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【経済インサイド】
サウジ・イラン断交はやらせではないか!? 原油価格の下落基調に「産油国が一芝居打った」との見方も…
これまで下落局面では石油輸出国機構(OPEC)の加盟国が協調して減産を行い、価格調整に動いてきたが、昨年12月の総会でも減産を見送った。盟主サウジなどを中心に、減産することでシェアをシェールオイル企業に奪われることを危惧する声が強いからだ。
シェールオイルは従来型の油田に比べ生産コストが高く、採算ラインは50~70ドルといわれる。サウジには、価格下落を放置してコスト競争に持ち込めば、シェール企業が音を上げて倒産するだろうとの思惑がある。
だが、原油安は収入を石油輸出に頼る産油国の財政も直撃しており、財政基盤が弱い南米ベネズエラがデフォルト(債務不履行)の危機にさらされるなどOPECとシェールの我慢比べが続いている。
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どちらが先に根負けするのか。世界の注目が集まる年明けに起きたのが、イスラム教スンニ派の大国サウジとシーア派国家イランの国交断絶だった。
サウジは1月2日、国内でのテロに関与したとして死刑判決を受けたシーア派の有力指導者ら47人を処刑。イランの首都テヘランでは抗議する群衆が3日未明にかけサウジ大使館を襲撃するなど、スンニ、シーア両派による宗派対立が拡大し、サウジは同日、イランとの断交を発表した。