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【元露スパイ毒殺事件】
プーチン大統領が“暗殺”を承認か 国家犯罪の可能性 英公聴会が調査結果公表
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リトビネンコ事件 プーチン政権を批判していたロシア連邦保安局(FSB)元幹部のアレクサンドル・リトビネンコ氏が2006年11月、亡命先のロンドンで急に体調を崩して死亡。体内から放射性物質ポロニウム210が検出され、毒殺されたことが判明した。英検察当局は翌07年5月、ロンドンでリトビネンコ氏と接触した旧ソ連国家保安委員会(KGB)元職員の実業家、ルゴボイ容疑者の犯行と断定したが、ロシア政府は身柄の引き渡しを拒否している。
ポロニウム ポーランド出身のノーベル物理・化学賞受賞のキュリー夫人が1898年に発見した放射性物質。ポーランドのラテン語が語源になっている。ウランの330倍強い放射線を出すとされ、放射性元素の中で最も有毒とされている。