記事詳細
【元露スパイ毒殺事件】
プーチン大統領が“暗殺”を承認か 国家犯罪の可能性 英公聴会が調査結果公表
300ページに及ぶ報告書では、(1)リトビネンコ氏とホテルで会い、事件後ロシアに帰国した旧ソ連国家保安委員会(KGB)職員ら2人が、殺害する目的で茶にポロニウムを入れて暗殺した(2)2人には個人的にリトビネンコ氏を殺害する目的はなかった(3)殺害はかなり高い可能性でFSBの指示で行われた(4)ロシアは2人の身柄の引き渡しを拒否しており、FSBの暗殺は恐らくパトルシェフ安全保障会議書記とプーチン大統領が承認していた、と結論づけた。
またサセックス大学のドムベイ教授の研究では、ポロニウムは核兵器を製造するロシア国内の2つの閉鎖都市でしか製造されておらず、04年にもチェチェンの反体制指導者などが毒殺されており、ポロニウムを使用できるロシア政府が国家として殺害に関わった可能性が高いとしている。