【七尾百合子】大ヒット!アイドル商品開発部【考察記事】
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【七尾百合子】大ヒット!アイドル商品開発部【考察記事】

2016-01-22 00:03

    イベントおつかれさまでしたー!
    ‥‥というワケで、百合子考察記事第二弾のテーマは「大ヒット!アイドル商品開発部」。今回は百合子初の極道イベから彼女の人間性を読み解いていきたいと思います。
    以後、個人の解釈に基づいた考察という事を理解した上で読み進めてくださいませ。
    __________________________________________

    まずは今回追加された新カードのおさらいから。

    電子書籍に対する抵抗感を拭い切れない百合子が、今回の仕事を全う出来るか不安げな表情を浮かべている覚醒前カード。脇に抱えている本は「兎島の嵐」という名の架空の小説です。

    このカードの個人的な注目ポイントは、

    今回の覚醒前カードの構図が、百合子初のRカード「夢見る空想少女」に瓜二つだという事です。
    立ち並ぶ本を背景に小説を読み進める百合子‥‥この構図が酷似した二枚のカードが何を意味するかは、後述の「今回のイベントが百合子にとってどういう意味を持つものだったか」で詳しく考察していきたいと思います。


    そして覚醒後カード。
    前回の考察記事で「百合子は容姿に文学少女らしい要素が見受けられない」という話をしましたが、今回は「文学少女」をイメージしたPV撮影という事で服装や小物は文学少女らしい雰囲気で統一されています。ラフショット以来二回目となる眼鏡姿がまた何とも可愛らしい。
    __________________________________________
    ・母の話題

    「のどの渇きを癒す、アムリタをどうぞ!あ、怪しくないですよっ?中身は母直伝のフレッシュジュースです!」
    イベントを進めていく中で百合子から時々差し入れされる、母直伝のフレッシュジュース。
    実は百合子が父親以外の家族の話題を口にするのは今回が初めてだったりします。今まで家族構成が謎に包まれてきた百合子でしたが、とりあえず両親は健在+良好な関係を築けているようで一安心。(ちなみに百合子が言及しているアムリタとは、インド神話に登場する不老不死の飲み物の事)

    ・おはぎ

    「‥‥小腹が空いたとき、甘いものがほしくなったとき‥‥心強い味方、おはぎ!日本のソウルフードです!」
    母親の話題同様、百合子が好物であるおはぎについて言及するのも今回が初めて。これまで「ゆったり読書デート」の背景や、和菓子党結成コミュなどでその存在をアピールし続けてきたおはぎが遂に日の目を見る時が‥‥!でも日本のソウルフードは流石に言い過ぎだと思うぞ。

    ・百合子が持つ主人公(ヒーロー)気質





    「次は私が、ふたりを助けなきゃ!」

    ‥‥百合子は時々小説や漫画の登場人物さながらの格好良い台詞を言い放つ事がありますが、それは彼女がそういった物語の主人公に憧れているからではなく、彼女自身が”物語の主人公としての気質”を生まれながらに有しているからだと僕は考えています。
    正義のヒーローであるマイティセーラーへの抜擢や、劇場版アイドルマスターで無意識的に年下+ダンス苦手組である杏奈星梨花を庇う役目を背負った事も、全て百合子が持つ天性の主人公気質に起因するものであり、彼女が”物語の主人公”である事の証明でもあるかと。

    彼女は「内気な文学少女」という内面から誤解される事も多いですが、その本質は救われる側ではなく救う側‥‥ヒロインではなくヒーローのポジションに相当する存在です。
    ‥‥いつかこの主人公気質について更に詳しくお話出来る機会が来る事を信じて、皆様には上記の内容を頭の片隅に留めておいて頂けると幸いです。

    ・ワガママ

    個人的に今回のイベントで一番グッと来たコミュがこちら。
    勿論台詞も単体で素晴らしいですが、僕がこのコミュを気に入ってる理由はもう一つ‥‥。


    「私の演出案、壮大すぎて現実的じゃないってスタッフさんに苦笑いされちゃいました‥‥。プロデューサーさん、フォローありがとうございました。」

    ‥‥百合子は約一年前のプロレスイベで「スタッフに自分の理想を聞き届けてもらえなかった」という出来事を経験しています。
    百合子はとにかく自分に自信が持てない女の子であり、少なくとも現時点で彼女が自身を信用する為には、「他者からの肯定」が必要不可欠です。
    他者に認められる事で強くなる‥‥逆に言えば他者に否定される事はそのまま彼女の心が根本から折れる事を意味しており、たとえそれが脳内に広がる理想郷に対する否定だとしても、彼女にとっては自分自身を否定された事とほぼ同義となります。

    内気で人見知りな文学少女が、それでも勇気を振り絞って胸の内に秘めた理想を他者に打ち明け‥‥そして否定された。百合子がこの出来事をどれだけ引きずっていたのかは分かりませんが、少なくともこのプロレスイベの期間中、彼女の心にはこの拒絶が棘として刺さり続けていたのではないでしょうか。というか僕もずっと辛かったです。

    ‥‥そして季節は巡り、百合子は50人ものアイドルが所属する765プロ事務所の中から見事大企業から協力を求められるほどの存在に成長し、こうして自分の理想を他者に受け入れてもらえた。
    それが彼女にとっては、涙が溢れるほど嬉しい出来事だった。
    つまり上画像のコミュは、「百合子が一年越しに自分のわがままを他者に聞き届けてもらえた瞬間」だと僕は考えています。

    ‥‥百合子の脳内に広がる理想世界はあまりに広大で果てが無く、そこに存在する突飛な発想の数々は周囲から「現実味が無い」と笑われる事もしばしばです。
    しかし前回の百合子考察でもお話したように、百合子は夢を叶える為の努力は一切惜しまない子であり、ほんの少し背中を押してあげればどこまでも笑顔で突き進む事が出来る子でもあります。
    常に夢を抱き続け、夢を実現させる為に奔走し、そして最後には夢を現実に変える力を秘めた百合子の可能性を広げる為にも、Pを始めとした周囲の人間は彼女の夢と真正面から向き合い、常に後ろから支え続けてほしいと願う次第です。

    ・「アイドル商品開発部」は百合子にとってどういう意味を持つイベントだったのか

    今回のイベントで百合子は、文学少女アイドルという唯一無二の個性を活かし、見事企業の期待に応える新商品を提案する事に成功しました。
    ではそもそもこのイベントは百合子に何をもたらし、どういう意味を持つものだったのでしょうか。














    「どれも夢みたいな、魔法みたいな話だから。実現なんて、不可能かもしれないけど‥‥。それでも私は、自分が心からほしいと思うものを目指します!‥‥胸を張って勧められるような!」

    今回のイベントは「百合子がアナログとデジタルの妥協点を見つける物語」であると同時に、「七尾百合子が初心に立ち返る物語」でもあったように感じます。
    常に理想と現実の狭間で揺れ動き、それでも自問自答を繰り返した末に必ず正答に辿り着く少女‥‥七尾百合子の原点を辿る物語。

    ‥‥恐らく百合子の中に存在する”夢を追い求める意志”は今も昔も変わる事は無く、例えば彼女はアイドルを目指す時にも上記の様な言葉で周囲の人間を説得してきたのかもしれません。
    ”夢や魔法みたいな話で、実現なんて不可能かもしれないけど、それでも私は自分が心からなりたいと思うものを目指す”‥‥と。
    そういった彼女のどこまでも真っ直ぐな想いが、内気で人見知りだった文学少女を輝かしいアイドルの世界に招き入れ、そして今回のイベントで「アナログとデジタルの妥協点」を見つけるに至った中心点だったのではないかと思います。



    ‥‥「夢見る空想少女」が追加されたサービス開始時から早3年の月日が流れ、百合子は人間として、アイドルとして立派に成長を遂げる事が出来ました。
    「図書館でただ本を読み漁るだけの毎日を送っていた文学少女」が「大勢の人を喜ばす為に本と寄り添う文学少女アイドル」として夢を成就させた事は、人目を意識した私服や編み込みに付いたリボン‥‥そして”誰か”の為に懸命に頭を悩ませる表情からも窺えると思います。

    この二枚のカードが瓜二つの構図であるのも、今回のイベントが「百合子が自分自身を根本から見直し更なる高みを目指す為の試練」「原点回帰のストーリー」だったからではないでしょうか。

    ‥‥「大ヒット!アイドル商品開発部」は11日間に渡る開催期間を経て、アイドル達の笑顔と共に無事幕を閉じる事が出来ました。
    今回の出来事が七尾百合子という一人の文学少女を大きく成長させ、彼女がトップアイドルとして大成する物語の分岐点になってくれたと信じて、今回はこの辺りで記事を締めさせて頂きたいと思います。














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    ‥‥という訳で以上、「大ヒット!アイドル商品開発部」の百合子考察記事でした。長文になりましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
    この記事が少しでも皆さんが百合子に興味を抱くキッカケや百合子考察の一助となれば、書き手としてこれ以上の喜びはありません。

    それではまたー!

    (奈緒とひなたのコミュ回収するの忘れてた‥‥)

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