どうもこんにちは。
あれ？善岡さん何でレインコート着て長靴履いてるんですか？今朝隣の家の猫がゴシゴシ顔を洗っていたんで大雨になるんじゃないかなと思って。
でも今朝の天気予報では「今日も明日も晴れ」って言ってましたよ。
本当ですか？おかしいな。
隣の猫が顔を洗う。
あの予報は大概当たるんですけどね。
まっいっか。
それはさておき今日は「雨だろう」のような推定の表現を学びます。
これは「想像する」という単語を文末につける事で表します。
それでは今日のスキットをご覧頂きましょう。
（３人）どうぞ。
あっ雨。
「想像する」という単語を使った表現が３回出てきましたね。
分かりましたか？この「想像する」という表現は…例えば「雨でも遠足はあるだろう」のような場合に使います。
ではキーフレーズをご覧下さい。
最初に私が表現しますのでしっかり見て下さい。
解説します。
両手の人さし指と親指をこのように向かい合わせ閉じながら左右へ引き離します。
日本列島の形です。
「日本」。
両手の握り拳を上下に置いて左右に動かします。
旗を振るしぐさです。
「応援」。
左右の手で円を描くように動かします。
「グループ」や「組」という意味でもあります。
「団」。
そして「団」と表した両手をそのまま前方に動かします。
これは「１人が行く」「２人が行く」「みんなで行く」というように人数によって表し方が変わります。
これは「ＣＬ」と呼ばれる手話特有の表現で２０課２１課で詳しく解説します。
数字の「１」。
これを表現したあとこのように閉じて「万」。
続けて「１万」。
漢字の「人」をそら書きします。
「人」。
指をこのように曲げてこめかみ辺りから斜め前方に２回動かします。
１回でも構いません。
「想像する」。
「応援」「団」という手話を表現した場所を指さします。
「ＰＴ３」のあとの「ｂ」は会話の中に出てきた「カナダ」が「ａ」なので「ｂ」にする事で「カナダ」と区別しています。
では今日のキーフレーズを表現してみて下さい。
はい。
よかったですよ。
「想像する」と指さしのところがよかったです。
ではテレビの前の皆さんも一緒に練習しましょう。
できましたか？それでは今日のスキットをもう一度ご覧下さい。
では三宅さん「想像する」という単語を使って例文を作ってみて下さい。
はい。
う〜んよかったですね。
楽しそうでした。
想像している頭の中をのぞいてみたいぐらいでしたね。
ほかにも作れますか？じゃあデフリンピックの話題が出たから…はいバッチリですね。
あっあの人の事ですね？まあまあ。
次のデフリンピックでは期待したいですね。
それでは今日のスキット今度は音声なしでご覧頂きましょう。
スポーツに関する表現をご紹介します。
一緒に練習しましょう。
ボールのように丸めた手をバットに見立てた反対側の人さし指で打つように動かします。
「野球」。
ボールのように丸めた手を蹴るように反対側の人さし指と中指を動かします。
「サッカー」。
ボールのように丸めた手をラケットに見立てた反対側の手の甲で２回打つように当てます。
「卓球」。
人さし指と中指を上下させながらこのように動かします。
泳いでいる様子です。
「水泳」。
上手にできましたか？今日もこのコーナーで教えて下さるのはものしり博士那須さんです。
こんにちは。
今日は何を教えてくれるんですか？三宅さん突然ですが６＋７はいくつでしょう？急に来ましたね。
１３です。
はいそうですね。
今のように繰り上がりのある足し算をする時実は手話の数字を使うと簡単にできるんですよ。
どういう事ですか？という事で今日のテーマはこちら。
手話の数字は合理的に出来ているというお話です。
特に小さいこども小学１〜２年のこどもたちが算数を勉強する時に効果を発揮するんですよ。
例えば先ほどの６＋７ですが左手で「６」右手で「７」を作ります。
こうですね。
次に両方の親指をこのように合わせます。
親指は「５」を表しますので２つ合わせて「１０」になります。
「１０」ですね。
さて伸びている指は何本ですか？１２３。
３本ですね。
３本です。
という事はこれらを合わせると…。
「１０」と「３」で「１３」になりますね。
そのとおりです。
このように「１３」になるんですね。
では８＋７は分かりますか？「８」と「７」で伸びているのは５本。
５本なので「１５」ですね。
面白いですね。
そうですね。
よくできました。
これは「５」以上のかけ算にも使えるんです。
興味を持たれた方は番組のホームページに掲載しますのでそちらをご覧になってみて下さい。
手話の数字にこんな機能があったなんて驚きました。
ハッ面白いですね。
手話の学習もあごを戻して引き続き頑張って。
分かりました。
那須さん今日もありがとうございました。
はいではでは。
勝負に関する表現をご紹介します。
一緒に練習しましょう。
表現を２つご紹介します。
１つ目は「勝つ」。
手のひらを下に向けた両手を立てます。
「勝つ」。
２つ目は「勝つ」。
親指を立てた両手を合わせ前方に倒します。
「勝つ」。
これも表現を２つご紹介します。
１つ目は「負ける」。
両手の甲を相手側に向けてこのように手前に倒します。
「負ける」。
２つ目は「負ける」。
親指を立てた両手を合わせ手前に倒します。
「負ける」。
親指を立てた両手を左右に向かい合わせて内側に倒します。
「引き分け」。
上手にできましたか？「手話サークルさんいらっしゃい！」のコーナー。
今回はこちらの皆さんにお越し頂きました。
（拍手）はいありがとうございました。
さて今日は善岡さんの手話の読み取りに挑戦してもらいます。
今回挑戦して下さるメンバーです。
こちらから自己紹介をどうぞ。
はい。
西上まきと申します。
よろしくお願い致します。
はい。
望月宣と申します。
よろしくお願いします。
槙野友乃と申します。
よろしくお願いします。
では早速始めましょう。
今僕たち３人は電車に乗っています。
善岡さんとホサナさんが話していますが途中で僕が善岡さんに話しかけられます。
僕が一度聞き返しますのでそのあとの善岡さんの手話を読み取ってホワイトボードに書いて下さい。
テレビの前の皆さんも一緒に挑戦してみて下さいね。
はいでは始めますよ。
私たちの乗り換える駅ってどこだっけ？どうしよう。
忘れちゃったな。
あっあそこにいる人に聞いてみよう。
あの〜ちょっとすいません。
はいどうしました？はいここまで。
さて今の手話読み取れましたか？念のためにもう一回善岡さんにやって頂きましょう。
はい分かりました。
もう一度表現しますね。
（笑い声）では答えを書いて下さい。
はいそこまで。
では一斉にボードを見せて下さい。
さあこの中に正解はあるんでしょうか。
正解はこちらです。
という事は…。
すばらしい。
（拍手）バッチリですね。
今回の表現は「乗り換え」という手話と「東京駅」という駅名の２つがポイントでした。
気を付けるところは私たちは電車の中にいるという設定なので「乗り換える」と表します。
つまり「乗る」ではなく「降りて乗り換え」というように表します。
それをきちんと読み取れていたのでバッチリです。
ではもう一度私が表現してみますのでよく見て下さい。
さて。
ではこれを善岡さんに手話で伝えて下さい。
じゃあ槙野さん。
東京駅に行くには次の新宿駅で中央線に乗り換えです。
分かりましたよね。
分かりました。
よく分かりました。
２人とも無事に東京駅に行く事ができると思います。
はいでは最後に善岡さんにお手本をお願いしましょう。
さて皆さんいかがでしたか？望月さんどうですか？手話の読み取りはできたんですけどもっともっと手話力を高めていきたいと思います。
皆さん今日はありがとうございました。
（拍手）来週は人から伝え聞いている事柄を表す伝聞の表現について学びます。
お楽しみに。
善岡さんそういえば先ほどスタッフから聞いたんですけどこれから大雨になるらしいですよ。
お〜やっぱり猫が顔を洗うあの予報当たったんですね。
はいはい。
すごい猫ですね。
そう。
それでは今日はこの辺で。
（３人）さようなら。
2016/01/19(火) 10:25〜10:50
ＮＨＫＥテレ１大阪
ＮＨＫみんなの手話 第１４課▽行く応援団って１万人くらいじゃない？〜推定の表現[字]
ろう者が日常的に使う手話を学ぶ初心者向けの番組です。講師の善岡修さんとナビゲーターの三宅健さんが手話の魅力を伝えます。第１４課は「未来時制の表現・推定」です。
詳細情報
番組内容
第１４課から１６課では、未来時制の表現を学びます。手話には未来時制そのものを表現するものはなく、さまざまな単語を使うことによって結果的に未来時制を表すことになります。第１４課では、文末に〈想像する〉という単語を使い「〜だろう」「〜だと想像する」という推定表現について学びます。本当かどうかわからない事柄について、話し手が想像して意見を述べる場合に、文末にこの〈想像する〉という語が使われます。
出演者
【講師】善岡修，【出演】三宅健，那須善子，ホサナ，早稲田大学手話さあくるの皆さん，【語り】佐田明，大野エリ
ジャンル :
福祉 – 手話
趣味／教育 – 会話・語学
趣味／教育 – 生涯教育・資格
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