に参加する１２カ国の署名式が２月４日、ニュージーランドのオークランドで開かれることが２１日、明らかになった。ニュージーランドのマクレー貿易相が同日、各国の担当閣僚に招待状を送ったことを発表した。

　マクレー氏は「署名によりＴＰＰ交渉は終結する」と表明。日本政府が３月にも通常国会に関連法案を提出するなど、参加国は発効に必要な議会の承認手続きを本格化する。

　署名後、２年以内に全１２カ国の手続きが終わらない場合は国内総生産（ＧＤＰ）総額の８５％を占める６カ国以上の批准で発効できるが、日米どちらかが欠けると成立しない仕組みだ。

　ただ、米国では民主・共和両党それぞれにＴＰＰへの反対論があり、議会の批准手続きは１１月の大統領選後に持ち越される可能性もある。