• はじめまして、安彦と申します。私、どっちかというと立ってうろつきながらやるのが好きなんで、すいません、邪魔かもしれないですけど、ここでうろうろしてるかもしれないんで、よろしくお願いします。

  • 世界最大のコンテンツ、プラットフォームをうんたらかんたらってありますけど、これ自体はソニーの中の...私、ソニーの人間で、13年ぐらいVAIOというパソコンの開発者、エンジニアやってました。ソニーの人間なんですけど、新規事業をやろうっていうのが社内の中の機運で比較的...まあ、皆さんご存じのようにソニーって会社、非常に今、やばいっていうか、潰れそうだってよく言われてますけど、そういう環境の中、新規事業で何かを立て直そうという活動の一環として、私のほうで2年間ぐらい、こういうような舞台めぐりというサービスをアングラで、机の下でやってきました。

  • 晴れて4月1日から、この新規事業を事業化しようということで、このソニー企業株式会社っていう銀座のソニービルというビルがあるんですけど、そのビルの持ち主であり、イベントの企画・運営みたいのをやっている会社の中に、こういう部署を作って、実際に活動を始めました。

  • 簡単にご紹介いただいたんですけども、私自身はこの辺の下のほうに、ブルーレイディスクというディスクの立ち上げをもともとやってまして、世界で初めてブルーレイディスクを世の中に出した、そのプロジェクトのプロジェクトマネージャーやってました。

  • ブルーレイディスクっていうものをとりあえず立ち上げたので、それなりに会社に貢献しただろうといって、好きなことやらせてくれといって新しいことをいくつか実際にやっていて、前回、実はここでお邪魔してお話をさせていただいたのは2009年からやっていたクラウドファンディングという活動です。

  • クラウドファンディング、最近ことばとしてメジャーになってきてるかもしれないですけど、クラウドファンディングでユーザーからお金を集めて、実際に集めたお金でものを作るというのをやってまして、4回やって15億円集めました。一応、日本では一番、いまだに抜かれていない一番の記録になっています。というような、いろんな変なことをやっていたんですが、きょうのお話は、コンテンツツーリズムというお話です。

  • とてもエンジニアの話とは違うようなお話なんですけど、コンテンツツーリズムということば、ご存じない方も多いんじゃないかなと思ったので、コンテンツツーリズム学会っていう学会があるので、そこからことば取ってきました。何かっていうと、「地域にコンテンツを通じて醸成された地域固有のイメージとしての物語性・テーマ性...」よく分かんないんですけど。

  • ぱっと見は、「あまちゃん」見たら東北に行きたくなったとか、大河ドラマ見たらなんか、今だと山口県に出かけていこうとかっていうような、テレビを見たり、映画を見たりしたときに、そのロケ地に出かけたくなるようなそういうものを基本的にはコンテンツツーリズムという形で呼んでいます。

  • ここにいらっしゃる方々のイメージに合うかどうかちょっと分かんないですけど、そういえば「ローマの休日」っていって、わざわざ現地に行って、手を入れたよねという人もいらっしゃるんじゃないかなと思ったりとか、こんなベーカー街のやつだったりとか、日本だと「尾道三部作」(大林宣彦)という、実は、私、この時代じゃないんですけど、こういうのを入れておくと、社内のおじさんに受けがいいよっていわれて入れておきました。「尾道三部作」っていうのがあって、こういうのもあるんだと。

  • 最近、結構話題になったのが箱根で「エヴァンゲリオン」っていう作品との組み合わせで、町を盛り上げようというのをやっていて、アニメで舞台を探訪するっていうのを聖地巡礼ということばで総称していわれています。聖地巡礼って何って言うと、NHK「クローズアップ現代」という番組で聖地巡礼特集をやりました。番組の中身は見たことがある方も多いかと思いますけど、こちらの番組で、全国400か所、聖地巡礼、年間で100万人行ってますと。

  • 久喜市、その中の経済効果が10億円、1つの地域で。要は、なんとなく人が動くんだと、意外と日本にいっぱいそういう場所があるんだなというのを理解していただけたらいいかなと思って、後ほどお出しする資料には、ちょっとキャプチャー絵なのでお出しできないんで抜いていますけども、こんな感じで参考までにとらせていただいてポテンシャルを感じていただければなと思います。こういうところに目をつけたっていうところが、このビジネスの一つのポイントです。

  • 私自身、実はライフワークとして旅行が好きだというのとアニメオタクっていうところの両方を持ってまして、富山県南砺市城端ってところが好きで結構よく行ってるんですけど(注「true tears」か)、恐らく、ここにいる方はこの地名すら知らないんじゃないかなと。

  • 富山県南砺市っていうところまでわざわざ行くっていうのも、箱根に行こうとか、京都に行こうとか、奈良に行こうとかっていう観光地ではなくて、聖地巡礼っていう、作品があったからこそ行って、実はたくさんの人がここに行っています、そういうようなことを私自身が自分の体験でやっていたんですね。ただ、やってたときに、気が付いたんですけども、事前に、要は観光地じゃないんで、どこへ行っていいかって、すごいちゃんと調べないといけないんです。

  • 行ったらせっかくならアニメとかのシーンを同じ形で撮りたいんですよ。ここじゃん!ここじゃん!とか、誰々が座ってた場所じゃない!みたいな、そういうのをせっかくなら撮りたい。そういうの予習していかないと、せっかく行ったのに、がっかりになってしまうところがあって、これ、解決できちゃったら自分自身うれしいなというのが、すごい素朴な自分のモチベーションでした。

  • で、一番初めに企画書として、みんなにこんなのを書いたんですね。これ、本当にラフラフの企画書なんですけど、行く前に現地の状況が分かって、現地へ行ったら写真を撮る撮り方を教えてくれて、終わったらなんか歩いた軌跡みたいなものをばーっと、あとで見れて、そうしたら見返して、ちょっと見せびらかしたくなるかなと思って。こういうようなサービスがまるっとあったら、俺がうれしいと。

  • こういうの作ろうよといって社内に提案して、実際、このサービスはソニー自体で始めたわけじゃなくて、ソニーとソニー・コンピュータエンタテインメント、それからアニメイトって会社とかの、社外を含めた有志を集めて作りました。実際リリースまでしちゃって、2年間運用して、初めてことしの4月からソニー企業株式会社というところで、実際に事業化がスタートしたということになっています。

  • ちょっと、この辺は時間かかりそうなんで、ささっといきますけども、好きでサービスをやったんですけど、それなりに考えてますっていう資料です。どんなことを、じゃあ、行った人がやってんのかなって、やっぱり自分も振り返りながら考えてみました。

  • まず作品を見るよねと。作品見たあとにネット上で聖地の情報、その現地の情報を集め、その集めたものを大体印刷していくんですけど、印刷していったのを見ながらその場所を回って、なんとなく写真を撮って、最終的には振り返ったり、友達と共有するみたいなことをやってたなと。そういうのを、なんかいろいろ分析を真面目にやったんですけど、さーっと、ここは通り過ぎます。

  • 実際に、ツールとして今どんなことやってるかなっていうと、大体パソコンとかスマホで調べます。結構いいカメラを持っていって、現地ではカメラで写真を撮ります。それから大体SNSなんかにそこで撮ったものを投稿したりします、というのが一般的な行為だったんですけど、結構、あいだあいだの重要な部分で、現地に行ったら、なんとなく自分の脳内で妄想してるはずなんですね。

  • ここに誰かがいたはずだと。僕が見た映画には、登場人物のなんとかさんがここに座ってたって、たぶん脳内で変換してるんですね。この脳内で変換している部分を、なんか、もうちょっと盛り上げてくれるツールがないなというのが、すごい僕らの中で足りない部分だったんで、ここを、このインサイトをなんとか解決できたら、もしかしたら新しいビジネスになるんじゃないかなというのが、すごい大きな、サービスの立ち上げたモチベーションです。

  • それ以外にも、情報がちゃんとまとまっていなかったりとか、あと、写真を探すのが結構大変だったりとかっていうのがあったので、その全部の部分を解決した、行く前に楽しくなる、行ったときに楽しくなる、行ったあとも、終わったあとも楽しくなるみたいなサービスを立ち上げようとして作ったのが、今回、ご紹介をさせていただく舞台めぐりサービスというものになります。

  • ここもちょっと結構コアなお話なんですが、ちなみに聖地巡礼っていうのは、すごいコアな人がいて、見た瞬間に、俺はこの地域知ってるぞと言ってネット上に上げる人がいます。

  • アニメだと、放送した、放送5分後ぐらいに、これは秩父市のなんとか神社の背景があるというのをつぶやく人がいるんですね。その翌日には、その写真を撮りに行くんですね、現地に。撮ってきた俺はっていって、やっぱりここだったっていう、聖地巡礼リーダー層ってのがいるんですね。リーダー層っていうのもよく分かんないんですけど、リーダー層が、とにかく舞台になった場所を誰よりも早く見つけ出すと。リアルクイズゲームみたいなもんですよね。放送した瞬間に、その場に行って見つけてくるっていう。

  • こういう人はフォロワーに尊敬されることを、すごく目的にしているので、そういう人たちは、もちろん、どんどんやってくれと。僕らは、そこをリスペクトしつつも、どちらかというと、そういう場所があったら現地へ行ってみたいなっていう人たちをターゲットにしてサービスをやると、ユーザーを広く獲得できるかなというのを考えて、その辺をうれしそうなものを作ってみようということで、実際にサービスをリリースしました。

  • これ、2013年の3月に舞台めぐりというものをリリースをさせていただきました。どんなものをやってるかというと、この右側の下のほうにあるのが、なんとなくのイメージですけど、GPSで現地に誘導してくれます。スポットナビといっていて、それぞれの地域に、ここがアニメの何話で作られていたシーンですよと、シーンが出てきます。

  • で、現地に行くと、左下の舞台AR撮影っていうのがあるんですけど、舞台の写真、これ、実際に使われている写真なんですね。この写真が、この地域と同じ場所で撮れますよというのを教えてくれて。実はこれ、もう一回押すと全画面になります。薄くなったり濃くなったりと透過できるんで、100%一致するところを見つけられるんですよ。完全一致した!って。本当に好きな人が作ってるんですいません、あれなんですけど...。

  • っていうのをやりながら、自分の好きな登場人物のキャラクターとかと一緒に写真撮影ができるっていう仕組みを併せて入れたりとかしています。それ以外にも現地行ったら特典、作品のボイスが聞こえますよとか、そういうものを提供して、ファンにうれしいサービスをしようというのをやっています。

  • 実際にこれ、もう運用してるんですけれども、地域と一緒になって運用した実績として、例えば、こういうような形で、大洗という町で、茨城県大洗というところを知っている人そんな多くはないかもしれないですけど、聖地巡礼では有名な場所です。(注「ガールズ&パンツァー」か)1日のイベントをやったんですけども、舞台めぐりを使って写真をみんなで投稿しようと。ソーシャル上に写真を投稿することで、ソーシャル上がにぎわって、結果としては作品がPRされ、大洗という土地のいいものがPRされっていうふうに、うまくソーシャルをループしてあげるっていうことを狙って、こういうような企画をやっています。

  • このときは1日約1000人がイベントに参加してくれて、ツイッター上に1日で3000枚、写真が投稿されました。やっぱりこういうのやるとすごくインパクトがあるんですね。なんか、大洗の写真いっぱい上がってたよっていうだけで、ほかに次に行きたいっていう興味を持たせられるので、こういうような形が一つ、地方創生って国は言ってますけど、地域を活性化させる一つの手になるんじゃないかなということで、イベントみたいのを実施させていただいています。

  • それと、ソニーがやっている理由の実は一つがここにありまして、これ、ヒートマップっていう図法というか、やり方で出しているんですけども、この白、黄色、緑色、赤の順番で、たくさんの人がどれだけそこにいたかっていうのを示しています。

  • これ、町の立ち上げのときに、こういうようなキャラクターの看板を場所に置いたらば、ユーザーさんがどれぐらい来てくれるかなというのを試してみようといって、実際に置いた場所に人が来るか試しました。ゴールデンウイークの4日間ぐらい。

  • 赤くなっている点を見ていただくと分かるんですけど、たくさんの人がやっぱりそこで止まってたんですね。写真を撮ったりとか。なるほど、これぐらい効果があったんだというのを、観光って今まで可視化が全くされてなくて経験則だけだったんですね。地元のじいちゃん、ばあちゃんが、いつもよりたくさん人が来たんだよって言うことばだけで終わってた。

  • そこを、ちゃんと数字にしてあげられるっていうのが結構大きいポイントで、ビッグデータをビッグすぎるデータから引っ張ってくるのはすごい大変なんですけど、これは、アプリを使うユーザーは、アニメに興味がある人だけを抽出してるんで、ビッグデータが比較的まとまりやすい。なので、そこをうまく活用して、こんなような形で町にフィードバックしています。

  • このときに実は、ここに全く人が行かなかったんですけど、ここにも商店街があるんですよ。ゴールデンウイーク終わったあとの大洗の反省会で、ここの商店街の人からクレームがきたんですね。うちの商店街のほうには人が全く来なかったと。じゃあ、試しに下の商店街のほうにも人が来るような、戦車パネルを探せという町なかイベントをやってみようっていって、その1か月半後の6月19日からパネルを置いてやってみました。そうすると、案の定、下の丸の中にあるんですけども、人がだーって増えたんですね。

  • たくさんの人が、成果があったかどうかというのが、こういう形で数値というか、表現できるというところが、新しい観光施策のやり方としてできるんじゃないかなということで、このデータは2年前のデータで、もうちょっと今いろいろやってるんですけど、そういうような仕掛けをずっとやりながら、各地域さんと一緒に地域活性化みたいなことをやっています。

  • なので、われわれの環境だと今、ソニー企業という会社が中心になってやっていますけど、コンテンツを持っているアニメだったりの会社さんにとってみたら、これは新しいPRのしかた。ソーシャル上で、いろんなPRをしてくれる一つのサービスです。

  • で、地域商工会から見てみたら、地域商工会に人を送ってくれる。単純に人が動いてくれれば地域は活性化しますので、地域活性化っていう部分でプラスになるし、ユーザーからしてみたら、今まで足りないなと思ってた体験を、プラスアルファで新しい体験を作ってくれるということで、それぞれの登場人物がウィンになるような仕組みを作れてるんじゃないかな。

  • 一番危ないのは、やってるわれわれが金を稼げるのかっていうのが一番、実は問題でですね、そのビジネスをちゃんと作れるかどうかが、私にとってのビジネスの本当に大きな課題。完全な解決策はまだないんですけど、このあと何をやろうとしているか出てきます。

  • 舞台めぐりっていうのは、じゃあ何を目指してるかっていうと、基本的にはアニメ、映画、ドラマ、それから歴史なんかもそうだと思うんですけど、コンテンツそのものが持っている力と、それから地域が持っている力を掛け合わせて新しいコンテンツにしちゃうというところが、結構大きな狙いだったりします。作品があって、ご当地があって、ユーザーをつなげたら新しいものができたよねっていうのを作っていこう。全くゼロから生み出すことは、われわれあまりする気はなくてですね、その組み合わせで魅力を出していこうということを狙って、舞台めぐりというのをやっています。

  • 今、実績的に、こんなような状況もあるんですけど、実際にはコンテンツ、それから地域の両方を押さえるということをやっています。これ、コンテンツをちゃんと著作権者と一緒にタッグを組んで全部やってますし、それから地域さんも、商工会、それから各地域の観光課と一緒になってタッグを組んでやっています。

  • その2つを押さえてるっていうことで、他社が参入するには結構ハードルが高くなっているとわれわれは思っているので、これを確たるものにしていけば、地域の方もあそこと一緒にやってるから、ほかが参入してきても、あの人たちやってくれてるからいいよって言ってくれるんですね。

  • 実は事例が2件くらいありまして、他社さんがやりたいって言って、その場所を使いたいって打診をしたら、舞台めぐりさんと一緒にやってるからうちはいいよって断っといたよ、って言ってくれるような、地域さんってそういうところがあって、地域とちゃんとつながっておくというのは将来的にすごい強い武器になるなというのを改めて今、感じています。

  • まあ、この辺のうんちくはどうでもいいんですけど、聖地巡礼ってなんか、マニアックな感じに受けられる方も多いんじゃないかなと思うんですけど、実際は旅行客だと思うんですね、ただの。たまたま作品が好きで地域に訪れてるんだけども、それって別に旅行客なんで、じゃあ、旅行にもう一回行きたいって思うポイントはなんなのかというのを見間違えないようにして、何度でも来たくなるっていうのは、やっぱり、作品の力だけじゃできなくて、地域がちゃんと作品を使いながらも行きたい場所である、もてなしている場所であるというところを見せてあげることが、すごく重要で、そういうようなものをわれわれは地域と一緒にコンサルをさせていただいています。

  • コンサルって言ってますけど、私が行って話をして無料でやっていますみたいな感じなので、ここもビジネスにはなってないです。こんなような感じで、「ガールズ&パンツァー」茨城県大洗、それから、われわれ舞台めぐりっていうのと、それをはやらせるためには、地域のたまり場みたいのが必要だから、こういうのを作ろうよみたいなものを、現地に行っていろいろ現地の人と話をして立ち上げてきました。

  • ポイントはとにかくここ、作品をきっかけに地域を知って、作品のファンであるのであれば寿命がきちゃいます。なんですけど、地域のファンだと寿命って結構こないんですね。何年たっても地域には行ってくれるので、この地域のファンを作るっていうところを、なんとかわれわれではやりたいなということで、こういうところには、きっちり、われわれノウハウがありますというところです。

  • こういうものを仕掛けていったおかげで、内閣府の地方創生をやっている部署から、お声がけをいただきまして、地方創生のピックアップ事業ということで、内閣府から選んでいただいて、プレゼンをさせていただいたりしています。ことし、やっとお声がけいただいたので、これで国の予算が取れないかなって暗躍してるんですけど、残念ながら、まだ取れた実績はありません。

  • ここまでのビジネスだと、ビジネスとは言いつつも、なんとなくうれしい人はいるんだけど、お金を稼ぐビジョンが見えないんですね。お金を稼ぐのはどこなのかっていうと、スマートフォンのアプリとかをやっていると、すごい単純に考えると、コンシューマーから有料課金を作ってお金をもらいますとか、月額課金でユーザーからお金をもらえばいいんじゃないのって思うんですけど、僕、ユーザーの立場としてこれに定期的にはお金を払いたくないんです。

  • 自分で言うのもなんですけど、無料だったらめちゃめちゃうれしいんですけど、これに本当にお金を払うかというと、ちょっと微妙だなと思っていて。じゃあ、ここ、本丸はどこにあるのかなっていうのをずっと考えて、今回事業化したネタが実はあります。

  • ポイントはインバウンドとコンテンツツーリズムという組み合わせ。これJタウンネットの記事なんですけど、台湾で最も有名な踏切っていうテーマで出ていたんですけども、「SLAM DUNK」という有名なアニメ・漫画の作品があって、この踏切、こういうシーンなんですけど、ここにみんなそろって台湾人が行っている。

  • 実は、このすぐそばに私の友人が住んでいて毎週レポートくれるんですね。きょうは10人いたとか。すごいリアルなんですよ。何人いたって分かると本当にリアルで、そういう人たちが、こんなにたくさん来てるんだというところが分かってきて、実は先々週までずっと台湾行ってたんですけど、台湾の旅行会社と話をしてきました。

  • そうしたところ、すごくここにはニーズがあるので、ツアーを作りましょうということで、実はわれわれが今やろうとしているのは、台湾から日本のアニメゆかりの地をめぐるツアーみたいな、いわゆるツアー化をして、B to Bでお金をもらっていこうと思ってます。このビジネスって結構堅くて、ツアー数が増えてくれば基本的にはアプリを使用するための手数料みたいな形でお金をもらってって、コンシューマーの人からは、ぱっと見は僕らはお金は徴収しませんと。ちょっと偽善ぶってますけど、僕らはお金をもらいませんからみたいなサービスで、うまくお金をもらえる仕組みが作れるんじゃないかなということで、こんなようなB to Bのビジネスというのをことし実際に実施します。

  • これをうまく各国に広げていけば、ツアーの数に応じて、しっかりと入ってこれるようなビジネスモデルができるんじゃないかなというふうに考えています。舞台めぐりっていうのが実際提供できるものは何かっていうと、iOS版とAndroid版の、このようなアプリケーション。それから、ウェブのサービス。

  • ここに英語と中国語の繁体・簡体に対応したものが、今はないんですけど、もうすぐ出てきます。これをやることで、先ほどの台湾からのツアーの方々には、手元で自分の言語で安心して町を回れますと。町のナビゲーションだったり、町のおいしいお店だったりをリアルにちゃんと情報として伝えてあげられるような仕組みというのをここで提供します。

  • で、それとはちょっと別に、こういうような作品と地域を結ぶコラボレーション企画というのを各地域さんと一緒にやってまして、先ほど1000名ぐらいが参加したというフォトコンテストとか、リアル脱出ゲームという名前をご存じの方も多いかなと思うんですけど、地域でリアル脱出ゲームをするというイベントをやっています。現地に行ってミッションをクリアせよ!みたいなものをやったりとか、あと、各地域さんがよくやっているスタンプラリー。スタンプラリーを単純にデジタルに置き換えるということも、埼玉県と組ませていただいてやったりとかしています。

  • そんなような形で、アプリ数、今15タイトルあるんですけども、すでにもう8タイトルぐらい増えることが決まってまして、今後、作品が拡大するにつれてユーザー数も増えていくかなと期待しております。

  • 現在はユーザー数が5万人強ぐらいなんですけども、ポイントはユーザー参加率のところで、アプリを使っているユーザーの12%が現地に行っていますと。現地でいわゆる、使って投稿してるんですけど、この現地っていうのが東京近辺はほとんどありません。だから、埼玉、神奈川、千葉とか、遠いとこだと飛騨高山とか富山とか。要はそういう地域に出かけていって、ちゃんと使ってくれているというのがこのアプリの最大の強みだと思っていて、そういうような人を動かすためのアプリケーションとして、今、着々と成長中ということをPRさせていただいています。

  • 現状はもう1万人を超えました。現地行って、レポートをしたことがある人っていうのが累計で1万人を超えたっていうことで、ことしは、この作品数をたくさん増やしていくのと、それから、各地域さんとのコラボを合わせてやっていくことで、ユーザー数2倍ぐらいまでもってって、ビジネスをちゃんと立ち上げていきたいというふうに考えています。

  • というわけで、ざーっと駆け足になっちゃいましたけど、舞台めぐりのビジネスについてのお話をさせていただきました。ぜひ、舞台めぐりを検索して、よかったらインストールしていってください。よろしくお願いします。ありがとうございます。

  • (清水)ありがとうございました。何かご質問はありますか?(会場)東京はあまりやっていないと最後にあったと思うんですけど、それは何か...。

  • 実は、なくはないんですけど、東京って黙ってても人が来るんですよ。そうすると地域がもてなしてくれないんですよ、寂しいことを言うと。オタクの人がいっぱい来てうれしいところって、やっぱり人がいないところにたくさんの人が来てくれると、地域の人も喜んでもてなしてくれるんですね。それで、もてなしてくれるっていう行為が、結果としては聖地につながっていく。

  • あそこよかったんだよって、口コミが広がっていくから、みんなも行こうと思うじゃないですか。それは一見(いちげん)で、ただ現地に行きました、写真撮りました、それで終わっちゃうと、単純に観光地とあんまり変わらないんですね。ただ単に華厳の滝撮ってきました、みたいな感じになっちゃうので。

  • それで、東京が聖地になりづらいというのは、現実は、場所としてはあるんですけども、繰り返し行くような場所になかなかならないんですね。ちょっと田舎がちょうどいい。埼玉、千葉、神奈川、茨城みたいな。

  • ちょっと週末に出かけていって、地域でちゃんともてなしてくれて、おいしいものを食べられるみたいな、そういうものは、すごくはやるという傾向が日本で今、現状では起きていますね。

  • (会場)でも、その視点は日本人をもてなす日本人の視点で、海外、インバウンドっていう話があったんですけど、その視点だと近場でもいいかなと思ったんですけど。

  • そうですね、そう思います。海外から来る人には恐らく、これはパッケージ化してあげることが重要で、海外の人にとっての実は一番課題といわれてるのは、2次交通なんですよ。一時的に日本に入ってくるものは簡単なんですよ。でも、そこから次に交通手段を選ぶときに、いうても日本の地下鉄乗るの結構大変で、なので、その2次交通のプランをちゃんと作ってあげたら、きっと喜んで海外の人は行くので、それを、要は1か所の場所じゃなくて、複数の場所に連れて行ってあげるというのが、実は先ほどのツアープランの一つ、狙いなんですね。

  • おっしゃるとおり都内でいいです。現に、実は回る場所は都内も入れています。日本人としてはやるかどうかと、海外からのインバウンドで喜ぶかどうかは、おっしゃるとおり、ちょっと別の視点で、われわれもそこは考えてプランを作っているところです。

  • (会場)なんとなく、おもしろいなと思う反面、最後のところを聞いていると、ちょっともやっとしたものを感じたんですけど...。(清水)これ、写真がいっぱい出てくるでしょ。あと、フォトデータも見れるでしょ。あとは、人の動きが解析できますよね。

  • だからマーケティングのツールとか、システムとか、解析とかあればね。あとは、その写真をどのように使うかっていうのもありますけど。何をどう撮るとか。まずはデータこそ命だと思いますけどね。(会場)データベースは、どうやって作ってるんですか?この作品のこのシーンはこれだっていうのは、きっと誰かが気がついて結び付けているんですよね。で、作品の数をどんどん増やしてお客さん増やしてくためには、いろんなそういうことをたくさん誰かがやらなきゃいけない。もしくはみんながわっとやっているのか分かりませんけど、そういう概念があるんですか?

  • それがですね、実際、最終的なデータを作っているのは私個人なんですね。なんですけど、全部が全部、私がさすがに行くわけにはもちろんいかないんで。

  • そこで、さっきちょっと図ありましたけど。これなんですね。一番上に聖地巡礼リーダーっていう人がいて、舞台となったポイントを探し当てる人たちがいらっしゃいます。これを自分のウェブサイトでまとめる人がいるんです。第何話の...。これの日本最大のコミュニティーが舞台探訪者コミュニティ、BTCっていうグループがあって、みんな無償でやっているんですけど。

  • そこのBTCっていうグループと実はコラボレーションを組んでます。そのグループの人たちには、逆に協力者この人ですっていう、マップ作成協力者というのをアプリ上に記載しています。

  • それをすることで、ある意味、お互いウィンウィンな関係で、実際にはスポットの作成っていうのはしています。

  • (会場)分かりました。(清水)ほかに何かご質問ありますか。どうぞ。(会場)聖地巡礼になったのって、キャラクター商品みたいなもので、例えば「らき☆すた」まんじゅうとかあるんですけど、そういうふうなものって実際できたりするんですか。

  • はい、やってます。

  • (会場)逆に、ファンの人たちはいいんですけど、全然知らない人とか、あまり興味ない人が行ったら、いきなりどん引きするようなものだったりすると、かえって、その部分がマイナスになったりって、そういう考え方とか、あとはキャラクター商品を使うにあたってのキャラクター使用料のようなものがあると思うので、その辺のバランスっていうのは、どういうふうに...。

  • これ、ほとんどの地域さん共通なんですけど、地域の方が当然、初めからアニメの作品を知っているわけもなく、ましてや地域の人に新商品開発してよっていっても、キャラクターをどう使っていいのかもよく分からないというのが現実なので、基本的には、われわれが入っていってコンサルをさせてもらっています。こういう使い方したらどうですかとか。

  • (会場)逆に、そこもビジネスになる可能性はあるというふうに考えていらっしゃる?

  • そうですね。コンサルティング。ただ、現実問題、実は地方ってお金ないんですよ。コンサルで100万くださいって言っても、正直、いろんな地域行きましたけど、地方が出せるお金って10万円です。正直な話、10万円ならなんとかなるみたいな。

  • (会場)逆に、さっき言ったような、みんながどん引きするようなものじゃなくて、例えば、このぐらいのデザインだったら格好よくて、

  • 晴明神社のお札とか、その辺に関連するような商品とか、こういうものを開発しましょうと、そのロイヤリティーの何パーセントかはわれわれがもらいますよというふうな形だと、何か商売になりそうな感じがしますけど。

  • なるほど、確かにそうですね。そこまで積極的にはやってなかったですけど。確かに、それもできそうですね。

  • (会場)たぶん、あれじゃないですか、とある音楽バンドのアニメがありましたけど、楽器が売れたみたいな、ああいうことじゃないんですか。

  • アニメにひもづいたものであれば、そこと何か。できれば僕、地方を活性化したいっていう野望をずっと持っていたので、地域で、ご当地のおいしいお酒とかね、ご当地のちょっと知らなかったものと、その作品を組み合わせたら、こんなにいいお土産ができて大ヒットになった!とかってプロデュースをしたいんです。そういうのを大洗と一緒にやってきたんですけど。

  • そういうのがうまくできると地域の人も、売り上げも伸びたし、作品の力って意味があったよねって思ってもらえるかなと思うので、そういうのを本当はうまくやりたい。まだ、ちゃんとはできてないんですけど、やっていきたいなと思っています。

  • (清水)ほかに何かありますか。どうぞ。(会場)もともとアニメが好きでとおっしゃっていて、これを逆の方法で、今は出来上がったアニメの聖地巡礼って形ですけど、ゼロからアニメを作るときから、ある地域を舞台にして、キャラクターの好きなものを、この景色とかそういう作り方で、何かを作っていくってことをしたときに、

  • 逆に、私アニメの世界はあまり詳しくないので、そのアニメファンの方から、どういう受け取られ方をすると思います?

  • ここはすごい難しい...話すと結構長いんですけど、うまくまとめられるかな。アニメファンは、自分たちが出かけてって作品を応援するのが好きなんですよ。これすごく難しいんですけど、それを、ほら、お前ら、このご当地で、この作品作ったから、ここへ行けよって見えるとアニメファンは反対します。

  • どんなにいい作品でも、あそこ行ってたまるか!ってなります。これ、本当に難しいんですよ、アニメファンって。そこの見せ方がすごい重要で、アニメファンには作品をきれいに景色を見せてあげるんだけど、あくまでも、それはまずアニメありきで出してあげないと失敗します、正直。

  • なので、難しい人相手にビジネスをしてるんですけど、ただ、自分自身がその難しい相手でもあるので、結構、心理を分かるってところがあるので、そこを自分が喜ぶようにうまくビジネスのコントロールをしながら、今は進んでいるので、おっしゃるようなことをやるときには、恐らく裏方としては入ります。

  • なんですけど、表立って「なになに市協賛!」とか出したら、そこでユーザー引いちゃって誰も行かないので、絶対出すな!というような形にすると思います。

  • (会場)ドラマとかでは、そういう、映画とかでは、映画を作る中で、そういう誘致するみたいなことがいろいろ行われていて、「なになに市協賛」みたいなのがいっぱいあるんだけど、だからといって、そのビルに行って、ここでなんとかっていうタレントがいて、演技してたっていうふうなものにいかないってこと、おっしゃってる感じに近いのかなって思ったんですけど。

  • 本当のコアなファンは、例えば映画のロケ地に行くじゃないですか。例えば「マッサン」で竹原、だーっと行く人多かった、余市(注 北海道余市)行ったりとかしてますけど、あれ、寿命が短いんですよ。

  • やってる最中にちょっと勢いで行くんですけど、大体、そこで終わっちゃうんですね。聖地巡礼っていう活動のいいところは、3年、4年、5年ってずっと続いているんです。

  • それって何が違うのっていうところが、やっぱり、アニメのコアなファンを味方につけられるかどうか。味方につければ、繰り返し行ってくれるっていうところが、どっちかというとロケ地のほうは観光なんですよ。やっぱり華厳の滝ができたから見に行こうみたいな、そういう気分で一回は見に行ってくれるんですけど、一回で終わっちゃうというケースがすごく多くて、それをもっと伸ばすような仕組みは、実はここにヒントがあると思っていて。

  • だからロケツーリズムとか、地域でいろいろ招致してるところありますけど、そういうところの方々からも、結構、お話をいただいて、一緒にディスカッションしています。

  • (会場)確かにそうだと思うんですけど、それはなぜですかね。寿命が長いのは。

  • 寿命が長いのはなぜかといわれると、アニメファンは現地を、コアな場所を見つけるのがとても好きというか、好きな人の目的が声優...声優じゃないや、俳優さんだったりとかだと、その俳優さんが座っていた場所がいいとか、そういう本当にピンポイントになっちゃうんですね。それに対してアニメの聖地って何がいいかっていうと、アニメってリアルじゃないじゃないですか。そもそもが2次元の世界なので、その地域に入った瞬間にスイッチが入るんです。

  • 要は妄想の世界、ディズニーランドとちょっと近いと思うんですよ。僕、すごく自分では思ってるんですけど、ディズニーランドを好きな人って、入った瞬間に耳着けてもいい気がしません?好きな人がどれぐらいいるか分からないですけど。耳着けて歩いてても違和感がないのがディズニーランドっていう空間じゃないですか。

  • ああいう、空間に入るっていうのが、2次元が好きな人はスイッチが入るんです。そうすると町全体が興味があるので、いろんなところを見てくれるんですよ。

  • そうすると、いいものを売っていたとか、いい食べ物がっていうのを、それを自分たちで発信してくれるので、次から次へといろんな人がそこに、ディズニーランドみたいな空間に来ようって思ってくれるので、いわゆる景勝地的見方をする人たちと、ちょっとやっぱジャンルが違うから、長く続くんじゃないかなっていのは思っているところですね。

  • (清水)はい、その辺で。ありがとうございました。