不妊夫婦の違法養子縁組に罰金50万ウォン宣告猶予、韓国地裁が温情判決

 外国を行き来しながら教育ビジネスを手がけていたAさん(41)は、結婚から数年たっても子どもができなかった。妻と一緒に産婦人科病院を訪ね、体外受精を行ってようやく息子を授かった。子育ての喜びを知ったAさん夫婦は第2子を望んだが、体外受精などあらゆる方法を試しても妊娠しなかった。養子縁組も考えたものの、条件が厳しく手続きも非常に複雑だった。

 結局、夫婦は子どもを望んでいない未婚の母の子を引き取り、育てることを決めた。インターネットで探すと、子どもの売買を仲介するブローカーもすぐに見つかった。夫婦はブローカーに300万ウォン(約30万円)を払って妊娠中の未婚女性と会い「わが子のように育てる」と約束。この女性が2013年に産んだ娘を引き取り、実子として届け出た。

 だが2年後、女性が「わが子を連れて行かれた」と警察に通報。Aさんは昨年11月、他人の子どもを実の娘として家族関係登録簿に載せたとして起訴された。Aさんは法廷で「他人の子を引き取って育てることが罪になるとは知らなかった。不妊の夫婦が切望していた第2子をもつことができ、わが子のように育ててきた」と述べ、過ちをわびた。

 ソウル中央地裁刑事25部(イ・ウンミョン裁判官)は20日、Aさんに罰金50万ウォン(約5万円)の宣告猶予を言い渡したと明らかにした。宣告猶予とは、有罪ではあるものの罪が軽い場合に刑の宣告を猶予し、2年間無犯罪なら有罪判決自体が消滅する制度だ。

チョ・ベッコン記者
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