どんな仕事にもハプニングはつきものですが、ピンチのときには重ねてピンチがやってくるものです。最悪のタイミングでね。
私はそのとき、上品に年を重ねたご婦人を治療しておりました。
普段の会話といえば「天気、病気やケガ、ご近所付き合い、ニュース」程度の、紳士淑女にふさわしい内容を楽しんでおりました。
しばらくして、治療している部屋の隣のリビングでお孫さんがテレビを見始めました。
ゴッドタン
しかも私の大好きなマジ歌ライブ。
大爆笑のお孫さん。
下品な歌に苦々しい顔のご婦人。
笑いを必死にこらえる私。
🎵パイオツカイデー🎵 (※業界用語)
息したら腹筋崩壊する(汗)
こらえろ俺!!テレビ見ちゃだめだ!!!
そのときご婦人がお尋ねになったのです。
「この前から肩の痛みが・・・・」
今その話する!?
返事できないって!!
こんなん乗り切れるの英国王室の近衛兵しかいないよ(涙)
息をするのも苦しい、肩の震えにも気を使っている。
ご婦人、あなたの顔を見て会話できる状況じゃありません!!!
ゆっくり息を吸って、腹筋が整った瞬間を見計らって一言
「肩の痛みには足ツボが効くんですよ」
そして私は顔をそむけたまま、足つぼ治療しながら呼吸を整えたのでした。
どうにか収まってから肩の治療へ・・・
治療家として紳士の仮面をかぶったら、それを壊してはならない